観戦記2783 世界前哨戦! 石田匡vsジェームス・パガリング | 人生マイペンライ

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《本日のTV観賞》

 

昨日の(5月4日)大阪エディオンアリーナで、IBFバンタム級王者エマヌエル・ロドリゲスにIBF1位の西田凌佑選手が挑戦した。亀田興毅さん率いる3150Fightが、入札で250,000$(約3690万円)で落札しての日本での世界王座挑戦を実現。帝拳ジム&大橋ジムプロモーション以外では簡単には世界王者を呼ばない2024年に、世界的にも評価が高いエマニュエル・ロドリゲスをよくぞ初来日させ無料配信していただいた事に拍手したい。

それでも日本みたいな経済大国はいいが、国を離れてアウェーで闘い世界ランキングを上げて世界挑戦を待つのが世界中でほとんどだろう。4団体とはいえ、1王者が年に2回の防衛戦だと1年に8人しか世界王座に挑戦できない。3度だとしても12人だが、王者が敗けると再戦条項が付くことが多い。しかし、グルグルと有力選手&プロモーターにだけ王座を廻されないようにランキング1位の選手に指名挑戦者がある。また、指名挑戦者決定戦を得て挑戦するストーリーには応援しているほうとしては乗れる。

かつて、イギリスに乗り込みWBAスーパーフライ級王座挑戦も敗退~IBFスーパーフライ級王座挑戦者決定戦に敗れ、3年半かけて再び挑戦者決定戦に勝利し世界王座挑戦を待つWBAバンタム級1位が石田匠選手!

 

1991年11月に大阪府堺市で生まれた‘浪速のプリンス‘石田選手は、16歳の時に国体少年の部バンタム級優勝~井岡ジムに入門し、2009年2月に17歳でタイのタウィーサック・ペッチティーラポンを1RでKOデビュー~2014年5月のブックルック・ゴーナロンサービス戦まで、16連勝9KO(タイ9人、フィリピン1人)2014年8月に、戸部洋平選手の日本スーパーフライ級王座に挑戦し判定勝ちで王座栄冠~12月に、森崎正人選手を5RにTKOで降し初防衛に成功~2015年4月の2度目の防衛戦は、江藤大喜選手に苦戦し2-1で判定勝利~9月の3度目の防衛戦は、木村隼人選手を3-0の判定で降す~大晦日の4度目の防衛戦は、大塚隆太選手を4RにTKO勝ち~2016年4月の5度目防衛戦では、船井龍 一選手に苦戦し2-0の判定勝ち~そして、世界前哨戦として8か月ぶりの試合でタイのスーパーフライ級8位ペツトナムヌン・シーサケットバッタヤーを2RでKOする 『観戦記1284』 2017年4月にも、タイのパティポーン・サイトーンジムを3RでKOする~10月に念願の世界挑戦を、王者カルド・ヤファイの地元イギリスに乗り込むも判定負け 『観戦記1889』

 

2018年2月に再起して4連勝2KO~2019年12月にイスラエル・ゴンサレスと、IBFスーパーフライ級挑戦者決定戦も判定負け 『観戦記2759』

 

2020年11月に再起して、石井渡士也選手に判定勝ち~2021年12月に、元3階級制覇王者の田中恒成選手と対戦も1-2の判定敗け 『観戦記2288』

 

2022年4月に再起して、カルロ・デメシーリョを8RにTKOで降す 『観戦記2781』

 

9月に、アルビン・メディナに判定勝ち~12月にも、ロニー・バルドナドに判定勝ち~2023年6月に、WBA3位としてWBA4位のビクトル・サンティリャンを2-1の判定で降しWBAバンタム級王座挑戦権を獲得。

 

ついに世界王座再挑戦か!?と思われたが、WBAバンタム級王者の井上拓真選手は王座決定戦での栄冠なのに2024年2月に元王者のジェルウィン・アンカハスと初防衛戦・・・・待たされる石田選手は、地元大阪で世界王座挑戦前哨戦!

 

フィリピンのオリエンタル州ミサミスで生まれた‘Dynamite‘ジェームス・ノビエ・J・パガリングは、公式には2019年9月にフィリピンのイリガンでデビューしてサニー・ボーイ・イラガに判定勝ち~さらにフィリピンで5連勝3KOして、2022年8月にマクレア・ガンディオンコを2RにKOしてUBOスーパーバンタム級王座を獲得。

12月に、マクレア・ガンディオンコとの再戦を4RにKO勝ち~2023年7月に、ケネス・ローバーを4RにKOしてGABバンタム級ユース王座を獲得。

 

WBAバンタム級王座挑戦権を得たが、WBA王者の井上拓真選手は王座決定戦での栄冠なのに(基本は初防衛戦はランキング1位と)選択試合でWBA9位のジェルウィン・アンカハスと初防衛戦 『観戦記2747』 調整試合を、綺麗に倒して2024年の世界挑戦に繋げられるか!?

 

2023年12月10日 世界前哨戦! 石田匡vsジェームス・パガリング

 

石田匠 33勝16KO3敗 WBAバンタム級1位

 

ジェームス・パガリング 8勝5KO1敗 フィリピンスーパーバンタム級5位

 

1R、石田選手が出ていき、得意の左を伸ばす~パガリングも返すが、石田選手が速い左を上下に打つ

 

パガリングが出てきても、石田選手は抜群のジャブを突きながら打たせない

 

パガリングも下がりながら左を出すが、石田選手はガンガン詰めて右を被せる!

 

2R、石田選手がスッと入っていくと、パガリングがジャブを連打~しかし、石田選手のジャブで顎が上がる

 

石田選手が、様々な左を出す~ボディー!パガリングが返してきても、石田選手はブロックで防ぎワン・ツーから左ボディー!

 

さらに石田選手がボディー~効いてきているパガリングを、追いかけ左ボディー!

 

逃げ回るパガリングを、石田選手が上手くロープに詰めワン・ツー!

 

3R、開始と同時に石田選手が詰めにいくが、パガリングも強振して押し返す

 

石田選手は左を突きながら、パガリングを追いかける~入ってくれば左ボディー!

 

さらに石田選手がジャブ~ボディー!ワン・ツーからボディーでパガリングを追い込む

 

廻るパガリングを、石田選手がジャブを突きワン・ツー~ボディー!

 

ロープ際を逃げるパガリング~苦し紛れに返すが、石田選手の右カウンター!

 

効いたパガリングに、石田選手がラッシュ!

 

倒れてはいないが、背を向けたパガリングにレフリーは飛び込んで止める!

 

見事3RにTKO勝ちで、石田匠選手が世界前哨戦を制す!まぁ・・・・調整試合だなという感じのジェームス・パガリングだったが、スーパーバンタム級でも闘うパガリングに対しバンタム級でも石田選手は身長&リーチともに勝って相手にしなかった。そして、この試合の2ヶ月半後にWBAバンタム級王者の井上拓真選手が元王者のジェルウィン・アンカハスを見事に9RKO防衛を果たす 『観戦記2747』

ランキング1位として6年半ぶりの世界挑戦が、日本人対決となる井上拓真選手に対し 『当時の負けも生かせている。精神面でも怖くない。別人になった。熱い試合をして最後はKOしたい。』 と話し、井岡一法会長は『後半にスタミナが落ちないよう強化してきた』 と東京ドーム決戦は明日(5月6日)!

 

★ジェームス・パガリングは2024年4月21日に再起も1RでKO敗け 格闘技blogランキングをクリック⇒格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村