観戦記2248 REBELS.62 スアレック・ルークカムイvs翔・センチャイジム | 人生マイペンライ

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格闘技を愛し50歳過ぎても殴り合う

《本日のDVD鑑賞》

 

今年はオリンピックもあり、普段はあまりスポットが当たりにくい競技にも注目が集まり、活躍した選手は大会後も様々なテレビに出演している。やはり私は、東京オリンピック出場選手の中から将来のプロ格闘家がどれぐらいでるのかなぁ~と、いう目でみてしまう。

五輪選手のプロ格闘技となるとMMAとボクシングが多いが、日本のMMAではアメリカのアスレチックコミッションのような統括する組織は無く各プロモーションはルールでさえ違うことも多々ある。そんな中でも日本MMAの審判員養成、認定システムの構築を目指して発足したのが 「一般社団法人日本MMA審判機構」 2019年末には、本場のアメリカMMAレフリーのパイオニア的な存在のビック・ジョン・マッカーシー氏を講師として講習会を開催するなど世界基準の構築に近づいてきている。

まだまだ遅れているキックボクシングでは、一般社団法人日本MMA審判機構の発起人の1人である豊永レフリーなどMMAのレフリーと兼任しているのがほとんど。

そして、キックボクシング団体分裂の繰り返しをしているのも影響してか!?所属選手の試合を、その会長がレフリングするという試合・・・・レフリーがセンチャイムエタイジムの会長のセンチャイ・トングライセーンで、出場するのはセンチャイジムが誇る5冠王者の翔・センチャイジム!

 

1982年10月に山形に生まれた佐藤翔太こと翔・センチャイジム選手は、キックの名門ジムSVGに入門し2006年2月に全日本キックでデビューし相間一仁選手に判定勝ち~その後も全日本キックで激闘を続け、2009年6月の全日本キック最終興業になってしまった「野良犬電撃作戦」で野間一暢選手(後のNOMAN)に判定負け。

12月にNJKFでのセンチャイジム主催興行で、信田智史選手に判定負け~ジムがフリーになり、2010年12月の1年振りの試合で宇都宮城選手に4RでTKO勝ち。

センチャイジムに移籍するも、2011年1月のNJKFで平野将志選手に判定負け~それでも、新日本キック&NJKF&タイで3勝1敗~NJKFライト級3位にランクされ、2012年3月にNJKFライト級4位の凌太選手と対戦も判定負け~5月に、久しぶりにKrush.18に参戦も牧平圭太選手とドロー~6月にNJKFでマリモー選手に判定勝ち~8月のKrush.21では渡辺武選手に判定勝ち~10月のKrush.23では、石川直樹選手に判定負け~12月にMAキックで、橋本悟選手に2RでKO勝ち~2013年1月に、新日本キックで翔栄選手に判定勝ち~2月にNJKFで、コゲンチャイ・エスジムに4RでTKO負け~4月にはNJKFで、水落洋祐選手に判定勝ち 『観戦記526』 7月に宮越慶二郎選手には判定負け~10月に高橋誠治選手に判定勝ちし、12月には階勇弥選手を3RにTKOで降しNJKFライト級王座を獲得。

その後も2014年3月のホーストカップではセーンチャイ・PKジムに判定負けするも、NJKFとJーNETでは勝ち星を重ねる~2014年8月にKrush.44で、卜部功也選手と対戦も3RにKO負け~9月のREBELS.30でセーンアティップ・YZDジムに2RでKO勝ちし、10月にタイでのTOYOTAトーナメントでノンオー・ガイヤーンハーダージムに判定負け~12月に、ペットンガーン・ギィヤットガンボンに判定勝ちしてMuayThaiOpenライト級王座を獲得。

2015年1月のREBELS.33でヤスユキ選手に判定負けも、11月に良太郎選手に3RでTKO勝ち~2016年1月のREBELS.40で前田太尊選手に2RでKO負けも、4月のBOMで小川翔選手に4RでTKO勝ちしてWMCライト級王座を獲得~しかし、5月のJ―NET WORKでスアレック・ルークカムイに3RでTKO負け~6月のNKBで大和知也選手に3RでTKO勝ち~7月のTOYOTA SUPER CAMMPでチャムアトーン・ファイタームエタイに判定負け~さらに10月のINNOVATIONで、キャプテンケン・ナルパイとWPMF世界ライト級王座を争うも判定負け~12月のBOMでも、内堀裕斗選手に判定負けしWMC王座陥落~2017年1月のREBELS.48で末廣智明選手に判定勝ち~4月に蹴拳36で、まさきラジャサクレックに1RでTKO勝ちして蹴拳ライト級王座を獲得~8月にも、DAIJU選手に3RでKO勝ちしてWMCライト級王座を再栄冠。

10月の蹴拳36で、マサ佐藤選手に判定負けして蹴拳ライト級王座陥落~しかし12月に、櫻井健選手に判定勝ちしてINNOVATIONライト級王座を獲得~2018年4月にも、富田権祐選手を判定で降しWMC王座の畔津防衛に成功~8月のREBELS.57で、ハチマキ選手に2RでKO勝ち~9月のINNOVATIONでも、WPMF日本王者の長谷川健選手に判定勝ち~12月にも、INNOVATIONライト級王座防衛戦で櫻井健選手に判定勝ちしてINNOVATIONライト級王座の初防衛に成功。

2019年2月のMuay Thai Openでは、雅俊介選手に判定負けしてムエタイオープンライト級王座から陥落~6月のBOMでは、スアキム・PKセンチャイジムに2RでKO負け。

 

そして強豪タイ人との連戦となり、REBELSに乗り込み対戦するのが3年3ヶ月前にTKO負けしている元REBELS MUAY THAIスーパーライト級王者のスアレック・ルークカムイ!

 

1986年3月にタイ北部のウボンラチャタニー生まれのスアレックは、6人兄弟の5番目で実家は農業と酪農らしい~12歳からムエタイを始め 「もっと自由になりたい!」 と、16歳で家出をして知人を頼りパタヤのシットヨートンジムに住み込みで入る~勝ち星を重ねて、タイ二大殿堂の1つラジャダムナンスタジアムフェザー級で7位までランキングを上げる。さらに、攻撃的なファイトスタイルからテレビマッチのBBTVに上ががるが・・・田舎の父親にバレてしまい怒られてしまったらしい。

メジャースタジアムで活躍するが、ご飯に薬を入れられたり八百長を持ちかけられてモチベーションが下がり23歳でムエタイを引退。

24歳で来日して、尚武会でトレーナーをしながら日本で試合に出てムエローク59kg優勝、M-1ライト級王座を獲得など活躍~タイに戻ってトレーナーをしている時に、日本からバンコクに日本人教師としてきていた日本人の現夫人と出会い結婚~スアレックは2015年11月に再来日するも、夫人は2016年3月までタイの学校に先生で滞在していたらしい~新宿のスタージスジムでトレーナーをしながら、2016年5月に5年振りの試合で翔センチャイジムをヒジで3RにTKO勝ちする~7月、REBELS.44で雷電HIROAKIに判定勝ち~2016年11月のREBELS.47で、前口太尊選手に判定勝ち~2017年3月のREBELS.49で藩隆成選手とドロー~6月、REBELS.51でのREBERUSムエタイスーパーライト級王座決定トーナメント1回戦でピラオ・サンタを1RでKOする~9月のREBELS.52では梅野源治選手に判定負け~2017年11月のREBELS.53での、REBERUSムエタイスーパーライト級王座決定トーナメント決勝で鈴木真治選手に判定勝ちで王座栄冠。

2018年3月には「有名になりたい」と、熱望したK-1に出場するも小宮山工介選手に1RでKOされてしまう~しかし、5月のK-1では郷州征宣選手に判定勝ち。6月のREBELS.56ではREBELSムエタイスーパーライト級王座防衛戦で杉本卓也選手を2RにKOする~12月のREBELS.59では、WBCムエタイインターナショナルライト級王者の宮越慶二郎と対戦し5RにTKO負けしてしまう 『観戦記1846』

 

しかし、2019年4月のREBELS.60ではシュートボクシング日本スーパーフェザー級王者の深田一樹選手を2RにTKOで降す 『観戦記1823』

 

元REBELSスーパーライト級王者のスアレックが、2階級制覇を目指してライト級で5冠王者と対戦!日本ムエタイジムに所属し‘SEXY MUAY THAI‘の異名を持つ翔・センチャイジムが在日ムエタイ戦士では無双振りを魅せるスアレックに立ち向かう!

 

2019年8月10日 REBELS.62 スアレック・ルークカムイvs翔・センチャイジム

 

スアレック・ルークカムイ 98勝32KO35敗11分 元REBELSムエタイスーパーライト級王者

 

翔・センチャイジム 36勝17KO25敗3分 元NJKFライト級王者

 

1R、ゆっくりと前に出てくる翔選手に、スアレックは下がりながらもハイキック!

 

さらにスアレックは、下がりながらも強烈なロー!

 

前には出ている翔選手だが、スアレックがタイミングよく蹴る!

 

翔選手は前蹴りからパンチも、リズムがムエタイなのでスアレックは蹴りやすい~スアレックの方からプレッシャーをかけていき蹴る!

 

2R、やはり、絶妙な距離感からスアレックが蹴っていく!

 

翔選手は組み付いていきヒザ!さらにローをガンガン蹴る翔選手だが、スアレックは廻りながらハイキック!

 

翔選手は前には出ているものの、攻撃は当たらない~スアレックは体を入れ換えてパンチの連打!

 

攻撃が当たらない翔選手は、焦るとスアレックのパンチがより捉える!

 

翔選手のローは当たるが、スアレックのパンチとミドルに防戦一方

 

それでも、なんとか返そうとしてくる翔選手のテンプルにスアレックの右!翔選手はダウン!

 

ダメージはどうか!?翔選手が立ち上がりラウンド終了

 

3R、ダウンを奪われている翔選手は、ラウンド開始と同時に組んでいきヒザ!

 

しかし元ラジャダムナンランカーのスアレックが組み負けることなく、引き剥がし右ミドル!

 

さらに翔選手は真っ直ぐ攻めてくるが、スアレックは組み付いて投げる

 

翔選手も攻めようとはするが、組み付いていくとキャリアが違く投げられる

 

スアレックは近づけばコカし、距離が開けばミドルを蹴って試合終了

 

判定は、30-28 30-28 30-27 3-0でスアレック・ルークカムイの判定勝利!

 

見事にスアレックが2階級制覇に向けたライト級の試合で5冠王の翔・センチャイジム選手を完封!スアレックは階級を落としての試合となったが、所属ジムのスタージスジムの江口代表は 『パワーはむしろ上がっているんじゃないかな!?その分、拳を痛めたりもします』 と、実は試合の2週間前にスパーリングで拳を痛めて、それから全然練習でパンチが打てなくて・・・』 そしてスアレックは 『試合中にも拳を痛めて、蹴ったら足も腫れてきたから2Rが終わって・・・どうしたらいいのかと組んでいきました』 と話す。

そしてスアレックの次戦は、わずか2ヶ月弱のREBELS.63でムエタイオープンライト級王者の雅駿介選手とREBELS―MUAY THAIライト級暫定王者決定戦で対戦!

敗けてしまった翔・センチャイジム選手は、わずか1ヶ月弱で再起してINNOVATIONで長谷川健選手に判定勝ち。そして11月にKNOCK OUTに戻ってきて、新日本キック2階級制覇王者の重森陽太選手と歴史に残る大激闘 『観戦記2165』 そして12月のホームであるMUAY THAI OPEN.47で大谷翔司選手と引退試合をしてドロー。

 

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