《本日のＤＶＤ鑑賞》

 

今週末の日曜日１月２９日は、あのグレイシー柔術創設者のエリオ・グレイシーが亡くなって１４年になる。２０年間無敗の伝説などあるが、４３歳の時に弟子のヴァウデマ―・サンターナと４時間近く闘いＫＯ敗けし引退したと云われている。ブラジルのリオデジャネイロは、エリオの誕生日１０月１日をバーリトゥードの日に制定する程の英雄。日本からの移民も多く、多くの日系人がいる中で柔道ではなく柔術が日本から遠いブラジルで進化し世界のＭＭＡに広がった歴史は感慨深いものがある。

昨年末に亡くなられたアントニオ猪木さんしかり、戦後の日本は移民を推奨して多くの日本人が未開の地である南米に渡っていった歴史がある。ブラジルの他にも同じ南米のペルーにも多くの日本人が移民し、両親が日本人の大統領アルベルト・フジモリさんが有名。

ペルーはサッカーがメジャーな国で、格闘技では２０１４年大晦日に田口良一さんのＷＢＡライトフライ級王座を奪われたアントニオ・ロッセルを想い出すぐらい。そんなペルーで生まれたキックボクサーが兄弟で活躍する鈴木宙樹選手＆鈴木千尋選手！

 

１９９６年１１月にペルーで生まれた鈴木宙樹選手は、父親がスペインとペルーのハーフで母親は日本人。両親は日本で知り合ったが、鈴木宙樹選手生まれたのはペルーだったらしい～父親が格闘技好きで、４歳の頃から無理やり空手道場に通わされたらしい。中学３年からキックボクシングを始め、高校ではＵＦＣで活躍する空手家のリョート・マチダに憧れＭＭＡを始める～高校卒業後は、小比類巻道場に住み込みで練習するも、体育会系の厳しさから数か月で退会して弟の鈴木千裕選手が入会していたクロスポイント吉祥寺に入会。

２０１７年８月のＫｒｕｓｈ.７８でデビューして、安達元貴選手に判定勝ち～１１月のＫｒｕｓｈ.８２でも、中澤良介選手に判定勝ち～２０１８年２月のＲＥＢＥＬＳ.５４で、梅津直輝選手に１ＲでＴＫＯ勝ち～４月のＲＥＢＥＬＳ.５５でも、清水悟選手に３ＲでＴＫＯ勝ち～６月のＲＥＢＥＬＳ.５５では、テレカ∞選手に判定勝ち～９月のＫＨＡＯＳ.６で、中条弘之選手に１ＲでＫＯ勝ち～１０月のＫｒｕｓｈ.９４では、スーパーアンジに２ＲでＫＯ勝ち～１２月のパンクラス３０２では、キックルールで宇野高弘選手に１ＲでＫＯ勝ち～２０１９年２月のパンクラスＲＥＢＥＬＳ ＲＩＮＧ.１でも、ジョン・ラウゥイーを１ＲでＫＯする～４月のＲＥＢＥＬＳ.６０で、上田一哉選手に３ＲでＴＫＯ勝ち～６月のＲＥＢＥＬＳ.６０での、ＲＥＢＥＬＳ６０ｋｇ級王座決定戦で葵拳士郎選手に判定勝ちして王座栄冠。

２０１９年８月のＲＥＢＥＬＳ.６２でも、元ＷＢＣムエタイ日本スーパーフェザー級王者の拓磨選手を１ＲでＫＯする。

 

そしてＲＥＢＥＬＳ.６４で、ＲＥＢＥＬＳ―ＢＬＡＣＫ６０ｋｇ級王座初防衛戦に迎える挑戦者はブラジルのピラオ・サンタナ！

 

ピラオ・サンタナはブラジルで３つのジムでカポエラのコーチをしていたが、キックの技術を磨くためにオランダに移住～２０１４年１１月の小林聡さん率いるＺＯＮＥからオファーされるが、オランダ滞在が観光ビザの為に日本に行けなくなる～ＭＭＡの試合などもし、２０１７年６月のＲＥＢＥＬＳ.５１で初来日し、ＲＥＢＥＬＳ―ＭＵＡＹＴＨＡＩライト級王座決定トーナメントに参戦もスアレック・ルークカムイに１ＲでＫＯされる。

９月のＲＥＢＥＬＳ.５２では、蹴拳スーパーフェザー級王者の津橋雅祥選手を１ＲでＫＯする～１１月のＲＥＢＥＬＳ.５２での、ＲＥＢＥＬＳ―ＭＵＡＹＴＨＡＩライト級王座決定トーナメント決勝に繰り上げ出場も良太郎選手に判定敗け～さらに日本でラウェイにも参戦する。

 

オランダでは試合をしていたのだろうピラオ・サンタナが、１年８ヶ月振りにＲＥＢＥＬＳに参戦！１５ｃｍの身長差を乗り越えて王座栄冠成るか！？父が南米ペルー出身の鈴木選手は 『南米の血が入っている者同士の対戦。ブラジルの剛腕と日本の剛腕、どっちが勝つか僕もすごく楽しみです。僕の中ではサンタナはテクニシャンだと思うので、そのテクニックをリーチやパワーでつぶしていこうと思います』 と話す！

 

２０２０年２月２９日　ＲＥＢＥＬＳ.６４　６０ｋｇ級王座戦　鈴木宙樹ｖｓピラオ・サンタナ

 

鈴木宙樹　１２勝８ＫＯ無敗　初防衛戦

 

ピラオ・サンタナ　１０勝８ＫＯ２敗

 

１Ｒ、開始と同時に、鈴木選手から蹴っていく！

 

サンタナもローを返す～サンタナがハイキックからミドル！鈴木選手もパンチを合わせる！

 

鈴木選手のミドルがいい～サンタナはパンチを振り回す

 

さらに鈴木選手が蹴っていくが、サンタナは豪快なアッパー！

 

サンタナはフックを振りまくるが、鈴木選手が綺麗に右ストレート！

 

サンタナは腰が落ちて手をマットにつくが、レフリーのセンチャイ会長は流す

 

鈴木選手は、フラつくサンタナを追いかけていき飛び蹴り！

 

２Ｒ、鈴木選手がローを蹴るも、サンタナはパンチを振り回す！鈴木選手は捕まえてヒザ！

 

鈴木選手が廻りながらロー～サンタナのパンチにはミドル！

 

サンタナは攻撃が当たらず、再三回転系の技も出すがクリーンヒットしない

 

鈴木選手が蹴りで突き放すも、サンタナはスイッチもしながら飛び込んでくる

 

３Ｒ、やはり、サンタナがフックを振り回してくる～鈴木選手はガードを固めながらテンカオ！

 

さらに鈴木選手が飛びヒザも、サンタナはパンチを振り回す！

 

手数は圧倒的にサンタナが上回る～バックスピン！

 

蹴ってサンタナを止めようとする鈴木選手も、貰ってはいないが押し込まれる

 

振り回すサンタナに、鈴木選手は下がりながらも右！

 

蹴りとパンチでサンタナー突き放し、鈴木選手が完封して試合終了

 

判定は、ジャッジ３者とも３０－２８で鈴木宙樹選手の判定勝ち！

 

１Ｒのは明らかにダウンで、そのポイントが効いて判定で完勝した鈴木宙樹選手。サンタナは相変わらずブンブン振り回して面白いが、あの単純なフックだけでは対策されてたまたま当たってＫＯしない限り厳しいだろう。ＲＥＢＥＬＳ―ＢＬＡＣＫ６０ｋｇ級王座初防衛に成功し無敗を続ける鈴木宙樹選手だが、あの世界王者を凌ぐ人気があった高橋ナオトさんから右ストレートを習ったらしく見事な切れ味だった。

そして鈴木宙樹選手はボクシングに転向して、２０２１年１２月にスーパーライト級でデビューして山口拓也選手に１ＲでＫＯ勝ち。しかし、ボクシングはこの１戦だけでキックボクシングに復帰～ＲＥＢＥＬＳから新生ＫＮＯＣＫ ＯＵＴに代わった２０２２年１０月にキック復帰しシュートボクシングの西岡蓮太選手と対戦。

 

★弟の活躍やコロナ過で試合ができないなどあってキックに復帰らしい 格闘技blogランキングをクリック⇒格闘技 ブログランキングへにほんブログ村