4月も下旬になると花の季節である。同時に園芸作業も始まった。
わが家の木々、草花は、2週前に咲いた「うめ」を嚆矢として、先週になってから「桜」、「椿」、「もも」、「こぶし」、「水仙」、「ムスカリ」などの花が満開となり、一気に華やかになった。
なんで花はキレイに咲くのか?誰のために??私の疑問はまだ解けていない。
我が家で最初に咲いて目立つ花は雪がある状態でも開花する真っ赤な椿、ついで白い木蓮である。
今年は両者ともに花勢が強かった様に思われる。花は力強く見事に咲き、地面に花弁を散らした。
(椿の咲き様、散り様)
椿は花ごと落花する。一気に落下するのではなく長い時間をかけて徐々に落下する。
椿は首が落ちる姿を連想させるので、縁起が悪いとして武士に嫌われたという説があるが、実際は椿は武士の間で愛好されていたようだ。
なお、武士にとって、切腹は武士の体面を保てる名誉の死だったのに対して、打ち首は不名誉な死であった。だから、武士は椿を嫌ったという俗説が生まれたのかもしれない。ただ、私は花ごと落花する椿が好きだ。
一方、木蓮は一気に開花したのち後、比較的短時間に花弁がバラバラに落下して花としての時期を終わる。ある意味ではソメイヨシノの咲き方、散り方に似ている。
(隣家が見えなくなるほどの花勢で一気に咲いた木蓮 1週間後花びらが散り散りに落下する)
桜などが一面に散りしく様を筵にたとえて花筵などと風流に表現される。しかしながら、木蓮の花弁は姿形が大きく、散った後も十分に水分を含んでいる。だから不用意に踏むと滑って危ない。要注意である。また、それが乾くと茶色に変色し汚れた雰囲気になるもの惜しい。
これから木々草木は緑に萌え、種々の花々が次々と開花する。