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旧上田家住宅


写真は、主屋の外観。

旧上田家住宅は向日市の長岡京跡に建つ明治時代の農家の旧宅で、国登録有形文化財に指定されています。

アクセス
阪急電車の西向日駅で下車します。
東出口を出て線路沿いに約190m進んだ先の左手に踏切があるので、ここを右折します。
約130m進むと左手に南内裏公園があるので、ここを左折します。
約45m進んだ右手に旧上田家住宅があります。

この地には平城京から平安京に遷都する間の約10年、長岡京がありました。
この旧上田家住宅の場所はちょうど内裏の内郭築地回廊があった場所で、敷地内に築地のあった場所や柱の後は床にマーキングがされています。

そして前述の南内裏公園(史跡長岡宮跡)には外郭築地回廊があり、公園に手前にその築地の幅や高さが再現されています。
また公園の奥には参観者用の駐車場があります。

上田家住宅の主屋は明治43年に今より約200m東に建てられた農家住宅でした。
戦時中の旧国鉄の新線計画に伴い昭和17年に現地に移築された際に、離れが増築されました。
2016年史跡長岡京跡が公有化される際に所有者から市に寄贈され、発掘や整備の後2021年11月から観覧やレンタルスペースとして活用されることになりました。

通りに面して右手の路地の奥に門があります。
門を入った左手に主屋、右手に外蔵の棟があります。
外蔵は長岡宮や農機具の展示室になっています。

主屋の2階は虫籠窓、玄関の右手には地下に穴を掘った貯蔵庫があります。
中に入ると真っすぐに土間が続きます。
土間の左手は座敷、右手には事務所、さらに右奥には井戸があり、今でも水が出ます。
土間をさらに奥に進むと、右手は台所で大きなかまどが6つもあります。

主屋は4室構造。
座敷に向かって左手前は4畳の次の間、右手は4畳半の茶の間です。
次の間の奥が8畳の主座敷で、正面には床の間、違い棚と仏間があります。
床柱は杉の絞り丸太、床框は黒柿、床板は欅の一枚板です。
左手の外には灯篭や手水鉢を配した庭があります。
襖絵は長岡京の鳥観図で、床の間には桓武天皇象が掛けられています。

茶の間の奥は六畳間で、上田家時代はこちらで就寝されていたそうです。

主屋座敷の右手に廊下があり、さらに右手奥に進みます。
廊下に面して6畳があり、当時は書斎のように使っていたようです。
今は生活展示室になっており、当時のタンスやテーブルが置かれていました。

さらに右奥に進むと、ここからが移築時に増設した離れになります。
離れに入って最初にあるのが、内蔵です。
内部はきれいにリノベーションされ、今は絵画の展示室になっています。

離れの廊下を右に進むと、4畳半と6畳の奥座敷があります。
茶室としても利用可能です。


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