(・ワ・) ぎりぎりのところで今回のTPP閣僚会合は合意できずに
閉会となりました。
TPP:バイオ医薬品の新たな独占状態を生み出すな
- 産経ニュース
http://www.sankei.com/economy/news/150729/prl1507290188-n1.html
(・ワ・;) リークされていた情報は嘘が混じっていたらしく、米国は
製薬データの保護期間を12年という自国基準から妥協するつもり
はなく、5年以下を主張する他国との交渉不調となりました。
TPP閣僚会合、大筋合意見送り 乳製品、知財など対立(産経新聞)
- Yahoo!ニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150801-00000531-san-bus_all
(=w=;) TPP賛成派の胡散臭いところは以下の3つですね。
1.消費者にとって利益になると言いながら、製薬データ保護期間の
ようにジェネディック医薬品が認められにくくなり薬価が上昇し、医療費
が増加する話には触れない
2.ニュージーランドが乳製品の市場開放を日本だけではなくアメリカや
カナダなどにも求め、その件が閣僚会合の合意できなくなった理由の
1つになってるのに言及しない。
※農産物問題で揉めてるのは何も日本だけではない
3.国内の食糧生産がTPPに参加した結果、低下することになり、
その後、輸出国側が不作になって供給が不安定になった場合の
リスクを考えていない。※最近でも米豪が同時不作という事例は
あった
(・ワ・) 今回では製薬データ保護期間の件を考えてみようかと。
(=ワ=;) まず、アメリカ側の製薬データ保護期間12年はぶっちゃけ
他の交渉参加国、日本では8年、その他の国は5年以下を主張して
いるのに比べて長いです。
この保護期間が終わらないことにはジェネリック医薬品(後発薬)
として認められず、薬価が高止まりすることになります。
製薬会社を多く抱えてるアメリカとしては出来るだけ期間は長く
取りたいところでしょう。
(。Д。) で、細々と先進薬に新しい効能を加えて常緑化して
特許期間が切れないように企むいつもの手法をISD条項で
他国がそれを認めないのを訴訟で脅しながら押し通す展開
が普通に考えられます。
(・w・;) 只でさえ、日本は高齢化のため医療費抑制策として
ジェネリック医薬品の割合を増やそうとする最中で、それに
逆行する先進薬優遇策に妥協するのは自爆フラグです。
(。Д。;) この点、アメリカ以外の国も医薬品の価格を抑制
するため、データ保護期間の点で妥協案は見出すことは
出来ないでしょう。
TPP賛成派は毎回、消費者のためには関税が撤廃される
TPPは利益があると騒ぎますが、この種の消費者にとって
不利益になることはなるべく触れずに済ませてますね。
少なくても今回の閣僚会合の合意ができなかった原因は
そうした強引な製薬業界の利益追求をしたアメリカ側にも
あるのは間違いなさそうです。
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(・ワ・) もう2011年の古い本ですが問題の整理には役立ちます。