観戦記2022 WBAオセアニアバンタム級王座戦 ジェイソン・マロニーvs河野公平 | 人生マイペンライ

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3階級制覇の井上尚弥選手、WBAミドル級王座を2度栄冠した村田諒太選手と言う日本ボクシング界至宝の2人がいるのにコロナで2020年は両者ともに防衛戦がまだ無い・・・・

しかし!いよいよ、10月30日(日本時間11月1日)ラスベガスでWBOバンタム級1位のジェイソン・マロニー(ジェイソン・モロニー)との防衛戦が正式発表された!

WBOバンタム級王者のジョンリエル・カシメロとの統一戦が流れたのは残念だが、いよいよ‘モンスター‘がラスベガスに上陸をして世界上に衝撃を与えるが待ちきれない!

昨年11月のWBSS決勝 『観戦記1832』 大感動のノニト・ドネア戦にて右目眼窩底&鼻骨を骨折したようなのでいい休養となったのか!?WOWOWの生中継も決まり、日本で試合が観られなくなるのが嬉しいような寂しいような・・・なんとなくカシメロ戦への序章のようになっているジェイソン・マロニー戦だが、WBSSバンタム級トーナメントにも出場したバンタム級のトップファイター!

 

1991年1月にオーストラリアのビクトリア州ミッチャムで生まれたジェイソン・マロニー(ジェイソン・モロニー)は、双子の弟のアンドリューマロニーもボクサー~アマ歴は80戦程あるらしく、23歳の2014年8月にデビューしてガオタワン・シットサイトーンに1RでTKO勝ち~その後も3連勝3KOで、2015年12月にマークイル・サルバーニャとWBAオセアニアスーパーバンタム級王座決定戦で対戦し5Rに棄権に追い込み王座獲得~2016年3月、ジュニアバジャワを4RにTKOで降し初防衛に成功~ノンタイトル戦を3連勝2KOし、10月にゲルポール・バレロを7RにTKO勝ちし2度目の防衛に成功~12月にも、エンリケ・ベルナシュを6RにTKOで降し3度目の防衛に成功~2017年2月のノンタイトル戦も判定勝ちし、6月にはエマヌエル・アルメンダリスを5RにTKO降しWBAオセアニアスーパーバンタム級王座の4度目の防衛に成功~8月にもロリト・ソントナを大差判定で降し、5度目の防衛に成功~10月に1階級落とし、ジュリアス・キサラウェとWBAオセアニアバンタム級王座決定戦で闘い1RにKOし王座獲得~2018年2月にはインマヌエル・ナイドジャラと、WBAオセアニアバンタム級王座の初防衛戦とコモンウェルス英連邦バンタム級王座決定戦で対戦し3RにTKO勝ち。

 

そして、いよいよ世界へ打って出ようとするマロニーが対戦するのは元WBAスーパーフライ級王者の河野公平選手!

 

1980年11月生まれ山梨県出身の河野選手は、高校時代は陸上部だったらしいが「6ヶ月でプロボクサーになる」 という本を読んでワタナベボクシングジムでアマチュア歴は無くボクシングを始める~2000年11月に、20歳になる誕生日の1日前にデビューするも新田俊明選手に判定負け。

しかし、その後は7連勝2KO~2002年11月に東日本新人王決定戦で、三枝健二選手に判定勝ち~12月の全日本新人王決定戦では、ボクシングセンスでは日本有数と云われていた中広大悟さんに判定負け。

2003年6月に再起して6連勝2KOも、2005年7月に菊井徹平選手に判定負け~直ぐに再起し3連勝3KOして、2007年2月に菊井徹平選手の日本スーパーフライ級王座に挑戦し判定勝ちで王座栄冠。

6月に三枝健二選手を、9R負傷判定で降し初防衛に成功~10月には、東洋太平洋スーパーフライ級王座決定戦でエデン・ソンソナを判定で降し栄冠~2008年2月に、相澤国之選手を判定で降し東洋太平洋王座の初防衛と日本王座2度目の防衛に成功。

そして2008年9月に、クリスチャン・ミハレスが正規王者から(WBAの腐った問題の)スーパー王者に格上げ・・・・元WBAスーパーフライ級王者の名城信男選手のとのWBAスーパーフライ級正規王者決定戦を1―2の判定負け。

2009年2月に再起してヘンドリー・バロンサイに6RでTKO勝ち~5月に東洋太平洋スーパーフライ級王者決定戦でダニエル・フェレラスを判定で降し再栄冠~10月に、マービン・タンボスを判定で降し初防衛に成功~2010年5月にも、殿村雅史選手を11RにTKOで降し2度目の防衛に成功~2010年9月に、トマス・ロハスのWBCスーパーフライ級王座に挑戦するも判定負け。

2011年4月に、後のWBCスーパーフライ級王者の佐藤洋太選手、10月に戸部洋平選手に判定負けで3連敗~しかし再起2連勝1KOして、2012年の大晦日にWBAスーパーフライ級王者のテーパリット・ゴーキャットジムを判定で降し念願の世界王者になる

しかし、WBAスーパーフライ級暫定王者のリボリオ・ソリスに0-2の判定負けで王座陥落。

しかし、そのソリスが亀田大毅選手との統一戦で計量オーバーして王座剥奪・・・・が!試合には勝利 『観戦記645』 そして亀田一家の問題爆発。

空位となった王座の決定戦で、デンカオセーン・カオウィチットを8RにKOして世界王座を再栄冠 『観戦記741』 初防衛戦は2014年の大晦日に、WBA5位のルベルト・ヒメネスと戦い判定1-1のドロー防衛~そして、WBAからの指令とお互いの希望もあり元3階級制覇王者の亀田興毅選手とシカゴで戦いダウンを奪い判定で完勝 『観戦記990』

2016年4月の3度目の防衛戦では、WBA7位のインタノン・シッチャムアンに危なげなく判定勝利 『観戦記1126』 そして8月の4度目の防衛戦で、WBA暫定王者の(1位)ルイス・コンセプシオンと戦い判定負けで王座陥落 『観戦記1188』

進退を考えた河野選手だったが、WBOスーパーフライ級王者の井上尚弥選手陣営からのオファーに二つ返事でOKを出す~年末に挑戦するも、6RにTKO負け 『観戦記1251』

2017年7月に再起して、ランボー・ゴーラットスポーツスクールを5RにTKOで降す~そして、2017年10月に中国の香港でレックス・ツォのWBOインターナショナルスーパーフライ級に挑戦するも7Rに負傷判定負け 『観戦記1985』

 

流石に引退を考えた河野選手だったらしいが、WBA4位、WBC12位、IBF12位、WBO7位で無敗のマロニーとのオファーに今度はオーストラリアのメルボルンに乗り込む!

 

2018年5月19日 WBAオセアニアバンタム級王座戦 ジェイソン・マロニーvs河野公平

 

ジェイソン・マロニー 15勝12KO無敗 2度目の防衛戦

 

河野公平 33勝14KO11敗1分 元WBAスーパーフライ級王者

 

1R、ガード高く、体勢低く入っていく河野選手~マロニーは左を出しながらアウトボクシングも、河野選手が右を被せる!

 

2R、廻るマロニーに、突っ込む河野選手~マロニーが左を多く当てるも、河野選手も右を被せる!

 

3R、河野選手が突っ込んで打つが当たらない~打ち終わりを狙われるが、河野選手もガッチリガード

 

河野選手が低く詰めていくが、マロニーは左で距離をつくりながらボディー!

 

それでも河野選手は詰めていく~しかし、マロニーの左がカウンターで入り河野選手ダウン!

 

立ち上がった河野選手に、マロニーは慎重ながらもパンチを当てていく!

 

4R、河野選手のダメージはどうか!?しかし、プレスをより強めて前に出る!

 

マロニーは足を使い、廻りながら左を当てる~河野選手も必死に入って行こうとするが、マロニーのタイミングのいい左で止められてしまう

 

それでも喰らいつく河野選手だが、マロニーも強く振ってくる!右フック~右アッパー!

 

5R、マロニーが、軽快に左を打ちながら廻る~低くかわした河野選手が右オーバーフック!

 

河野選手は一気に攻めたいが、マロニーはボディー~手数で河野選手を止める

 

6R、河野選手は、マロニーの左は多少貰おうとも前に出て右!

 

しかし、マロニーがボディー!さらにボディーで河野選手を下げさせてボディー!

 

さらにマロニーのヒッティングで、河野選手は左目上をカット!

 

止められてたく河野選手が、より距離を縮めて打ち合う!マロニーも打ち合い、河野選手の出血が多くなり・・・・

 

再びドクターチェックが入り、今度はストップされてしまう

 

残念ながら、河野選手が6RにTKO負け・・・1年前まではスーパーバンタム級で試合をしていたマロニーに対し、スーパーフライ級で長く闘っていた河野選手はパワー負けしていたかな~ゴリゴリ押していき、持ち前のスタミナで押し切る河野選手がモロニーの左で止められてしまったのは痛かった。この試合が河野選手のラストファイトになってしまったが、3度目の世界挑戦でついに世界王者になりこの敗北で12敗と元世界王者としては多い負けも不屈の闘志で這い上がった河野選手ならばの数字。

WBAオセアニア王座の2度目の防衛に成功したジェイソン・モロニーは、7ヶ月後の2018年10月にWBSSバンタム級1回戦でIBFバンタム級王者のエマヌエル・ロドリゲスと対戦しジャッジ3者が115-113の1-2の判定負け 『観戦記1599』

 

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