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【18/09/08】発達障害改善(教育相談)再開

2015年4月7日のブログと同じタイトルで申し訳ないが,発達障害改善(教育相談)の募集を再開した。興味ある方は人間性脳科学研究所(HNI)のHPを参照するか,あるいは, HNIへをして問い合わせて頂きたい。

ちなみに,発達障害の改善は8歳を過ぎると困難になるので,教育相談で扱うお子さんは8歳未満を想定している(脳科学的かつ実践的に最良なのは5~6歳;自閉症スペクトラム障害の場合は3~4歳)。

小学館のサイト 私としては,2016年1月下旬に出版した(そして,かなり好評な)『発達障害の改善と予防』(小学館,2016)を読んで頂ければOKと思っていたのだが,むしろ逆だった--当該著書を読んで,「教育相談」を望む方がむしろ増え続けている。

その理由は色々推測できるが,読者の方々の代表的な感想を参照すると,「初めてマトモな本に出会った」とか「いかに間違った改善法を施設や団体・ハウスなどで行ってきたか分かった」といった理由が主に想定できる。むろん,それだけでは「増加」につながらないハズなので,発達障害の改善はお子さんごとの脳機能・状況・年齢・リスク要因などを総合した「オーダーメイド法」がベストだという理由が最も大きいだろう――本だけではやはり限界があり,結局は私自身が個別的に行なうのが最適だと認めざるをえない。

ちなみに,本書でくどいほど述べたように「発達障害は改善できる」というのは脳科学の世界では常識の範疇である。近年,この常識がポピュラーになってきたことはいいことだと思う。しかし,だからこそ,「非科学的な改善法」が急速に広まってきた感がある。
もちろん,たとえ非科学的であっても,エビデンスが極めて希薄でも,あるいは,理論が間違っていても,改善できればそれに越したことはない。しかし,そうした方法論では改善するどころか悪化することもあり,その悪化の程度が強いと「もはや手遅れ」という状態になってしまいかなねい。

前回(2015年4月)の募集以来,私は時間が許す限り,教育相談(発達障害の改善)をしてきた。本来なら,上記の著書出版以降はそうした営為をしなくてすむか,あるいは,少なくなると予測していたのだが,上述したようにむしろ逆で,問い合わせが増加し「これではマズイ」という思いが強くなった。その思いが「再開」の駆動力の一つにもなっている。

それにしても・・・
発達障害を巡る言説や「商売」はますます悪化しているとしか思えない。発達障害改善で最も重要なことは何か,という根本を分かっていないことがその基底的理由だとみなすしかない。そして,このことが明示的に分からなければ,発達障害の根本的改善を図ることはもとより不可能か,あるいは,末梢的になってしまう。

発達障害改善で最も重要なこと--ここでは,あえて明示することは避けたい。発達障害の関係者(保護者の方々よりも,むしろ,発達障害に関わる専門家たちや行政関係の方々)に考えてほしいからだ(むろん,私の考えが正しいとは限らないが,多様な科学的成果・知見を総合すれば,答えは自ずと帰納されるはずだ)。


本ブログは2年以上更新しなかったが,今後はそれなりのペースで更新したいと思っている。発達障害関係のみならず,他の有意味なことに関しても--科学者は,本来,無意味なことはしたくない,しない,という性(さが)を持っていて,それで,このブログも何年も更新しなかったのだが,この辺は少し緩やかにしたい。なので,雑記的なこともたまには書こうと思っている。

改めてお付き合い願えれば幸いです。


人間性脳科学研究所(HNI)
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2018年09月08日 01:25に投稿されたエントリーのページです。

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