《本日のTV観賞》
ゴールデンウィークに入り、昔ならフロイド・メイウェザーがメイ(MAY5月)にかけてビックマッチを開催していた。5月5日は日本では子供の日だが、メキシコではフランス軍を破った記念する日シンコ・デ・マヨなのでラスベガスでのビックマッチにはうってつけだった。いまでは、そのスーパースターの座を引き継いだサウル・カネロ・アルバレスが毎年のように5月の初頭にビックマッチを開催し‘VIVA MEXICO‘と叫ぶのが恒例となった。2024年5月は、同じくメキシコの元WBOスーパーウェルター級王者ハイメ・ムンギアと対戦する。
記者会見の映像を観ると、ムンギアの方が身長は高いが身体の厚みがカネロと倍ほど違く見えた。公証ではムンギアが183cmでカネロが173cmなので10cmムンギアが高いが、首の太さからなにからカネロの分厚さが目立った。
当然、格闘技は体重制の競技だから体重が一緒なら同じ階級だが、現WBC&WBOスーパーウェルター級王者のセバスチャン・フンドラのように197cmで69.853kgのウェートで仕上げるボクサーもいる。
日本人は減量に厳しいので高身長の軽量級は多くいるが、当然ジャブの長さに身長&リーチは比例する。2001年2月の畑山隆則vsリック吉村を観てジャブの華麗さに惚れジャバーが好きになったが、現代の日本人で階級屈指の身長でジャブが綺麗なのは‘プリンス‘石田匠選手!
1991年11月に大阪府堺市で生まれた‘浪速のプリンス‘石田選手は、16歳の時に国体少年の部バンタム級優勝~井岡ジムに入門し、2009年2月に17歳でタイのタウィーサック・ペッチティーラポンを1RでKOデビュー~2014年5月のブックルック・ゴーナロンサービス戦まで、16連勝9KO(タイ9人、フィリピン1人)2014年8月に、戸部洋平選手の日本スーパーフライ級王座に挑戦し判定勝ちで王座栄冠~12月に、森崎正人選手を5RにTKOで降し初防衛に成功~2015年4月の2度目の防衛戦は、江藤大喜選手に苦戦し2-1で判定勝利~9月の3度目の防衛戦は、木村隼人選手を3-0の判定で降す~大晦日の4度目の防衛戦は、大塚隆太選手を4RにTKO勝ち~2016年4月の5度目防衛戦では、船井龍 一選手に苦戦し2-0の判定勝ち~そして、世界前哨戦として8か月ぶりの試合でタイのスーパーフライ級8位ペツトナムヌン・シーサケットバッタヤーを2RでKOする 『観戦記1284』 2017年4月にも、タイのパティポーン・サイトーンジムを3RでKOする~10月に念願の世界挑戦を、王者カルド・ヤファイの地元イギリスに乗り込むも判定負け 『観戦記1889』
2018年2月に再起して4連勝2KO~2019年12月にイスラエル・ゴンサレスと、IBFスーパーフライ級挑戦者決定戦も判定負け 『観戦記2759』
2020年11月に再起して、石井渡士也選手に判定勝ち~2021年12月に、元3階級制覇王者の田中恒成選手と対戦も1-2の判定敗け 『観戦記2288』
わずか4ヶ月で再起戦となり対戦するのは、元フィリピンバンタム級王者のカルロ・デメシーリョ!
フィリピンのセブ島で生まれたカルロ・ペピット・デメシーリョは、正式には2013年8月にフィリピンのミンダナオ島でデビューしてファニート・トゥムグソクに3RでTKO勝ち~2014年2月にも判定勝ちするが、その後は4勝2敗~2016年3月に、ジュニーサロガオルに判定勝ちしてフィリピンバンタム級(PBF)王座を獲得。
10月に初来日し、天笠尚選手と対戦も判定敗け~12月にも日本で、清水聡選手に3RでKO敗け~フィリピンで3連勝2KOして、2018年1月にマルガリート・モヤを6RにKOしてフィリピン・ビザヤ諸島バンタム級王座を獲得~さらにフィリピンで4勝3KO無敗1分で再来日!
ランキングはスーパーフライ級で8位に入っているも、バンタム級に上げて再起戦に挑む石田匠選手!片や2回の来日ではフェザー級で闘っていたカルロ・デメシーリョは、3度の来日で日本での初勝利なるか!?
2022年4月22日 再起戦! 石田匠vsカルロ・デメシーリョ
石田匠29勝10KO3敗 IBFスーパーフライ級8位
カルロ・デメシーリョ 15勝8KO5敗1分 東洋太平洋バンタム級11位
1R、石田選手が前に出ていくも、デメシーリョは思いっきり振ってくる
石田選手は距離でかわしながら、得意の長いジャブを連射
デメシーリョがガンガン攻めていくも、石田選手はロープを背にしながらカウンターの右!
2R、やはり、デメシーリョが出て振り回す~石田選手は、長いリーチを畳んでショートで返す
石田選手は、距離を取りながらジャブ~アッパーを突き上げる!
デメシーリョはボディー連打~突っ込んでいくが、石田選手はカウンターを狙う!
3R、デメシーリョが突っ込む~左ボディーから左フックを強振!
石田選手はジャブの連射でリズムをつくり、左アッパー連打!
確かめるように攻める石田選手は、デメシーリョの振り回すパンチもよく見えている
4R、石田選手が左右に動きながら、デメシーリョに綺麗な左を突き刺す
動きが止まらないデメシーリョに、石田選手は左アッパー~左ボディー!
石田選手がコンビネーションで攻めるも、デメシーリョのガードは固い
5R、スピードは無いデメシーリョが、まだまだ振り回すも当たらない
石田選手は流石のジャブを当てまくるが、その後のパンチが続かない
デメシーリョの打ち終わりに石田選手が右も、下がりながらで効かせられない
6R、まだまだデメシーリョが出ていくも、石田選手は押し込まれるがかわす
倒したい石田選手は、ジャブの連打から右を打ち込むもデメシーリョ怯まない
デメシーリョの大きい右をかわして、石田選手が右アッパーを突き上げる!
7R、デメシーリョが走って出てくるも、石田選手はサークリングしながら左を伸ばす
石田選手は、KOを狙っていないか!?足を使いながら左を当てまくる
諦めないデメシーリョが、石田選手の左に右を被せていく
8R、石田選手からジャブで前に出て右ストレートも、かわしたデメシーリョがボディー!
石田選手が細かい連打でデメシーリョを追い込むも、デメシーリョも右のカウンターを狙う!
しかし、石田選手のボディーでデメシーリョの身体が丸くなる
一気に石田選手が連打~ボディーが効いて下を向いたデメシーリョに、石田選手が右を叩きつけついにダウンを奪う!
立ち上がったデメシーリョに、石田選手が極めにいきボディー!
フラフラ下がるデメシーリョに、石田選手が追撃をしようとしたところにレフリーが止めに入る!
見事に最終8Rで石田匠選手が極め切り再起戦を飾る!石田選手は 『相手はパンチを思い切り振ってくるし、ガードも固く、やりづらかった。判定で終わるのと、倒すのでは大違い。帰ってきたというのは、世界チャンピオンになるということ。今の自分は自信過剰気味です』 と話す。所属の井岡一法会長も 『パンチをホカしてボディーで倒す。今日は合格点。世界を狙わせたい』 と話す。
ジャブが長く綺麗に伸びる石田選手らしい試合も、やはり力強さは足りなくタフな井上拓真選手だとどうなるか!?この時点で井上拓真選手はWBOアジア太平洋スーパーバンタム級王者で、2ヵ月後の2022年6月に日本スーパーバンタム級王者の古橋岳也選手と統一戦をする前 『観戦記2430』
前戦で敗けた田中恒成選手に石田選手は、スーパーフライ級で4階級制覇を目指す最中で 『今すぐ再戦はないが、いつか対戦するときは打ちのめしてやります』 と話す。そして石田選手は、元々がスーパーフライ級では規格外の長身なので次戦からはバンタム級に上げる~5ヵ月後の2022年9月に、アルビン・メディナを判定で降す。
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