《本日のDVD鑑賞》
「かませ犬」じゃなくてもマッチメイクがキツイ選手というのはいる。高橋ナオトさんも自伝で言っていたが、世界戦目前に相性の悪いノーリ・ジョッキージムとの再戦が無ければ・・・とも書いていた。近年では、元WBCバンタム級王者の井上拓真選手もデビュー戦が日本ランカーの福原辰也選手~死ぬ気で来る元日本王者2人 『観戦記1608』 『観戦記1618』 WBC暫定王座を獲得してからも 『観戦記1642』 当たり前だが、初防衛戦で正規王者との統一戦 『観戦記1835』 王座陥落後も東洋太平洋王座戦で栗原慶太選手 『観戦記2105』 さらに1階級上の元東洋太平洋王者の和氣慎吾選手 『観戦記2265』 と、息が付けないマッチメイクが続いている。
と、言っても高橋ナオトさんも井上拓真選手もスター選手で‘Aサイド‘の選手。あのガッツ石松さんは世界王者になるまでに11敗していて、最初の世界挑戦はあの4階級制覇王者のロベルト・デュランが1番強かったライト級時代に挑戦している。
元王者や後の世界王者と対戦を避けて世界王者になる選手もいるが(何年も前の元王者を踏み台にする場合もあるが)世界中のMMA団体の王者が集まるUFCで厳しいマッチメイクの中で敗けも多いが熱い試合を魅せているのがフェザー級ランカーのマイケル・ジョンソン!
1986年6月にアメリカのミズーリ州セントルイスに生まれたマイケル・ジュリアン・ジョンソンは、大学時代にレスリングとフットボールで活躍~引退してからMMAを習い、わずか3ヶ月でアマチュアの試合に出場~2008年2月にFM Productionでデビューし、チャンシー・ブラザーに1RでTKO勝ち~さらに様々なマイナー団体で、7勝4敗の戦績を積み2010年9月にThe Ultimate Fighter.12(TUF.12)に参加。ジョルジュ・サン・ピエールのチームで、1回戦をアーロン・ウィルキルソン、2回戦でアレックス・カサレス、準決勝でナム・ファンに勝利し決勝に進むも、ジョナサン・ブルッキンズに判定負けで準優勝。
2011年6月のUFC on Versus.4でUFCデビューし、エドワード・ファーロロッドに1RでTKO勝ち~さらに1勝1敗後の2012年5月のUFC on FOX.3では、後のライト級王者になるトニー・ファーガソンに判定勝ち~12月のUFC on FOX.5でも、ダニー・カスティーリョを2RでKO勝ち~しかし、12月のUFC155でマイリズ・ジュリー、2013年4月のUFC on Fuel TV.9でレザ・マダディに連敗~8月のUFC Fight Niht.26でジョー・ローザンに判定勝ち~12月のUFC168でも、グレイゾン・チバウを2RでKOする~2014年3月のUFC Fight Night.37では、メルヴィン・ギラードに判定勝ち~2015年2月のUFC Fight Night.61では、エジソン・バルボーザに判定勝ち~しかし、UFC Fight Night73ではベニール・ダリウッシュに判定負け~12月のUFC on FOX.17では、ネート・ディアスに判定負け~2016年9月のUFC Fight Night.94では、後のライト級暫定王者になるダスティン・ポワイエ(ダスティン・ポイエー)を1RにKOする。
11月のUFC205で、ライト級2位のハビブ・ヌルマゴメドフに3Rで1本負け~2017年7月のThe Ultimate Fighter.25で、ジャスティン・ゲイジーに2RでTKO負け~2018年1月のUFC Fight Night.124でフェザー級に転向して、ダレン・エルキンスに2Rで1本負け~8月のUFC Fight Night.135では、アンドレ・フィリに2-1の判定勝ち~10月のUFC Fight Night.138では、計量オーバーもアルテム・ロボフに判定勝ち。
そして5ヶ月置いて、再びランカーに挑む!対戦者はフェザー級10位のジョシュ・エメット!
1985年3月にアメリカのアリゾナ州フェニックスで生まれたジョシュア・ジェームス・エメットは、早くからレスリングを始め大学まで続ける~卒業後はユライア・フェイバーにMMAを習いながらグループホームで働く~クロスフィットのインストラクターに代えてアマチュアで2勝無敗~2011年にCapitol Fighting Championshipsでデビューして、エメリオ・ゴンザレス判定勝ち~さらに、West Coast Fighting Championshipで5連勝~2014年11月に、ブランドン・リチェッティに判定勝ちしてWCFCライト級王座を獲得~2015年10月には、KOTCでロッキー・ジョンソンを1Rに1本で降す~2016年1月に、クリストス・ジアゴスに3RでTKO勝ちしてISCFカルフォルニア州王座を獲得。
UFCと契約し、2016年5月のUFC初のオランダ大会となったUFC Fight Night.87でUFCデビューとなりジョン・タックに2-1の判定勝ち~12月のUFC on FOX.22でも、スコット・ホルツマンに判定勝ち~2017年4月のUFC210では、デスモンド・グリーンに1-2の判定負けして初黒星。
10月のUFC Fight Night.118で、フィリッペ・アランテスに判定勝ち~12月のUFC on FOX.26で、リアルド・ラマスを1RにKOする 『観戦記1574』 2018年2月のUFC on FOX.28では、フェザー級8位のジェレミー・スティーブンスと対戦も2RにKO負け 『観戦記1648』
ライト級ではランカーだったマイケル・ジョンソンだが、上位陣の壁は厚くフェザー級に落として初戦は落としたが2連勝。前戦で失神KO負けしたフェザー級ランカーのジョシュ・エメットは、ここで連敗はできない!
2019年3月30日 UFC on ESPN.2 ジョシュ・エメットvsマイケル・ジョンソン
ジョシュ・エメット 13勝2敗 フェザー級10位
マイケル・ジョンソン 20勝13敗 TUF12準優勝
1R、お互いにフットワークよく廻る~ジョンソンが左ミドル!
エメットがタックルにいくも、ジョンソンはかわす~両者ともに手数少ないが、ジョンソンは蹴りが届く
エメットがパンチで飛び込む!ジョンソンもカウンターを狙うが、両者ともに当たらない
廻りながらも急に飛び込むエメットに、コツコツ打撃を出すジョンソン
ジョンソンの長い打撃に、エメットは入れないもハイキック!エメットがジョンソンの打撃をかいくぐってタックル!しかし、ジョンソンは切る
2R、両者ともに勢いよく出る~エメットが左ハイキック!
パンチを打ち合うも、両者ともになかなか当たらない
詰めてくるジョンソンに、廻りながらカウンターを狙うエメット!
手数はジョンソンだが、なかなかヒットはしない~エメットは足を取りに行こうとするが、ジョンソンかわす
3R、エメットからパンチで出ていく~ジョンソンは足を使い廻る。エメットがタックル!またもジョンソンは切る
ジョンソンは、ポイントをリードしていると読んでいるのか攻めない~エメットがハイキック!
ジョンソンは手数が出ない~場内からブーイングが飛んでくるが、エメットが追いかけ右!
お互いにパンチは空振り~ジョンソンがミドルを蹴る
エメットが頭から突っ込んでいくも、ジョンソンはバックステップしながら捌く
ジョンソンは流し気味に距離を取る~長い打撃でエメットを突き放す
しかし、試合終了間際にエメットが踏み込んで右!
スローモーションのように、バッタリ倒れたジョンソンに、レフリーは直ぐにストップ!
試合終了46秒前に、ジョシュ・エメットが見事にKO勝ち!
採点は分からないが、あのまま試合が終わっていればマイケル・ジョンソンの判定勝ちだったかなぁ~!ほぼキックボクシングのような試合だったが、タックルを仕掛けていたエメットだけに、低く踏み込んでの右オーバーフックは見えなかったのかな!?やはり、総合格闘技だけに総合的なエメットがフェザー級ランカーの意地を魅せフェザー級ランキングを2つ上げて8位。そして、3か月半後の7月に開催されたUFC Fight Night.155(UFC on ESPN.13)でフェザー級13位のミアサド・ベクティックと対戦。
連勝がストップしたマイケル・ジョンソンは、7ヶ月後のUFC Fight Night.166(UFC on ESPN.20)でスティービー・レイと対戦。
★まぁ~UFCに出ている時点で‘かませ犬‘はいないが 格闘技blogランキングをクリック⇒格闘技 ブログランキングへにほんブログ村