観戦記2270 WBAバンタム級暫定王者 レイマート・ガバリョvs中村優也 | 人生マイペンライ

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12月に井上尚弥選手の2年振りの日本での闘い、村田諒太選手の日本ボクシング界最大の1戦となるゲンナディ・ゴロフキンとの統一戦。その、嵐の前の静かさというべきか・・・11月の日本ボクシング界は寂しかった。WBOアジアパシフィックスーパーバンタム級王座戦での、井上拓真vs和氣慎吾という切ないほどのサバイバルマッチはあったが 『観戦記2265』 井岡一翔選手も含め12月が楽しみだ。

12月には井上尚弥選手との統一戦が期待された、IBFバンタム級王者のジョンリル・カシメロが元IBFバンタム級王者のポール・バトラーと防衛戦、そしてWBCバンタム級王者のノニト・ドネアとWBCバンタム級暫定王者のレイマート・ガバリョと統一戦と・・・井上選手の防衛戦も交えて 「バンタム級祭り」を開催してくれればいいのに!

そんなWBSSがあったが王座がまとまらないバンタム級だが、井上選手と同じく無敗で80%を超えるレイマート・ガバリョはWBSSにゾラニ・テテの代わりに出場したステファン・ヤングに勝利してWBAバンタム級暫定王座を獲得している。

 

1996年8月にフィリピンで2番目に大きい島のミンダナオ島の南部にあるジェネラル・サントスに生まれたレイマート・グランデ・ガバリョは、アマチュアでは2013年PLDT―ABAPナショナルボクシング選手権で銅メダルを獲得。

2014年2月に17歳でデビューして、ケビン・カボナーレを1RにTKOで降す~その後もデビュー戦の選手ばかりに3連勝3KOし、2014年9月にザルディ・ジョーダンJrに2RでTKO勝ち~11月にロデル・ガルド、2015年1月にパウロ・ペローノには判定勝ち~しかし、2015年3月のマイケル・パダヤグからは5連続で1RKOしてデビュー以来12連勝。

2016年4月に、日本で岩佐亮佑選手とも対戦したマーロン・アルシリヤを1RにTKOで降す 『観戦記2134』

 

6月にジロ・メルリンを4RにKOして、同じく9月にルークラック・キャットマンミーを1RにKOしてWBCアジアスーパーバンタム級王座を獲得~さらに3連勝して、WBA3人王者問題真っ盛り中のWBAバンタム級暫定王者決定戦でステファン・ヤングを大差判定で降し王座栄冠。

そして正規王者やスーパー王者と統一戦ではなく、普通にフィリピンでタンザニアのジュリアス・キサラウェと対戦し1RでTKO勝ち 『観戦記2214』

 

しかし、プロモーションの関係などで防衛戦が組まれなくフィリピンでノンタイトル戦となり対戦するのが、タイやフィリピンを主戦場にしている中村優也選手!

 

1990年5月に大阪府八尾市で生まれた中村優也選手は、アマチュアでインターハイ、国体、社会人選手権などに出場し、後にWBCライトフライ級王者になる寺地拳四朗選手にも勝利する。

2012年4月に中国でデビューするも、ウェイ・シェン・チェンに判定負け~日本で3連勝して2014年に再びフィリピンに渡る。5月に、ルソン島フライ級王座決定戦でベンジ・バルトロメを5RにTKOで降し王座獲得~11月には、ロクマド・サントソを2RにKOしてWBCアジアバンタム級王座を獲得~さらに3勝1KO1敗後の2016年10月に、アフリザル・タンボレシを2RにKOしてWBFアジアスーパーフライ級王座を獲得~2017年8月にも、オスカー・レクナファを4R棄権に追い込みABFアジアバンタム級王座を獲得~1勝1KO1分後の2018年2月には、ペッチナムチャイ・ソークラウォンを6RにKOしてタイ国バンタム級&PATタイ国インターナショナルバンタム級王座を獲得。

さらにタイで4勝3KO1敗1分の戦績を積んで現WBA暫定王者と対戦するチャンスを掴む!

 

この時点でWBSSバンタム級は1回戦が終わり、ゾラニ・テテが負傷で準決勝を欠場~代役にガバリョにWBA暫定王座決定戦で敗けたステファン・ヤングが準決勝でノニト・ドネアと対戦 『観戦記1718』 WBSSにも呼ばれず、フィリピンのマニラで中村優也選手とノンタイトル戦!

 

2019年2月9日 WBAバンタム級暫定王者 レイマート・ガバリョvs中村優也

 

レイマート・ガバリョ 20勝17KO無敗 WBAバンタム級暫定王者

 

中村優也 9勝7KO2敗1分 元WBCバンタム級アジアシルバー王者

 

1R、いきなりガバリョが、飛ぶようなステップからワン・ツー!

 

中村選手も振り返すが、かわしたガバリョが右!

 

お互いにフルスイングで振りまくる~中村選手の右の打ち終わりに、ガバリョの右!中村選手は早くもダウン!

 

立ち上がった中村選手に、ガバリョが走って極めにいく~中村選手も迎え撃つ!

 

さらに、ガバリョがガンガン攻める~中村選手のパンチをかわして左フック!

 

中村選手も必死に手を出すが、当たっているのはガバリョ!

 

お互いに振るが、ガバリョの右!左フック!またもや中村選手はダウン!

 

立ち上がった中村選手に、ガバリョはジックリ見て無理に攻めない~しかし、中村選手が下がると一気に連打!それでも、中村選手も返していく!

 

2R、まだまだ、中村選手から細かく動きながらパンチを出していく

 

お互いに左フックも、当たっているのはガバリョ!

 

中村選手は廻る~ガバリョはフルスイングで追いかけていく!

 

中村選手はダメージある~ガバリョが攻める!ロープまで中村選手を追い込む!

 

中村選手は廻ろうとするも、ガバリョは逃がさない~ボディー!

 

必死に中村選手も右アッパーを返すが、ガバリョはスウェーでかわす~ガバリョの左フックが、中村選手のアゴを打ち抜く!

 

中村選手は前のめりに崩れる!なんとか立ち上がろうとするが、腰が落ちる~それでも立つがレフリーは終了を告げる

 

見事に2RTKO勝ちでレイマート・ガバリョが世界王者の力を魅せる!フィリピンボクサーらしい、ガードが緩かろうが思いっきり飛び込んで打ち込む試合振りで試合後にはWBA暫定王座を腰に巻くガバリョ。しかし・・・・この中村選手との試合が問題だったとの報道もあるが、WBAバンタム級暫定王座は翌月の3月30日付けで剥奪される。

まぁ・・・WBAバンタム級王座は、前年の2018年5月にジェイミー・マクドネルを1にKOした井上尚弥選手がWBA正規王者。そしてノニト・ドネアが、2018年10月にWBSSでライアン・バーネットを4R終了時TKOで降しWBAスーパー王座を栄冠 『観戦記1606』

そして王座を剥奪されたガバリョは、2さらに2連勝2KO~1年のブランクを開けて、WBSSで井上尚弥選手に2RでKOされた 『観戦記1723』 エマニュエル・ロドリゲスと、2020年12月にWBCバンタム級暫定王座決定戦。

 

★ロドリゲス戦の判定は世界で物議が出るが・・・ 格闘技blogランキングをクリック格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村