2019年20杯目 天白区 『蒼空』

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『らぁ麺 蒼空』

「柴田勝頼応援らぁ麺」平子と蛤の塩そば 850円

名古屋市天白区井口1-2012 (地図)

052-807-8818

11:30~14:30 18:30~21:30

火曜 休

駐車場あり

見た目:何処かリングで胡坐を組む柴田選手の姿を彷彿とさせます

具:ネギ・メンマ・チャーシュー・鶏チャーシュー・三つ葉・海苔・菜花

麺:細ストレート

スープ:塩

感想:【Oi!ラーメン企画 第9弾】の20杯目。
名古屋市天白区の【らぁめん 蒼空】をご紹介します。
今回の出場選手は、三重県桑名市出身の柴田勝頼選手です。
父親は元プロレスラーの柴田勝久選手で、レフェリーとしても有名ですね。
つまり2世レスラーなのですが、柴田選手が生まれた1979年には同年のレスラーも多い。
同じ桑名工業高校のレスリング部で切磋琢磨した後藤洋央紀選手。
タグチジャパンの監督として人気の田口隆祐選手。
新日本プロレスを退団した後に現在WWEで活躍中の中邑真輔選手。
昨年ヘビー級に転向して、一気に頭角を現しはじめた鈴木軍のタイチ選手。
他にも最近生まれ変わったNOAHの丸藤選手も同い年ですね。
新日本プロレスに入団したのは1998年で、進学が決まっていた大学を辞退。
理由は、大学で4年間を過ごしていたら4年遅れをとるという退路の断ちかた。
高校3年生の18歳という年齢で、既に男らしさは出来上がっていたんですね。
入団から翌年の1999年にデビューすると、ヤングライオンながらに果敢に挑戦。
デビューした年でいきなりIWGPジュニアに挑戦するなどしていました。
2002年にメキシコへ海外武者修行へ渡り、2003年に魔界倶楽部入り。
この頃格闘技色が強くなった新日本プロレスでは、度々異種格闘技戦が行われた。
2003年には天田ヒロミ選手、2004年には武蔵選手と対戦するも敗北。
同時期には、棚橋選手や中邑選手と新闘魂三銃士として呼ばれていました。
これを頑なに拒絶し、遂には2005年初頭に新日本プロレスを退団。
数年間はNOAHを主戦場にし、元WWEのヒデオイタミ選手ともタッグでも活躍。
2011年末までは総合格闘技で経験を積み、身体も20kg以上絞った。
そして2012年に新日マットに「ケンカ売りに来ました」と6年ぶりに登場。
スポット参戦でNOAHや総合のリングに上がりながらもG1にも出場。
2013年からは、同級生の後藤選手と良きライバルとして激闘を繰り広げます。
2014年に「新日本を守ってくれてありがとう」と棚橋選手と和解。
ケンカを売りに来た時は大ブーイングだったもののこの時は大歓声でした。
年末にはワールドタッグリーグで後藤選手と盟友タッグを組んで優勝。
2015年にこの盟友タッグでIWGPタッグの王者に初戴冠。
柴田選手のキャリアでは初のベルト戴冠となったのがこの時でした。
翌年にはNEVER無差別級のタイトルに挑戦し、シングルでも初の戴冠を果たします。
イギリス遠征ではザック選手からブリティッシュヘビーを奪って戴冠。
2017年には、東京ドームで後藤選手とシングルマッチを行うも敗北。
ここから鈴木軍と抗争を繰り広げ、その後にニュージャパンカップに優勝。
優勝者の権利を行使して、IWGP王座に挑戦するもオカダ選手に敗北。
この試合で頭部に致命的な怪我を負ってしまった為、現在も長期欠場中。
その間に新設されたアメリカ合衆国のLA道場で、現在はコーチを勤めています。
リハビリ&トレーニングを兼ねてのコーチなので、身体は仕上がっています。
あとはドクターから復帰の許可さえ下りれば、必ずリングに戻ってきてくれるでしょう。
そんな柴田選手の復帰を応援する1杯を出身地の桑名市の蛤を使って作ったのが今回の商品です。
それではいただきます。

スープは、あっさりした軽やかな口当たりでじんわりと旨味を広げていきます。
使用している平子煮干しは長崎県や熊本県が産地で、真鰯の煮干しだそうです。
煮干しと言えば一般的には片口鰯ですが、それに比べて高価なのがこの煮干し。
上品で魚臭さも少なく香りの抜けも無く、美味しい出汁が取れるのが特徴。
その特徴をフルに活かし、心地好くて品のある苦味に確かな香り高さ。
それに加えて勝るとも劣らない程に上品な蛤の出汁が旨味に拍車を掛けます。
貝自体から出る塩気も足され、それもプラス作用となっています。
蛤出汁は経験上、灰汁や臭味や濁りが出易いのですが勿論それはクリアー。
トッピングに蛤は無いものの確かに眼前に存在しているんですよね。
共に海の恵みから成る充実した旨味が口内を駆け巡って旨味を連発!
コーナーに追い詰めて何発もエルボーを繰り出す柴田選手の姿が頭をよぎりますね。
飲んでいて竜宮城に居るかの様な高揚感を体験出来ました♪

麺は、透明なスープと相性の良い細麺。
風味も強すぎず適正な粉の密度でスープの良さを更に引き出している印象。
煮干しと蛤の潮のパワーを搭載し、しっかり口に到達させてくれます。
浸透率も序盤から中盤へ、そして終盤へ至る過程を楽しめます。
変に背伸びをさせず、スープに身を委ねた感じの麺に好感が持てました。

具材は、蛤をトッピングしているだろうと予測していました。
しかし、敢えてスープのみに使用するあたりに深いこだわりを感じます。
こういった頑固な意思表示は、柴田選手のファイトスタイルを彷彿とさせます。
でも、目の前に確かに蛤は存在しているんです。
目に見えるだけが全てではない、形があればいいと言うものでもない。
プロレスだって様々な有り様が存在するのと同じで形は無い。
一度新日本プロレスを抜けて戻ってきて円熟味を増した柴田選手のプロレス。
これも経験を積んだからこそ得られる物があって今に至る。
先入観で色眼鏡で見たり、形式に固執しないからこその在り方ですね。
チャーシューは、鶏と豚の2種類のチャーシューを使用しています。
この2つのチャーシュートッピングも珍しくなくなったからこそ画一化が難しい。
鶏肉はモモが胸肉に分かれますが、こちらでは胸肉を採用しています。
サラダチキンなどでも注目を浴びている胸肉は淡白な味わいがこのスープにピッタリ。
菜花は普段は馴染みはありませんが、季節の物を何気に使う小技もナイス!

魚と貝の競演・・・これって後藤選手とタッグを組んだ柴田選手みたいですね。
イデオロギー闘争の果てに、ライバル関係にあった魚と貝がタッグ結成。
互いをよく知っているからこそ組めば倍以上の力を発揮する。
澄んだスープで心が浄化されるような一種のカタルシス的感情を生んだ1杯。
いやはや、素晴らしい1杯に感謝です!

ありがとうございました

 

 

ではでは皆様、また次回の更新でお会いしましょう!
その時まではも・ち・ろ・ん・・・トーーランキーーロ!!あーーっせんなよ!!
アディオス!!

 

ラーブロ

らぁ麺 蒼空ラーメン / 原駅植田駅(名古屋市営)

夜総合点

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