観戦記2032 UFC231 ジミ・マヌワvsチアゴ・サントス | 人生マイペンライ

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《本日のTV観賞》

 

日本人にとってはどうしても忌々しい思いが残ってしまうルイス・ネリが、悪びれもせずに昨年の11月に再度計量オーバーをしてエマニュエル・ロドリゲスとのWBCバンタム級王座挑戦者決定戦を拒否される。しかし、2020年に入りスーパーバンタム級に階級をやっと上げたと思ったら・・・・いきなりWBCスーパーバンタム級王座決定戦に出場となり、まさにWBCのメキシカンびいき(WBCの本部はメキシコ)

バンタム級は53.524kgでスーパーバンタム級は55.338kgと1.814kgだが、ネリが山中さんとの再戦では 『観戦記1432』 1回目は2.3kgオーバーしているだけにスーパーバンタム級でも計量クリアーがニュースになるほど。

17階級あるボクシングで、1番軽いミニマム級(47.627kg)と2番目に軽いライトフライ級(48.988kg)の差は1.361kg。1番離れているのがライトヘビー級(79.379kg)とクルーザー級(90.719kg)の11.34kg。ヘビー級の大型化によりスーパークルーザー級(102.5kg)の話も出ていたが、いまのところ1番階級差があるのが11.34kg。

UFCは8階級で、1番軽いフライ級(56.7kg)でヘビー級は別物だが(120.2kg)2番目に重いライトヘビー級(93kg)と3番目のミドル級(83.9kg)は9.1kgの差がある。

生存競争が激しいUFCミドル級で4年半闘い、ライトヘビー級に上げてきたのがミドル級15位のチアゴ・サントス!

 

1984年1月にブラジルのリオデジャネイロ州で生まれたサントスは、貧民街でなんとか育つも洪水で家を流されホームレスになる~それでもカポエラを習いながら大学まで進学し、卒業はできなかったが軍のパラシュート部隊に所属する

ムエタイでプロデビューし州の王者に2度なる~さらにブラジリアン柔術でも、紫帯でインタークラブで王者になる~2010年12月にWatch Out Combat SHOW.10でデビューしてギリェルメ・ベネジトに判定勝ち~さらに様々なマイナー団体で6連勝するが、2012年4月にビセンテ・ルケに1RでTKO負け~2013年3月に、The Ultimate Fighter.ブラジル2に参加するが、2回戦でレオナルド・サントスに判定負け。

しかし急遽、代役でUFC168に参戦するが、セサール・フェレイラに1R47秒で1本負け~2014年3月のUFC Fight Night.38で、ホニー・マルケスに1R53秒でTKO勝ち~7月のUFC175でユライア・ホールに判定負けするも、その後は4連勝3KOする~2016年7月のUFC200で、ミドル級8位のゲガール・ムサシと対戦するも1RでTKO負け~9月のUFC Fight Night.95でもエリック・スパイスリーに1Rで1本負けするも、その後は3連勝3TKOする~ランキングもミドル級15位に入り、2018年2月のUFC Fight Night.125ではアンソニー・スミスに2RにTKO勝ち。

しかし、4月のUFC Fight Night.128でミドル級8位のデビッド・ブランチに1RでKO負け~8月のUFC227でケビン・ホランドに判定勝ちし、9月のUFC Fight Night.137のメインではライトヘビー級に上げてエリック・アンダースに3R終了間際にTKO勝ち。

 

そして、ライトヘビー級2戦目の相手はライトヘビー級7位のジミ・マヌワ!

 

1980年2月にナイジェリア人の両親がアメリカに移住しカリフォルニア州で生まれたマヌワだが、少年期はナイジェリアで育ち10歳でイングランドに移住~かなり素行が悪く喧嘩に明け暮れ、2002年には窃盗で逮捕され刑務所に1年間収容される~2008年7月にFull Combat Fight.8でデビューし、トム・キングに1RでKO勝ち~FX.3、UCMMAで3連勝して2009年5月にUCMMAライトヘビー級王座決定戦でライアン・ロビンソンを1RでKO勝ちして王座獲得

8月のUCMMA.6で、ルーク・ブライスを2RにKOして初防衛に成功~12月のUCMMA.9でも、ショーン・ロマスを1RでKOして2度目の防衛に成功~2010年5月のUCMMA.12では、レザ・マーダヴィアンも1RにTKOで降し3度目の防衛に成功~8月にUCMMA.14でも、バレンチノ・ペトレスクを1RにKOする~10月のUCMMA.24では、ニック・チャップマンも1RにKOする~12月にBAMMA.8でアントニー・レアを1RにTKOで降す。

UFCと契約し、2012年9月のUFC on Fuel.TV5でカイル・キングスバリーに2RでTKO勝ち~2013年2月のUFC on Fuel.TV7でも、シリル・ディアバテに1R終了時にTKO勝ち~しかし2014年3月のUFC Fight Night.37では、ライトヘビー級1位のアレクサンダー・グ二フソンに2RでTKO負け~2015年4月のUFC Fight Night.64で、ヤン・ブラホヴィッチに判定勝ち~2015年9月のUFC2191では、ライトヘビー級1位のアンソニー・ジョンソンに2RでKO負け 『観戦記998』 2016年10月のUFC204では、5位のオヴィンス・サンプルーを2RでKOする~2017年3月の、UFC Fight Night.107で、6位のコーリー・アンダーソンを1RでKOする~しかし、7月のUFC214では5位のヴォルカン・オーズデミアに1RでKO負け~2018年3月のUFC Fight Night.127では、ヤン・ブラホヴィッチとの再戦に判定負け。

 

9月のブラジル大会でジミ・マヌワとグローバー・テイシェイラが対戦予定も、テイシェイラが怪我で欠場~当時ミドル級のサントスに代役の話が来るが、サントスも欠場して流れた。サントスは減量苦ではないらしいが、ライトヘビー級2戦目でどのような動きを魅せるか!?連敗中のマヌワは、まもなく39歳となりこのままだと生存競争が激しいUFCではリリースの危険性も!

 

2018年12月8日 UFC231 ジミ・マヌワvsチアゴ・サントス

 

ジミ・マヌワ 17勝4敗 ライトヘビー級7位

 

チアゴ・サントス 19勝6敗 ミドル級15位

 

1R、お互いに打撃で行く気が満々でぶつかる!サントスの左!マヌワは腰を落とすが、直ぐに立て直す!

 

マヌワは倒れるが、再び直ぐに立つ~サントスが首を取る!

 

マヌワは、そのまま金網にサントスを押し込む~サントスはクリンチアッパー連打!

 

一度離れるも、またもサントスのパンチでマヌワはバランスを崩す!

 

マヌワが金網に押し込んでいく~ヒザ!さらにヒジ!

 

打撃の展開が続くが、サントスがタックル!マヌワ切る~サントスがハイキックも空振り

 

それでもサントスは止まらない!ハイキック~左!

 

サントスが組んで投げるが、マヌワは立つ~金網に押し込みヒジ!

 

再び打撃戦~サントスがバックブロー!マヌワは左ミドル!

 

サントスが金網に押し込む~バックスピン!さらにパンチで突っ込み組み付く~しかし、体を入れ換えたマヌワが左フック!

 

サントス効いた!サイドに逃げながらも回転してハイキック!

 

ガードしたマヌワが、倒れたサントスをガブる~サントス回転して逃れるも、マヌワは押さえ込む

 

2R、マヌワがハイキック!サントスはパンチを返す~組んでヒザ!

 

マヌワは組んで押さえる~金網に押し込みヒジ!

 

凄まじい打ち合いになる~サントスの左フックがマヌワの顎をとらえる!マヌワも返す!

 

しかし、マヌワは効いているか!?サントスが攻める!左アッパー!

 

マヌワ効いた!金網に下がる~サントスの左がマヌワを打ち抜く!

 

そのまま前に崩れたマヌワを見て、レフリーは直ぐに止めに入る!

 

バッカンバッカンの大味な試合を制したのは、ライトヘビー級でも通用することを魅せたサントス!この試合でサントスはパフォーマンス・ザ・ナイトにも選ばれて、ファイトマネー+5万$を獲得。体格的には不利だと思われたサントスだが、公式には身長は両者とも188cmでパンチの回転力でサントスが上回る。

この勝利でライトヘビーでの自信を深めたサントスは、わずか2ヶ月後の2019年2月にチェコで開催されたUFC Fight Night.145のメインでライトヘビー級4位のヤン・ブラホヴィッチと対戦!3連敗となったマヌワはランキングを11に落とし、2019年6月のUFC Fight Night.153にて11連勝でランキングを駆け上がってきたオーストリアのアレクサンダー・ラキッチと対戦!

 

★サントスはロシア人UFCランカーのヤナ・クニツカヤと付き合っている 格闘技blogランキングをクリッ格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村