がん治療には、副作用がつきものだ

　　※同じ薬、同じ治療であっても、
　　　副作用の出方、強さは人それぞれ

　　　ほとんど副作用がない人もいる

　　　抗がん剤の副作用がなければないで、
　　　「本当に効いているのか不安になる」
　　　という声も聞かれる

　　　また、
　　　「副作用がないのは、薬が合っている」
　　　という人もいれば、そのとは逆に、

　　　「副作用がきつい方が効いている」

　　　という人もいる


　　　が、こればかりはわからない




それでなくても、
心も身体もつらい“がん”という病

「副作用さえなければ．．．」


副作用さえなければ、
きっとがんとの向き合い方も変わってくる

仕事もやりたいことも
諦めることなく継続ができる

がんと闘いながら、
副作用とも戦わなければならないのだ


『がんは、
　手術をして終わりという病気ではありません』

がんを告知されたとき、
看護師さんに言われた印象的な言葉だ

「治療には長い年月がかかるんでしょ。
　それくらいわかってるよ」

そう思っていた

が、がんは心も蝕む

“再発”という不安も消えることはない

手術を終え退院し、治療がはじまったとき、
“がんは手術をして終わりじゃない”という、
本当の意味を知ったのだ



そして、つらい副作用に耐えたところで、
“完治”が保証されるわけでもなければ、
再発の不安が消えるわけでもない

本当に“がん”とは、厄介なやつだ


だからきっとひとは、
楽な道へ進むのだと思う

それは、“○○療法”と言われている、
科学的根拠に基づかない、
安全性や効果に期待ができないものだ



これまでたくさんのがん患者や
そのご家族の方たちに接してきた
　（母も含め）

思い知らされるのは、

「やっぱり“がん”は、簡単な病ではない」

ということ

あれだけつらい治療を重ねても、
いくら副作用に耐えても、
残念ながら“再発”という可能性は消えない

あれだけきつい化学療法をすり抜けて、
がん細胞は身体のどこかに潜んでいる

そこまでしても、今の医療では、
完全に消滅させることができないのだ



それほどつらい治療をしなければ、
がん細胞をやっつけられない

それほどつらい治療に耐えても、
完全にがん細胞をやっつけることができない

それほど“がん”は、頑強なのだ


“がん”はやっぱり、簡単じゃない



願いは、“完治する薬”

そして、“副作用のない治療法”――




　　本日、今年初めての満月

　　1月の満月は、
　　『ウルフムーン』というらしい

　　そして今年の満月の中で、
　　一番小さく見えるのだとか







　　天候は今日も雪

　　薄雲のベールを纏った月が、
　　なんとか観られた








　　嗚呼、外はまた雪が降り出した――




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