馬鹿も一心!

表題を変えました。
人生要領良く生きられず、騙されても騙されも
懸命に働いています。

恋の扉が開く瞬間 恋の戯れ(3)幼馴染と言うより?

2021-12-01 07:46:57 | 日記


11月30日(火)
トランス通電検査です。
トランス通電検査1
千個終わりました。
横浜作業場に出荷です。
一ヶ月かかりました。
やれやれ 夫婦で5万円の賃金です。
高いか安いかと言えば
私達には、賃金より、働く充実感、満足感
弟の経営を助ける使命感
そして、人間関係のストレス無き労働
桜上水事務所で働くパート女性より
格段に低賃金です。
コロナ禍で外国人労働者が来日出来ず国内産業は困っている。
団塊世代はまだまだお役に立てます.




恋の扉が開く瞬間 恋の戯れ。(2)凍傷

続きです。
僕と由美との関係を少し説明します。
時は、ずっと遡ります。
昭和28年 保育園の卒業式写真です。
第一回卒業生です。
寺が経営、現在は廃園です。

私は最下段の左から5番目 その左隣に彼女が座っています。
お座りしたセピア色写真。
彼女以外 記憶にありません。


僕と彼女は幼馴染というより、生まれた時から
一緒だったのです。
小学校6年生卒業までクラスも一緒。
卒業写真に一緒に写ってます。
少年になって気付いたのだが、彼女は
私よりチョッピリお姉さんだったこと。
僕は1月早生まれ 彼女は前年11月生まれ。
下町の小学校に一緒に通うのだが
僕は男兄弟の次男
彼女は二人姉妹の長女。
戦地中国武漢から帰還した父は
戦車工場に勤めた。
狭いアパートで一家5人暮らし
後に社宅に移るが、木造長屋
共同便所
唯一、社宅共同浴場が温泉で無料だったことだ。

肌が白くなり美人湯と呼ばれた。
男兄弟3人 肌白く皺が少ない。
彼女は国家公務員の娘で近くに住んでいた。
母親同士が仲が良かった。
彼女とは、一緒にお風呂に入ったらしいが記憶にない。
狭い長屋暮らしでは 親類が上京すると
寝場所がなく、僕は彼女の家で寝かされた。
由美は小柄でおとなしい女の子。
彼女の家は細い路地のどん詰まりの木造の小さな家だった。
黙って一つの布団に背中合わせで寝た。
幼かったが やはり女の子と寝るのは嫌だったが仕方ない。
雨が夕方降り出すと、お袋に傘を持たされ
GHQ米軍接収された軍需工場の門前で
父が出て来るのを待っていた。
アメリカ憲兵が、仕事終えた日本人労働者を
両手を上げさせ身体検査をしてから出てきた。

そんな時代の下町の子供達は皆貧しかった。
卒業まで彼女を ユミと呼び捨てだった。
小学校卒業と同時に横浜の辺境地に引っ越した。
歳月の流れは早くなった。


17歳の高校生の僕は山登りに熱中していた。



小学校の仲の良かった悪ガキがオートバイで辺地までやって来た。
今度 クラスの仲間と集まるから参加しろの誘い。
下町の喫茶店に出向いた。
6人程が集まった。
男は僕を除いて煙草を吸っていた。
小柄な少女が高校生らしいおしゃれな装いでいた。
僕を見ることもなく、みんなのおしゃべりをニコヤカニ聞いていた。
名前を呼ぶのを聴いて由美だと分かった。
可憐な少女に変身だ。
リボンちゃんである。

互いにチラリと目線を合わせたが挨拶しない。
思春期に突入した少年少女。
まだ恋には目覚めない。
3年の月日が過ぎて
再会は僕が大学入学してからだ。
続く。

あの日にかえりたい 荒井由実

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