観戦記2469  WBA&IBFスーパーバンタム級王座統一戦 ダニエル・ローマンvsTJ・ドヘニ | 人生マイペンライ

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《本日のDVD観賞》

 

どうしても一般的なニュースには出ずらいが、元WBOフライ級王者で無敗の中谷潤人選手が11月1日に階級を上げてスーパーフライ級でのテストマッチで2021年9月に井岡一翔選手に挑戦した 『観戦記2225』 元IBF&WBOミニマム級王者でWBO3位のフランシスコ・ロドリゲスJrと対戦する。中谷選手が所属するM・Tボクシングジムで活躍の後、トレーナーとして指導するのが全日本アマチュア選手権優勝し将来を嘱望されたのが岡田隆志さん。駒沢大学時に全日本選手権で優勝後は就職をするも、M・Tジムからプロデビューした友人の試合を応援に行きプロになる事を決心~後楽園ホールでデビューしてタイ人に2RでTKO勝ちも、2戦目への練習中でのスパーリングで脳の中から出血する 「硬膜下出血」 入院し完治もJBC(日本ボクシングコミッション)から引退勧告。しかし、結婚もして子供も生まれたが諦めずにアメリカで2年8ヶ月振りの試合をアマチュア全米代表のブルーノ・エステカンテとドロー~2010年6月の3戦目には、アマチュア世界選手権優勝で後のWBCフライ級暫定王者のマックウィリアムズ・アローヨに判定勝ち~次戦も判定勝ちするも網膜剥離で手術~2011年7月には、後に日本でWBAスーパーバンタム級王者になるダニエル・ローマンにも判定勝ちしダニエル・ローマンにプロ初黒星を付けている。

 

1990年5月にカルフォルニア州ロスアンゼルスで生まれたダニエル・ローマンの国籍はアメリカだが、リング上では「ビバ・メヒコ」と言っていたので両親が移民なのだろう!?サッカーチームでイジメられて、自衛のすべを身に付けるようにと父親の勧めで6才からボクシングを始める~2008年の北京オリンピック出場を目指すが、予選で敗退し吉野家で働く。しかし「ボクシングのように必死になれない」と、20歳でボクシングに戻り2010年10月にデビューしてクリスチャン・クルーズに1RでKO勝ち~2011年2月にジェンセン・ラミレスとドロー、7月の4戦目に岡田隆志選手に1-2の判定負けで初黒星。2012年3月にヘッセ・アダメに4RTKO勝ちしてから5連勝1KOも、2013年10月にフアン・レイエスに判定負け。またも直ぐに再起して2014年3月からは7連勝2KO~2015年7月に、NABA北米スーパーバンタム級王座決定戦でダニエル・ノリエガに判定勝ちし王座栄冠。

9月に、エリック・ルイスを判定で降し初防衛に成功~2016年2月にも、ラミロ・ロブレスを5RにKOして2度目の防衛に成功~5月には、山中慎介選手とWBCバンタム級王座を争った 『観戦記20』 クリスチャン・エスキベルを5RにKOして3度目の防衛に成功~8月にエンリケ・ケベドに大差判定勝ちで4度目の防衛に成功~11月にノンタイトル戦でマルロン・オリアに判定勝ちし、2017年1月にアダム・ロペスとのWBOス-パーバンタム級挑戦者決定戦を9R棄権に追い込み挑戦権を獲得。

2017年9月に、久保隼選手のWBAスーパーバンタム級王座に挑戦し9RにTKO勝ちで王座獲得 『観戦記1364』

 

2018年2月にも日本で、WBA11位の松本亮選手を大差判定で降し初防衛に成功 『観戦記1440』

 

6月には体重超過したWBA暫定王者のモイセス・フローレスを、大差判定で降すし2度目の防衛に成功 『観戦記2110』

 

エディ・ハーン率いるマッチルーム社との契約を掴んで、10月のDAZN興行でWBA2位のギャビン・マクドネルを10RにTKOで降し3度目の防衛に成功 『観戦記2243』

 

そして、ここで待ちに待ったビックファイトを掴み対戦するのはIBFスーパーバンタム級王者のTJ・ドヘニー!

 

1986年11月生まれのTJ(テレンス・ジョン)ドヘニーはアイルランド出身で北京五輪の予選で敗退後に、活動拠点をオーストラリアに移す~2012年4月に25歳でデビューし、ピチット・シスクルーウィンに1RでTKO勝ち~その後も3連勝2KOで、2013年8月にPABAパンアジアスーパーバンタム級王座決定戦でジェイムズ・モコギンタを9RにKOして王座栄冠。

12月にディアネバー・オルカレスを判定で降し初防衛に成功~2014年3月に、カエンペッチ・マノプルングロットを3RにTKOで降して2度目の防衛に成功~9月にローマン・カントを9RにTKOで降し3度目の防衛に成功~ノンタイトル戦を2連勝し、2015年5月にマルコ・デメシリオに判定勝ちし4度目の防衛に成功~7月にモンコンチャイ・ルックマンカンチャを1RでKOし、10月に元WBAフライ級&WBAスーパーフライ級暫定王者のデンカオセーン・カウイチットを5RにTKOで降し5度目の防衛に成功~12月に亀田興起さんのWBAバンタム級王座に挑戦したノルディー・マナカネを2RにKO~2016年3月にヘラルド・マリン・エルナンデスを5RにTKOで降し6度目の防衛に成功し王座返上し2連勝し、2017年12月に日本でも多く闘っている(1勝11敗)なぜかIBF7位のマイク・タワッチャイとIBFスーパーバンタム級挑戦者決定戦で対戦し2-1の判定勝ちし挑戦権を獲得。さらに調整試合で、2018年3月にファン・マヌエル・ロペスとも対戦した 『観戦記34』 マイク・オリバーを2RにTKOで降す~8月に後楽園ホールで、岩佐亮佑選手のIBFスーパーバンタム級王座に挑戦し判定勝ちで王座栄冠 『観戦記1516』

 

エディ・ハーン率いるマッチルームUSAとの契約も掴み、2019年1月にニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデン・シアターでIBF10位の高橋竜平選手を1RTKOで降し初防衛に成功 『観戦記2342』

 

両者ともに、日本人を倒して世界王者になった同士の世界王座統一戦!アイルランド出身のドヘニーはタイ~アメリカ~日本と渡り歩いて王者になり、ローマンの地元カリフォルニア州のイングルウッド・フォーラムで王座統一戦!

 

2019年4月26日 WBA&IBFスーパーバンタム級王座統一戦 ダニエル・ローマンvsTJ・ドヘニー

 

ダニエル・ローマン 26勝10KO2敗 WBA4度目の防衛戦

 

TJ・ドヘニー 21勝15KO無敗 IBF王座2度目の防衛戦

 

1R、ローマンが正面から前に出ていくが、ドヘニーは廻りながらジャブを通す

 

詰めてボディー連打のローマンに、ドヘニーは廻りながらカウンターを狙う

 

2R、打ちながら前に出るローマンも、正直過ぎてドヘニーにパンチを合わせられる

 

それでも手数多くローマン突っ込む~ドヘニーは、下がりながらもカウンターの左アッパー!

 

それでもローマンは、勢いよく飛び込んで左フック!堪えようとしたドヘニーだが、手をしまいダウン!

 

立ち上がったドヘニーに、ローマンが追い込み右!ドヘニーは、それほどダメージ無いか!?

 

3R、前に出ていくも当たらないローマンと、廻りながら合わせようとするが当たらないドヘニー

 

手数はローマンだが、効いてなくても当てているのはドヘニーか!?

 

4R、やはり前には出るローマンだが、ドヘニーから打っていく~右フックで引っかけて左!

 

しかし、ローマンは手数で押し込んでくる~左フックから右!

 

5R、斜に構えて距離を取るドヘニーは、突っ込んでくるローマンのパンチをかわす

 

それでもローマンは変わらず押し込んでくる~ドヘニー廻りながら返すが、ジャッジの印象はどうか!?

 

6R、ドヘニーが、パンチの回転を上げてくる~それでもローマンは、前に出てカウンター!

 

ローマンはストレート系のパンチで攻めるが、ドヘニーはバックステップしてかわし左!

 

7R、まだまだローマンが押し込んでくる~ドヘニーも左右に動くが、コーナーに押し込み左を打ち降ろす!

 

7R、まだまだローマンが押し込んでくる~ドヘニーも左右に動くが、コーナーに押し込み打ち降ろす!

 

ローマン効いたか!?下がったローマンにドヘニーがラッシュ!ローマン必死に返す

 

8R、ラウンド開始直後は、前ラウンドのダメージか手数少ないローマン~しかし、手数を増して押し込む!

 

しかし、ドヘニーも引かない!ボディー連打で突進してローマンを追い込む

 

9R、ローマンがジリジリ前に出て、強く打つためかスタンスを広げながら右!

 

ドヘニーも、ここはリング中央で打ち合う~細かい連打から右フック!

 

ドヘニーが出る~下がるローマンを追いかけ連打も、左アッパーをかわされたところにローマンの右から左アッパー!ドヘニーは腰が落ちる!

 

10R、ドヘニーはダメージがあるか!?ローマンがプレスを強めていきボディー!

 

ローマンのパンチは顔面にはクリーンヒットしないが、ドヘニーをコーナーに追い込む!

 

11R、ローマンが勢いに乗りドヘニーを追い回す~ローマンの左右のボディーで、ドヘニーは身体を丸める!

 

それでもドヘニーは手を出すが、ローマンの左ボディーに膝を着く!ダウン!

 

なんとか立ち上がったドヘニーだが、ローマンのボディーへのジャブだけで腰が落ちる!

 

12R、最終ラウンドになっても、ローマンの前進と手数は止まらず右!

 

ローマンが軽いながらも速い連打~ドヘニーは下がりながらも左アッパー!

 

判定は、113-113 116-110 116-110 2-0でダニエル・ローマンが王座統一!

 

ドローにしたジャッジは、ダウンがあった2R、11R以外は8R、9R、10Rをドヘニーに9点を付けている。ドヘニーに110点を付けたジャッジ1者は3R、5R、6R、9R、10R、12Rをドヘニーに9点。もう1人ドヘニーに110点を付けたジャッジは4R、5R、6R、8R、9R、10Rをドヘニーに9点。ジャッジ3者がローマンに10点を付けたのは、ダウンを取った2Rと11R以外は9R、10R、11Rだった。

KO率35.7%でパンチが無いと思われたローマンだが、手数多く出し2Rに飛び込んでの左フックでダウンを奪い一気にペースに乗った。

統一王者になったダニエル・ローマンだが、やはりWBA必殺のスーパー王者に格上げとなる。なにせ、この王座統一戦が開催される1週間前にWBAバンタム級暫定王座決定戦をWBA2位のブランドン・フィゲロアとWBA7位のヨンフレス・パレホで決定戦をしている・・・・そして、ダニエル・ローマンの初防衛戦はWBA1位のムロジョン・アフマダリエフと指名試合を9月に開催予定だったが、試合の10日前にスパーリングで肩を痛めて2020年1月に延期となる。

 

★TJ・ドヘニーは6ヶ月後に再起しヘスス・マルティネスをKO 格闘技blogランキングをクリック格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村