WITH…蘭珠館滞在記録  第十話 | TVXQ蘭珠館…その扉を開けたなら…

TVXQ蘭珠館…その扉を開けたなら…

さあ愛でなさい。
ホミン信者の思いをギュッと詰め込んだ館です。

いらっしゃいませ、TVXQ蘭珠館へようこそ。

 

もうすぐ夏本番だというのに、

庭の大草原が猛威を振るい除草作業が追いつきませぬ!! 

 

危険な暑さなので、もう無理は出来ないんです。

昨年整備したところは、時間があるときに少しずつ進めていたのでまだ良いのですが、

手付かずの部分は『同じ庭なの??』ってくらい超自然のままです。

 

これは…主人を動かすか、知らんぷりをするか…二択だな(笑)

 

 

さぁそれでは常夏の夫婦のその後を覗いてみましょう。

 

お声のかかったベッドメイキング担当者は、どんな美味しいお仕事をするのでしょうか??

 

 

 

蘭珠館、開館いたします。

 

 

キラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラ

 

 

向かいの部屋に待機していたLavenderさんは、

当然のことながら数秒後にはドアをノックしていた。

 

チャンミンと二人、ローブを羽織っただけの姿で迎える俺たちは、

爆発させた熱量を悟られまいと、無意識に天を仰ぐ。

 

『すぐにシーツをお取り替えいたしますが…

その間、質問に答えていただいてよろしいですか??』

 

俺たちは、唐突な言葉に思わずYesと頷いた。

 

彼女はにっこりと笑みを浮かべた後、しばし腕組みをしながら、

いましがたまで二人の汗とエキスを吸い込んで乱れた、シーツのしわを観察している。

 

それは時々彼女の指が直に触れる事もあれば、

空中で円を描くように、謎の動きを加えることもある。

 

俺たちはその指の行方を追って、彼女の質問を待った。

 

『なるほど…』

 

独り言にしては大きな声だった。

 

『失礼ですが…今夜お二人で、初めて試した技がおありでしたね?』

 

俺たちの肩が上がった。

 

確かに、チャンミンにせがまれて○○が××な方法で△△する技を、

一度となく三度も試したことは紛れもない事実だ。

 

しかしそれがなぜシーツのしわから読み取って当ててしまうのか…

それは驚きの能力だった。

 

 

 

 

『分かるんですか??』

 

 

『はい。

ここ…恐らくチャンミンさんが両手で握りしめた跡だと思われます。

人間は初めての事には少し恐怖心を覚える傾向があって、

それを逃すために、相手の背中に爪を立てたり、

こうして無意識にシーツを握ったりするものなのです。』

 

淡々と説明する彼女の横顔には、自信がみなぎっていた。

 

 

 

 

『全部お見通しって事ですよね…』

 

 

『まぁ…ほぼほぼ。

それと…お二人は本当に夫婦の時間を楽しんでいらっしゃるようで…

ベッドの至る所に汗染みが残っていますでしょ。

これは私の想像以上でした(笑)

この仕事につくために重ねた努力が報われた気がいたします!』

 

二人の行為をこんな形で褒められるとは、なんとも気恥ずかしいばかりだが、

俺たちが残すストーリーが蘭珠館の発展に貢献できるのなら、

汗染みだろうが恐怖心の逃げ道のしわだろうが、いくらでも付けてやりたいという思いに駆られる。

 

俺たちはプロの仕事ぶりを、瞬きを忘れて目に焼き付けた。

 

ずっしりと重くなったシーツは丁寧にたたまれてジップ式の袋へと保存され、

一気に満杯になったダストBOXからゴミが回収された。

もちろんその後の運命は、俺たちには計りようもないが…

何事も展示に結びつけてしまう管理人なら、すでに二次利用は計画済みだと思われる。

 

『今度はミントの香りをお楽しみください。』

 

そう言って5分足らずで部屋を出たLavenderさんに、俺たちは敬意を込めて一礼した。

 

 

ミントの香りのシーツはリラックス効果抜群で、

腕枕で横たわるチャンミンの襟足を巻くには、もってこいの演出だった。

 

まだ体の奥には火種がくすぶるが、

再燃後に、さすがにもう壁のベルは押しにくい…

このまま朝まで眠りにつけば、シーツを乱すこともないし、

この香りに包まれて今日の疲れを癒やすのが一番かも知れない…

 

そう思っていたその時、チャンミンがムクッと起き上がった。

 

 

 

『大変だ…!

まだバスルームの大きなリクライニングチェアを試していなかった!!』

 

 

な…!!

 

 

 

 

『お前…ベッドを使わない方法を思いつくとは、何たる名案!!

これならシーツをまた替えて欲しいと頼む必要もないな!!』

 

俺たちのセカンドステージは、いよいよバスルームへと切り替わった。

チャンミンの手を引く俺の力は、たとえ何度満足を得ても飢えたように荒々しい。

 

間もなく飛び込んでくる違和感ありありのリクライニングチェアは、

その違和感故にとてつもない期待を抱かせる危険な匂いがする。

 

もはや特注か??

二人で乗っても十分なスペースを確保し、耐荷重にも問題はなさそうだった。

 

チャンミンがにやけ顔で聞いた。

 

『これをどう使いますか?』

 

『決まってるだろ…俺が先に乗ってお前を待つ。』

 

『あ…やっぱり!?

 

『…照れてんじゃねーよアセアセ

 

こんな会話がバスルームにこだました。

 

 

日付は零時をまわり、窓辺に現れた月が振動に合わせて見え隠れする。

長い長い一日の終わりも、こうしてチャンミンと一体で過ごせる幸せに、

俺は胸がいっぱいだった。

 

ありったけの力を振り絞って、今日最後の花火を打ち上げよう。

 

 

とてつもなく大きく…

とてつもなく美しい俺たちだけの花火を…

 

蘭珠館、万歳!!

 

打ち上げの残骸は、補助要員緊急配備で対処願う!!

 

 

 

 

キラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラ

 

タフすぎる夫婦のお陰で、

消えかかっている私の女性ホルモン数値がうなぎ登りです。

 

いったい一日に何度打ち上げたら気が済むのでしょうアセアセアセアセ

 

まぁ仕方ないですけどね、それが普通の夫婦ですから。

 

こうして蘭珠館での一日が過ぎていくわけですが、

この後まだ登場人物がおりますので、次回をお楽しみにルンルン

 

 

それでは本日の蘭珠館、これにて閉館いたします。

 

またのお越しをお待ちいたしております。

 

お出口ご案内は…

 

 

 

 

ねぇ、また始まったのですか??

 

もう壁のベルは押さないって決めたんじゃないんですか??

 

お出口はどうなるんですか?????

 

信者は足止めを食らうって事ですか??(嬉しいけど!!)

 

 

 

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