観戦記2246 WBCスーパーフライ級王座戦 シーサケット・ソー・ルンビサイvsイラン・ディア | 人生マイペンライ

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年末も近づいてきているが、12月28日の神戸で決定的と云われたWBAミドル級スーパー王者の村田諒太選手とIBFミドル級王者のゲンナディ・ゴロフキンの統一戦。その後は新たな報道は伝わらないが、ゴロフキンはキャンプに入った写真をSNSに上げるなど正式発表が待ちきれない!井上尚弥選手も年末に日本で防衛戦か!?との報道も出てきているが、来日時の隔離期間などもあり挑戦は誰になるのだろうか!?大晦日と云えばWBOスーパーフライ級王者の井岡一翔選手だが、9月にフランシスコ・ロドリゲスJrとの3度目の防衛戦に成功したので 『観戦記225』 10度目の大晦日参戦はないだろう。

そんな日本が誇る3階級制覇王者と4階級制覇王者の井上尚弥選手と井岡一人選手、本場アメリカで名を知らしめたのは 「SUPER FLY」 と名づけられたHBOで放送されたイベント。柱となるべく4階級制覇王者のローマン・ゴンサレスが、SUPER FLY開催の前哨戦大会である2017年3月にWBC2位のシーサケット・ソー・ルンヴィサイに微妙な判定負け 『観戦記1286』 そして9月のSUPER FLYでシーサケットとリターンマッチも、衝撃的な4RKO負け 『観戦記1382』 興行的にも成功し、2018年2月のSUPER FLY.2ではSUPER FLYで挑戦権を獲得した 『観戦記1785』 ファン・フランシスコ・エストラーダがシーサケットに挑戦 『観戦記1989』 2-0でシーサケットが2度目の防衛に成功。

大金を掴んだシーサケットがそのままSUPER FLYの柱になるかと思われたが、失恋やらありタイでペー・ヨンキルとのノンタイトル戦を1RでKO勝ち 『観戦記2130』 そしてわずか2ヶ月と2週間後には、なんとONE Champion Shipのリングに登場!

 

1986年12月にタイの東北部シーサケートで生まれたシーサケット・ソー・ルンビサイ(ヴィザシゲル・ワンゲ)は、貧しい農村生まれで13歳からムエタイして稼ぐ~10代で婚約者とともにバンコクに出たが試合が組まれずゴミ収集の仕事をしながら食べられそうなゴミを食べての生活だったらしい。

そして運命のイタズラで、ブローカの人間に日本で闘って稼がないか!?と、誘われてボクシングの試合をしたこともないのにボクサーとして日本へ~ボクシングのデビュー戦が、2009年3月に世界再挑戦を目指していた八重樫東選手とライトフライ級契約で戦い3RにTKO負け~6月にも、屋富祖裕信選手と戦い3RにKO負け。タイで1勝1分も、2010年2月にも大庭健司選手に判定負け~しかし、その後は6連勝6KOで、2011年6月にエリック・ディアス・シレガーを破りWBCアジア・スーパーフライ級王座を獲得~その後も10連勝9KOして、2013年5月に佐藤洋太選手のWBCスーパーフライ級王座に挑戦し8RにTKOで王座獲得 『観戦記468』 ノンタイトル戦を3連勝2KOして、11月には向井寛史選手を9RにTKO勝利で初防衛に成功~ノンタイトル戦を4連勝4KO後の、2014年5月にカルロス・クアドラスと2度目の防衛戦で8R負傷判定負けして王座陥落 『観戦記842』

9月に再起し、フィリピンのゾレン・パマに8R負傷判定勝ち~11月にボビー・コンセプシオンを3RにKOでWBCアジア・スーパーフライ級王座を5度目の防衛に成功~さらに3連勝3KOして、2015年5月にホセ・サルガドを4RにTKOで降しWBCスーパーフライ級シルバー王座獲得~その後も8連勝8KOもクアドラスに敗戦後は14連勝13KOで指名試合のチャンスを掴み、2017年3月にローマン・ゴンサレスのWBCスーパーフライ級王座に挑戦し判定勝ちで王座栄冠 『観戦記1286』 9月のSUPER FLYでのローマン・ゴンサレスと再戦を4Rに見事にKOして初防衛に成功 『観戦記1382』 そして、2018年2月のSUPER FLY.2でファン・フランシスコ・エストラーダを判定で降し2度目の防衛に成功 『観戦記1989』

 

そして、9月のSUPER FLY.3でエストラーダと再戦と云われていたが・・・・長年の恋人と別れたショックもあり!?タイでのノンタイトル戦で、WBCアジアフライ級王者の裵永吉(ベー・ユンキル)を1RにTKOで降す 『観戦記2130』

 

そしてWBCスーパーフライ級王座3度目の防衛戦だが、またもタイでの試合となり対戦するのはWBC14位のイラン・ディアス!

 

メキシコのソノラ州シウダードオレゴンで生まれたイラン・イラク・ディアス・キンテロは‘マグにティKO(壮大なKO)‘の異名を持ち、2008年5月にデビューしてマルコス・カルデナスとドロー~さらに9勝4KO1分も、後のWBCフライ級王者で比嘉大吾選手に王座を明け渡した 『観戦記1319』 ファン・エルナンデスに3RでKO負け。

直ぐに再起して2連勝1KOも、2016年5月に後のWBCバンタム級王者のノルディーヌ・ウバーリに7RでKO負け~しかし12月に、元WBCフライ級王者のエルナン・マルケスを判定で降す~2017年9月に、元WBAフライ&スーパーフライ級王者のルイス・コンセプションに判定勝ちしてWBAラテンアメリカスーパーフライ級王座を獲得~さらに1勝1KO1分してWBCランキングをWBC14位に上げて初の世界挑戦!

 

タイの中部ノンタブリー県で開催されたONE ChampionShipで行われるWBCスーパーフライ級王座戦!リングサイドにはタイのレジェンドである、元WBAスーパーフライ級王者のカオサイ・ギャラクシーと神童・那須川天心選手も熱い視線を送る!

 

2018年10月6日 WBCスーパーフライ級王座戦 シーサケット・ソー・ルンヴィサイvsイラン・ディアス

 

シーサケット・ソー・ルンヴィサイ 勝敗分 WBCスーパーフライ級王者

 

シイラン・ディアス 14勝8KO2敗3分 WBC14位

 

1R、ジャブを打ちながら廻るディアスに、シーサケットは低く入っていきワン・ツー!

 

足を使うディアスに、シーサケットはガンガン詰めて打っていく!ボディー!

 

2R、さらに勢いを増すシーサケット~低く入るシーサケットの頭も当たり、ディアスは追い回される

 

ディアスも返してはいるが、シーサケットはまったく怯まずに前に出てボディー~左!

 

3R、ディアスは、距離を取る為の左ばかりで早くも防戦一方

 

シーサケットは低く入り左~右フックを返す!ディアスが返してきても、カウンターの左!

 

4R、展開は変わらずシーサケットが入っていき、ボディーで下がらせて顔面へ左!

 

シーサケットが重戦車のごとく前に出て打ちまくるが、ディアスは足を使いながら打ち終わりを狙う

 

5R、必死にパンチを合わせようとするディアスも、シーサケットは手数減らずに突っ込んでいく!

 

動くディアスを止めるべく、シーサケットはボディーを強く打ち続ける!

 

6R、低く突っ込んでくるシーサケットを、ディアスは必死に左で捌こうとするがシーサケットは止まらない!

 

シーサケットが追い回してディアスをロープに詰めるが、決定的なダメージは奪えない

 

7R、ディアスのパンチはお構い無しに、シーサケットが入っていき打ちまくる!

 

ディアスも必死に手を出すが、シーサケットは止まらない~ボディーでディアスの体も心も折りにいく!

 

8R、廻るディアスはシーサケットの打ち終わりを狙うが、逆にシーサケットがカウンター!

 

シーサケットがディアスをロープに詰めて打ちまくる~ディアスも必死にアッパーを合わせる!シーサケットは足を滑らせスリップ

 

9R、シーサケットがさらに突っ込んで、ボディー~顔面に打ちまくる!しかし、ディアスも右を合わせる!シーサケットはマットに手を着くが判定はスリップ

 

それでもシーサケットの突進は止まらず、ボディーで下げさせておいて顔面に!

 

10R、やはり、シーサケットがボディーで下がらせてから顔面に打ちまくる!

 

大歓声の中シーサケットが連打でディアスを追い込むが、ディアスも決定的なパンチは貰わず耐える

 

11R、極め切りたいシーサケットは、ラウンド開始から上下に当てまくるがディアスは逃げ回る

 

シーサケットが追う~ディアスはパンチも出なくなってきて、シーサケットの左で腰が落ちる!

 

フラフラのディアスに、シーサケットがラッシュをかけるが極め切れない

 

12R、倒されないように、廻りながら軽く左を出すだけのディアス

 

シーサケットがカウンターの左!最後は、ディアスもラッシュをかけてきて試合終了

 

判定は、120-108 119-109 119-109 ほぼフルマークの3-0でシーサケットが3度目の防衛に成功!

 

シーサケットが2度ダウン判定を取られてもおかしくない場面もあり、攻めてはいるがダウンを奪えなかったシーサケットだけに勝利は間違いないがスッキリしない勝利。パンチも左一辺倒な感じで、後半のボディーを前半からみせていればディアスを捕まえられたか!?そして重戦車のような突進は流石だが、やはりローマン・ゴンサレス戦で魅せたようなサウスポーの右フックを観たかった!

そしてシーサケットはマッチルーム&DAZNと契約をして、6ヶ月後の2019年4月にWBC1位として待ち受けるファン・フランシスコ・エストラーダとSUPER FLY.4と呼んでもいいアメリカのイングルウッド・フォーラムで激突!

 

★イラン・ディアスは2019年3連勝も2021年7月に判定負け 格闘技blogランキングをクリック格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村