観戦記2759 IBFスーパーフライ級王座挑戦者決定戦 石田匠vsイスラエル・ゴンサレス | 人生マイペンライ

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昨日(3月24日)地元の岐阜県多治見市で、世界最速の4階級制覇を達成した 『観戦記2745』 WBOスーパーフライ級王者田中恒成選手の祝賀会が行われた。スーパーフライ級での4団体制覇と、2020年大晦日にKOされた 『観戦記2079』 井岡一翔選手との再戦への想いを話していた。唯一の敗けをKOで付けられた田中選手には、スーパーフライ級で2団体王者にでもならないと井岡選手は振り向かないだろうが・・・・・

井岡選手に敗けるまでは15勝9KO無敗だった田中選手だが、判定勝ちでも2018年9月の木村翔選手に挑戦したWBOフライ級王座戦で 『観戦記1585』 2-0の判定があっただけで残りは3-0で勝利している。井岡選手に挑戦した試合がスーパーフライ級転級1戦目で敗北し、2戦目の石田匠選手にも2-1の判定勝ちとスーパーフライ級では最初から苦労した。なにせ石田匠選手は、スーパーフライ級では特化した身長172cmリーチが177cmと田中選手とはリーチが13cm違い大苦戦となった。

デビューからスーパーフライ級(52.163kg)でバンタム級でも闘ったこともある石田選手も、スーパーフライ級王座に挑戦したのが初黒星だった。

 

1991年11月に大阪府堺市で生まれた‘浪速のプリンス‘石田選手は、16歳の時に国体少年の部バンタム級優勝~井岡ジムに入門し、2009年2月に17歳でタイのタウィーサック・ペッチティーラポンを1RでKOデビュー~2014年5月のブックルック・ゴーナロンサービス戦まで、16連勝9KO(タイ9人、フィリピン1人)2014年8月に、戸部洋平選手の日本スーパーフライ級王座に挑戦し判定勝ちで王座栄冠~12月に、森崎正人選手を5RにTKOで降し初防衛に成功~2015年4月の2度目の防衛戦は、江藤大喜選手に苦戦し2-1で判定勝利~9月の3度目の防衛戦は、木村隼人選手を3-0の判定で降す~大晦日の4度目の防衛戦は、大塚隆太選手を4RにTKO勝ち~2016年4月の5度目防衛戦では、船井龍 一選手に苦戦し2-0の判定勝ち~そして、世界前哨戦として8か月ぶりの試合でタイのスーパーフライ級8位ペツトナムヌン・シーサケットバッタヤーを2RでKOする 『観戦記1284』 2017年4月にも、タイのパティポーン・サイトーンジムを3RでKOする~10月に念願の世界挑戦を、王者カルド・ヤファイの地元イギリスに乗り込むも判定負け 『観戦記1889』

 

2018年2月に再起して、東洋太平洋スーパーフライ級10位のラチャーノン・サワーン・ソーダに4RでTKO勝ち~12月に、井上尚弥選手にも挑戦した 『観戦記1036』 ワルリト・パレナスを判定で降す~2019年4月に日本スーパーフライ級6位の定常育郎選手に判定勝ち。

ランキングもIBFスーパーフライ級5位まで上げ、挑戦者決定戦で対戦するのはIBFスーパーフライ級8位のイスラエル・ゴンサレス!

 

1996年12月にメキシコのバハ・カリフォルニア州カボサンルーカスで生まれた‘Jiga(ダンス)‘ヘスス・イスラエル・ゴンサレス・アセベトは、2014年11月に地元バハ・カリフォルニア州でデビュ―しセノン・ベナンシオに判定勝ち~さらに10連勝3KOして、2015年12月にフランシスコ・レジェスを判定で降しWBCメキシコスーパーフライ級暫定王座を獲得~2016年2月にも判定勝ちするが、4月に2023年9月に中谷潤人選手のWBOスーパーフライ級王座に挑戦する 『観戦記2661』 アルヒ・コルテスに判定敗け。

しかし、直ぐに再起して5連勝3KO~2017年4月にルイス・カリージョを4RにKOする~7月にも、ジョナタン・パディーヤに判定勝ち~11月には、レイモンド・エルナンデスを5RにTKOで降す。2018年2月に、IBF9位としてIBFスーパーフライ級王者のジェルウィン・アンカハスに挑戦も10RにTKO敗け 『観戦記1962』

 

2018年5月にメキシコで再起して2連勝2KO~11月にWBA14位として、WBAスーパーフライ級王者のカリド・ヤファイに挑戦も判定敗け。

 

2019年5月にメキシコで再起し、ホセ・ルイス・サスエタを6Rに棄権に追い込む。

 

初の世界王座挑戦はイギリスで78,000人の中だった石田選手が、2年2ヶ月過ぎてついに挑戦者決定戦に挑む!石田選手と同じくカリド・ヤファイ判定敗けし王座獲得できなかったイスラエル・ゴンサレスも、世界王座挑戦以外では初のメキシコ以外のリング日本で挑戦権を奪いに大阪に降臨!

 

2019年12月28日 IBFスーパーフライ級王座挑戦者決定戦 石田匠vsイスラエル・ゴンサレス

 

石田匠 28勝15KO1敗 IBF5位

 

イスラエル・ゴンサレス 24勝13KO3敗 IBF8位

 

1R、ゴングと同時にゴンサレスが出てきて、ロープを背にした石田選手に振り回してくる

 

石田選手は、距離を取りながらも綺麗な左を伸ばしていく

 

2R、やはり、ガンガン前に出ながらコンビネーションで打ちまくるゴンサレス

 

しっかりガードする石田選手は、足を使いながらジャブを当てていく

 

3R、石田選手から前に出ていくも、ジャブから先がつながらずゴンサレスが押し返す

 

ゴンサレスが上下に手数多いも、石田選手は動き廻りながらカウンター!

 

4R、石田選手は貰ってはいないが、ゴンサレスの手数に押し込まれ見栄えが悪いか!?

 

確実にジャブを当てる石田選手~ゴンサレスも右を思いっきり被せてくる!

 

5R、やはり、詰めてくるゴンサレスに廻る石田選手~大きく廻る石田選手のジャブが冴える

 

しかし、ゴンザレスの手数は止まらず石田選手もガードで耐える

 

石田選手からも打ち合う~ロープに追い込み右ストレート!

 

6R、振ってくるゴンサレスに、石田選手は距離を取って廻る

 

ゴンサレスのパンチをかわして、石田選手は下がりながらも右ストレート!

 

石田選手のジャブがゴンサレスを捕らえるも、ゴンサレスはボディー連打で押し込んでくる

 

7R、ラウンド開始と同時に、ゴンサレスが突っ込みボディー~石田選手は廻るも、ゴンサレスは追いかけボディー!

 

パンチは貰っていないが、石田選手はロープを背にする展開が続く

 

それでも石田選手は、低く入ってのボディーでゴンサレスを下げさせる

 

8R、ゴンサレスが出てくるが、石田選手のボディーで下がる~石田選手がコーナーに追い詰める!

 

ゴンサレスも、低く押し返してきてボディー連打~石田選手は、廻りながら右ストレート!

 

9R、石田選手の足を止めるべく、ゴンサレスはしつこくボディー!

 

廻りながらの左はいい石田選手だが、右はなかなか当たらない

 

10R、やはり、ラウンド開始直後はゴンサレスが突っ込み石田選手は貰ってはいないが守勢になる

 

さらに回転が増すゴンザレスだが、石田選手は距離でかわしてカウンター!

 

11R、ポイントはどうなのか!?石田選手のディフェンスはいいが、ジャブ以外のパンチが出せない

 

ゴンサレスは、クリーンヒットは無いが攻める~石田選手は廻りながら、左フックから左ボディー!

 

12R、石田選手陣営は、ポイントをリードしていると読んだか!?攻めないで廻る

 

石田選手も押し返す~打ち合いのなか、ゴンサレスの左フックを貰いながらも石田選手の右!

 

判定は、112-116 116-112 113-115 2-1でイスラエル・ゴンサレスの判定勝ち!

 

スプリットの判定ながら、イスラエル・ゴンサレスがIBFスーパーフライ級王座挑戦権を獲得!石田選手のジャブを当てられようとも、ゴンサレスは低く潜って前進して打っていったのがジャッジに好印象を与えた結果となる。井岡ジムの井岡一法・会長は 『僅差で勝ったと思ったが、ロープを背負ったのが採点に響いた。相手が出てくるのは予想していたが、石田はパンチをまとめられなかった。見た目かな。前に出させすぎた。3度ほど相手が(パンチが)効いたとこがあったけど、そこでマトメきれんかった』 と敗因を話し、石田選手は 『行くところで行けなかった。自分の弱さ、相手の動きを打開できなかった。前半から前に出てくるイメージはあったけど、それに付き合いすぎました。僕が弱かっただけ。相手どうこうより力不足です、このままでは終われない』 と、再起を誓う。

IBFスーパーフライ級王座挑戦権を獲得したイスラエル・ゴンサレスだが、1度敗けているIBF王者のジェルウィン・アンカハスへの挑戦は決まらない~10ヶ月後の2020年10月に、WBAスーパーフライ級王者のローマン・ゴンサレスに挑戦。

石田選手は、11ヶ月後の2020年11月に日本スーパーフライ級10位の石井渡士也選手を判定で降す~2021年12月に、井岡選手に初黒星からの再起戦となる田中恒成選手と対戦も1-2の判定敗け 『観戦記2288』 2度目の挑戦者決定戦は、3年6ヶ月後の2023年6月にWBAバンタム級王座挑戦者決定戦でビクトル・サンティリャンに2-1の判定勝ち~2024年5月に、WBAバンタム級王者井上拓真選手に挑戦!

 

★6年7ヶ月振りの世界王座挑戦は残り1ヶ月と10日! 格闘技blogランキングをクリック格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村