とにかく道を訊かれる。


しょっちゅうである。


自宅から一歩出れば駅や寺への道順を訊かれ、


バス停にいると修学旅行生や外国人から目的地までのルートを訊かれる。


私は「人の良さそうな顔」をしているせいか、よく声がかかる。


以前は「シャッター押してください!」も多かった。


「はいっ、ちーず♪」などと言わなくてはいけない。


修学旅行生なら可愛いものだが、


カップルだと「三脚使えよっ」と思う。

















他所の観光地と大きく違うところがある。


それは、観光客に「感謝していない」ことだ。


京都ブランドの上にあぐらをかき


観光客が来て当然だと思っている。


旅館や土産物屋の店主あたりは勝ち誇ったような顔をしている。


例の大文字の一件もどうだろう。


日ごろ飯を食わせてもらっている他県の人への態度とは思えない。


もういい加減、修学旅行の行き先も変えたほうが良い。











「ぶぶづけ」とはお茶漬けのことである。


客が長居した場合に「ぶぶづけでもどうどすか~」と言い


追い払うそうだ。


もし「有難う、いただきます」なんて応じようものなら


陰で「あの人は厚かましいえ~」と罵られる。


すすめておきながらそれはないだろう。



さすがに今の時代にぶぶづけはすすめないだろうが


「お茶もういっぱいどうですか」とは言われる筈だ。


そんな手に乗ってはいけない。


「もうぼちぼち帰ってください」と置き換えてみよう。