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日本のボクシングジム所属男子ボクサーで、世界王者になったのは98人。2階級制覇、3階級制覇、4階級制覇などもいるがスーパーフライ級以下が68人。ミニマム級(47.627kg)からスーパーフライ級(52.163kg)の中が7割だが、バンタム級(53,524kg)&ス―バーバンタム級(55.338kg)でも11人、スーパーフェザー級(58.967kg)でも11人の王者が誕生しているが、層の厚さからか何故かフェザー級(57.153)では6人と半減する。
日本人で最後にフェザー級王者になったのは、長谷川穂積さんの2016年9月のファン・カルロス・ブルゴス戦のWBCフェザー級王座決定戦。その前が、2009年3月の粟生隆寛さんがオスーカー・ラリオスを判定で降しWBCフェザー級王座を獲得。その前は、2006年1月の越本隆志さん、1970年の柴田国明さんまで遡る。4月にIBFフェザー級王座挑戦者決定戦でキコ・マルチネスを降した 『観戦記2571』 阿部麗也選手の挑戦は2023年中に決まるのか!?阿部麗也選手は3敗しながらフェザー級王座挑戦権を掴んだが、フェザー級世界王者はWBAのリー・ウッドが3敗、WBCレイ・バルガスが1敗、WBC暫定王者のブランドン・フィゲロアも1敗、IBFのルイス・アルベルト・ロペスが2敗、WBOのロペイシー・ラミレスがデビュー戦の1敗。
意外や無敗の王者がいない現王者だが、痛い1敗から7月25日に念願のフェザー級王座に挑戦するのがWBOフェザー級12位の清水聡選手!
1986年3月に岡山県総社市に生まれた‘ダイヤモンドレフト‘清水聡選手は、小学生では電子ピアノに夢中~中学校では卓球部だったらしい。中学3年生の時に、父親の友人が会長をする倉敷守安ボクシングジムに入会。駒澤大学に進学し、2004年度国体成年部バンタム級優勝~2007年年度全日本選手権フェザー級優勝~2007年国体成年の部優勝~2008年北京オリンピックフェザー級で出場も、初戦で判定敗け。2009年4月に自衛隊に入隊し、2009年度国体ライト級将~2009年度全日本選手権フェザー級優勝~2009年アジア選手権フェザー級銅メダル~2010年度国体ライト級優勝~2012年アジア選手権バンタム級銅メダル。
2012年のロンドンオリンピックに出場し、準決勝でルーク・キャンベルに判定敗けもバンタム級銅メダルを獲得。村田選手は2013年にプロ入りを表明したが、清水選手は日本人選手として初めてボクシングでオリンピック2大会連続でのメダル獲得を狙いリオデジェネイロ五輪を目指すことを宣言。
そして清水選手は、オリンピックへの出場権を獲得する上で不利にならないように世界のアマチュアボクシング全体をまとめる唯一の組織のAIBAに日本人として初めて正式契約~契約金やファイトマネーが発生する事から自衛隊を離れミキハウスに所属する~しかし、出場を表明していたAIBAの試合を欠場した為に1年間の出場停止処分を科される。2016年3月リオデジャイロ五輪アジア・オセアニア地区予選の代表選考会で自衛隊の成松大介に0-2の判定負けでオリンピックは補欠メンバー。
プロ入り宣言をして大橋ジムに所属し、大橋ジムの元日本フェザー級王者の細野悟選手と7月にスパーリングでプロテスト~9月に、韓国フェザー級王者の李寅圭とのデビュー戦を5RにKO勝ち。12月に井上拓真選手のスパーリングパートナーで、天笠尚選手とも対戦経験のあるカルロ・デメシージョに3RでKO勝ち 『観戦記1339』 2017年5月の3戦目に、初の日本人相手で山本拓哉選手を1RでTKO勝ちし日本フェザー級の10位&東洋太平洋11位にランクインする『観戦記1322』 10月に、東洋太平洋フェザー級王者の韓国のノ・サミュングに挑戦し5RにTKO勝ちで田中恒成選手に並ぶ東洋太平洋を4戦目で獲得。
12月の初防衛戦は、東洋太平洋フェザー級14位のエドワード・マンシトを7RにTKOで降す~2018年3月にも、東洋太平洋11位のグォン・ギョンミンを8RにTKOで降し2度目の防衛に成功 『観戦記1498』
2018年8月には、東洋太平洋10位の河村真吾選手を4RにTKOで降し3度目の防衛に成功 『観戦記1680』
それでもなかなか世界への扉が開かなく、スーパーフェザー級でもチャンスを狙うべく2019年7月にWBOアジアパシフィックスーパーフェザー級王者のジョー・ナイノイに挑戦も6RにTKO敗けし 『観戦記1822』 両眼窩底、両眼窩内など4ヶ所を骨折
1年のブランクをつくるも、2020年7月に東洋太平洋14位の殿本恭平選手を7RにTKOで降し東洋太平洋王座5度目の防衛に成功 『観戦記2502』
2021年5月に、WBOアジアパシフィックフェザー級王者の森武蔵選手と統一戦を判定勝ちで東洋太平洋王座6度目の防衛とWBOアジア王座を獲得 『観戦記2575』
海外での世界挑戦や、何度か日本開催が決まりかけたと噂もあったが・・・・コロナ禍で1年7ヶ月振りの試合となり対戦するのは、フィリピンのランディ・クリス・レオン!
1991年8月にフィリピンの南コタバト州ジェネラルサントスで生まれたランディ・クリス・レオンは、2010年10月にフィリピンのブキドノン州でデビューしてリチャード・エノックに1RTKO勝ち~同じ月の2戦目は、ジョンレイル・マリグロに0-2の判定敗け。その後は5勝2KO3敗4分で、2012年12月に後に岩佐亮佑さんのIBFスーパーバンタム級王座に挑戦する 『観戦記1436』 エルネスト・サウロンに連敗~さらに3連敗。
2014年4月からは4勝1KO4敗~2016年10月に来日も、中澤奨選手に判定敗け~さらに1勝1KO4敗で、2018年12月にベルゲル・プトンのPBFフィリピンスーパーフェザー級王座に挑戦も4R負傷ドロー~その後もフィリピン、中国、カザフスタンなどで2勝3敗~2021年5月に、岩佐亮佑選手の東洋太平洋バンタム級王座にも挑戦した 『観戦記750』 リチャード・プミクピックに6RでKO敗け~2021年7月に、日本で和氣慎吾選手、久我勇作選手にも勝利しているジュンリエル・ラモナルに5R負傷判定勝ち。
36歳となった清水選手が、群雄割拠のフェザー級で世界を狙うには物足りないランディ・クリス・レオンと対戦・・・・普通に世界ランカーを呼べないフェザー級で、フェザー級13位にランクされているがアジアとしか闘っていない清水選手の世界前哨戦!
2022年12月13日 世界前哨戦! 清水聡vsランディ・クリス・レオン
清水聡 10勝9KO1敗 東洋太平洋フェザー級王者
ランディ・クリス・レオン 14勝6KO22敗5分
1R、クリス・レオンが、ガンガン出ていき振っていく~清水選手はガードしながらよく見る
清水選手が長い右を出しながら、よく伸びるワン・ツー!
上下に打ちまくる清水選手に、クリス・レオンはガードを固めるだけ
2R、清水選手も出ていき、リング中央で打ち合う!
清水選手が、強引にパンチを打ち降ろしていく~既にガードするしかなくなったクリス・レオンを追い込む!
清水選手が、ボコゴコと鈍い音がするパンチを連打~クリス・レオンはガードしながら耐えカウンター!
しかし、清水選手のダイヤモンドレフトにクリス・レオンはガードごと吹っ飛ばされる!
清水選手が連打連打!レフリー止めないのか!?
必死にクリンチしようとするクリス・レオンも、清水選手のアッパーでマウスピースが飛ぶ!
一旦ブレイクも、再開後も一方的に清水選手が攻める!
レフリーは何故止めないのか!?なんとか返したクリス・レオンも、清水選手のワン・ツー~右フック!
なんとかラウンド終了するも、インターバル中にランディ・クリス・レオン陣営からギブアップ!
いかにもな調整試合だったが、清水選手が2R終了時TKO勝ち!清水選手は 『間隔が空きすぎたらあまり良くないなと。本当はもっと早く終わらせないといけない相手だった。このようなできでは全然ダメ。しっかり練習して、自分の良い動きを取り戻したいです。1年半あったんで。自分の距離がとれていなかったので、そこは修正したい。より自分のボクシングを磨いて、来年は世界を狙いたい』と話す。
そして、この時点では正式に引退は発表していなかった盟友の同じ五輪舞台で戦った村田さんに 『刺激を受けた。アイツが負けて引退も遠いものではなくなった。来年、自分のボクシングを磨いて世界に挑戦できれば』 と話し・・・・いよいよ7月25日にWBOフェザー級王者でオリンピック2大会連続金メダリストのロペイシー・ラミレスに有明アリーナで挑戦!
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