2020年8月11日

難聴気味の夫の地獄耳

新型コロナの経済活動規制のために、勤めているツールショップにお客が来ず、週休3日あるいは4日となったうちの夫。

3連休初日の今朝、仕事部屋でうちの娘と何やら話し込んでいました。

聞こえて来るのは、木を植えるとか野菜の苗がどうのこうの。

ああ…

実はですね、うちの娘が園芸活動に目覚めたのです。もっと言えば、自分達が食べるものは自分達で作るべきという考えに目覚めたのです。

完全自給自足は無理だとしても、こんなに広い敷地に住んでいる我々は、自分達が食べる野菜くらいは自分達で栽培するべきであると言うのです。

それは私も考えたことがある…

野菜だけではなく、友人のエクリーさん達のように果物がなる木も植えるべきだと。

それも考えたことがある…

娘は設計図まで描いて、どこに何を植え、どの様な野菜を育てるかを計画中なのです。

それは私もやったことがある…

でも、私は諦めたのですよ。

理由はね、

灼熱の夏の水やりが大変なこと。酷暑に耐えて毎日朝晩水をやり続けても、気温45度超えの熱風が吹き荒れる日には野菜は枯れる。そういうので疲れ果てたの。

それと、

土が悪すぎ!

引っ越してきてすぐにレモンとライムの木を植えましたがね、土が粘土質でレンガのようにカッチカチなので、穴を掘るのが至難なのです。

最初に植えたレモンは、穴が小さかったのが災いして酷暑と乾燥で枯れてしまいました。再挑戦で植えた2本目は、もっと大きな穴を掘ってそこに良い土を入れて植えることにしましたが、直径80センチほどの穴を掘るのに数日かかりました。本当は1メートルくらいの穴を掘るつもりだったんですがね、私の体力ではきつかったです。

土がとにかくカッチンカッチンなんですから。栄養もへったくれもない土です。

畑が地面と同じ高さだとウサギに食べられてしまうということで、この家の前の住人は大きな箱型野菜畑を2つ作っていました。

最初の数年は、日当たりも良好で野菜作りもそれなりに成功していましたが、現在は迷惑行為連発の北隣りさんちに生い茂る木々のせいで、真夏以外は全く日が当たらなくなっています。

箱型野菜畑を移動させることができたらなあと何度も思いましたけど、そんなことは不可能ですから。

娘が園芸活動を始めることに反対はしませんけど、私は苦労ばかりで上手く行かないと知っていますからね、さあどうなるのでしょうか。

しばらく話し込んでいた夫と娘。

私が2階のバスルームで歯をみがいていると、娘がダダダッと2階に上がってきました。すると階段の下から叫ぶ夫の声が聞こえました。

「サチ(娘の名前)、畑のことだけどね、お父さんができることがあったら何でも言ってよ!手伝うからね!」

「何だそれ!そんなこと、私には一度も言ったことがないのに」と、つぶやいた私。

「ハイハイ、ヒロコも手伝って欲しいことがあるんなら言ってくださいよ!」

「えっ?」

長年電動工具やチェーンソーを使い続けたせいで難聴気味であると自他ともに認めていた夫ですが、

あのつぶやきが聞こえたのか…

地獄耳じゃん。


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