《本日のTV観賞》
1月24日の有明アリーナでの井上尚弥選手の4団体統一スーパーバンタム級王座防衛戦も終わり、元々が12月24日開催だったのもあり・・・・・2025年のボクシング界が、ようやく始まるような気がする。そして、井上尚弥選手との対戦が期待されるWBCバンタム級王者中谷潤人選手の3度目の防衛戦が2月24日にと近づいてきている。同日には、WBAバンタム級王者の堤聖也選手が比嘉大吾選手の初防衛戦、そしてWBOアジアパシフィックバンタム級王者の那須川天心選手が前WBOバンタム級王者ジェイソン・マロニーと対戦するバンタム級祭り。
那須川選手とジェイソン・マロニーという帝拳ジムらしからぬ、ボクシング6戦目の那須川選手に冒険マッチを組んだものだ。前戦のジェルウィン・アシロ戦後に 『勝ちましたよ武居君』 リング下の武居由樹選手へのメッセージもあり、キックジュニア時代からの宿命の対決に期待したい。那須川選手はジェルウィン・アシロ戦当日のX(ツイッター)で 「みんなオラに元気をわけてくれ」 と、アニメ好きらしく世界的人気を誇る「ドラゴンボール」孫悟空のセリフで応援を呼びかけた。年末に井岡一翔選手とのWBAスーパーフライ級王座戦をインフルエンザにより中止?延期?したフェルナンド・マルティネスも、ドラゴンボール好きで孫悟空のコスプレをして記者会見をするほど。2月に、3階級制覇を目指して中谷潤人選手が挑戦した 『観戦記2746』 WBCバンタム級王者のアレハンドロ・サンティアゴもドラゴンボールの大ファンで、キャラクターのタトゥーを足に大きく入れていた。
そんな世界中で人気がある日本アニメだが、UFCミドル級王者のイスラエル・アデサニヤもドラゴンボールやNARUTOから技を真似し研究したという。
1989年7月にナイジェリアのラゴスに生まれたイスラエル・モブラージ・アデサ二ヤは、実業家で会計士の資格も持つ父親と看護師の母親の裕福な家庭で育つ~5人兄弟の長男で8歳からテコンドーを習うも、家の中で暴れまわり辞めさせられたらしい・・・子供たちの教育の為とアメリカへ移住する予定も、2001年のアメリカでの同時多発テロで入国が厳しくなりガーナ~ニュージーランドに移住する。
高校時代に黒人である事でイジメにあい格闘技を始める~映画のマッハ!!!やジャッキー・チェンの影響で18歳からムエタイを始める~21歳からオークランドでキックボクシングに転向してアマチュアでは32戦全勝し、2011年にプロデビューして中国やGROLYで活躍~2014年11月にはボクシングでもデビューして5勝1KO1敗~2016年10月のGROLY.34では、ミドル級王座挑戦者決定トーナメントで優勝~2017年1月のGROLY.37でジェイソン・ウィルニスのミドル級王座に挑戦も判定負け 『観戦記2141』
その間の2012年にはMMAデビューもしていて、7連勝総てTKO勝ち~2016年5月にはGLORYでのMMAも、アンドリュー・フローレス・スミスに1R終了時TKO勝ち~2017年7月には、Australia Fighting Chmpioshipでメルヴィン・ギラートに1RでKO勝ちしてAFCミドル級王座を獲得~さらに11月のHex Fighting Series.12でも、スチュアート・デアを1RにKOしてミドル級王座を獲得。
2018年2月のUFC221でUFCデビューして、ロブ・ウィルキルソンに2RでTKO勝ち~4月のUFC on FOX.29でも、マーヴィン・ヴェットーリに判定勝ち~7月のThe Ultimate Fighter.27Finalでも、ブラッド・タヴァレスに判定勝ち~11月のUFC230では、ミドル級6位のデレク・ブランソンを1RにTKOで降し15連勝 『観戦記1987』
2019年2月のUFC234で、元王者で憧れのアンデウソン・シウバに判定勝ち 『観戦記2118』
4月のUFC236で、ミドル級4位のケルヴィン・ガステラムとミドル級暫定王座決定戦で対戦し判定勝ちで暫定王座獲得 『観戦記2264』
10月のUFC243で、正規王者ロバート・ウィテカーとのミドル級王座統一戦を2RにTKO勝ちして王座統一 『観戦記2688』
そして防衛戦としては初防衛戦となるらしい相手は、UFCミドル級3位のヨエル・ロメロ!
1977年4月にキューバのピナール・デル・リオ州で生まれた‘Soldier of God(神の戦士)‘ヨエル・ロメル・パラシオは、レスリングで1999年世界選手権に出場し1996年アトランタ五輪金メダルのハジムラド・マゴメドフを降し優勝~2000年シドニー五輪でフリースタイル85kg級の銀メダル獲得~2002年世界選手権84kg級準優勝~2004年のアテネ五輪は3位決定戦で敗退~2005年世界選手権では84kg級準優勝。2007年のドイツでの大会中に亡命。実弟に、元WBA&IBFライトヘビー級王者のヨアン・パブロ・エルナンデスがいる。
2009年12月に、ドイツのFight of The Nightでプロデビューしサシャ・ウェインポルタ―に1RでTKO勝ち~さらにマイナー団体で3連勝3KOして、2011年9月にStrike Forthに参戦もハファエル・カバウカンチに2RでKO敗け。
2013年4月のUFC on FOX.7でUFCに初参戦し、クリフォード・スタークスを1RでKO勝ち~11月のUFC Fight Night.31で、ホニー・マルケス3RにKO~2014年1月のUFC Fight Night.35で、デレク・ブランソンに3RでTKO勝ち~4月のUFC on FOX.11でも、ブラッド・タヴァレスに判定勝ち~9月のUFC178で、ティム・ケネディに判定勝ち~2015年6月のUFC Fight Night.70で、元UFCライトヘビー級王者のリョート・マチダを3Rにヒジ打ちでKO!2015年12月のUFC194で、ホナウド・ジャカレイとの戦いは極め手にかけ2-1の幸勝 『観戦記1028』 しかし、全米アンチドーピング機関(USADA)が実施した抜き打ち検査でイブタモレンの陽性反応が出て不可抗力が認められるも1年間の出場停止・・・・2016年11月のUFC205で、ミドル級2位で元王者のクリス・ワイドマンを飛びヒザで3RにTKO勝ち 『観戦記1234』
そして2017年7月のUFC213で、ロバート・ウィテカーとのミドル級暫定王座決定戦も判定負け~2018年2月のUFC221で、ルーク・ロックホールドと再度暫定王座決定戦に出場し3RにKOするが 『観戦記1639』 計量オーバーしているので暫定王座は空位・・・・6月のUFC225で、改めてミドル級王者のロバート・ウィテカーに挑戦も・・・ロメロが計量オーバーでノンタイトル戦となり試合も1-2の判定敗け 『観戦記1764』
8月のUFC241で、ミドル級7位のパウロ・コスタに僅差判定敗け 『観戦記2624』
本来はヨエル・ロメロを降したミドル級2位のパウロ・コスタが挑戦者の予定だったものの、コスタが左腕の上腕二頭筋を負傷しアデサニヤの指名でヨエル・ロメロが挑戦者となる!かつてミドル級暫定王座決定戦で勝利するも、計量オーバーで王座獲得成らなかったロメロが42歳11ヶ月で王座奪取なるか!?正規王者ロバート・ウィテカーとの統一戦を制したイスラエル・アデサニアが、無敗街道を続け新時代を確立するか!?
2020年3月7日 UFC248 ミドル級王座戦 イスラエル・アデサニヤvsヨエル・ロメロ
イスラエル・アデサニヤ 18勝無敗 初防衛戦
ヨエル・ロメロ 13勝4敗 ミドル級3位
1R、ガードを固めて待ちのロメロに、アデサニヤも踏み込めず早くもブーイングが飛ぶ
全くコンタクトが無く、ブーイングが大きくなる~アデサニヤがロー!
ロメロもローを返す~アデサニヤが飛び込んでいくも、ロメロはバックステップでかわす
さらにアデサニヤがパンチで来ると、低くかわしたロメロが左オーバーハンド!
アデサニヤは警戒して入れない~ロメロが飛んでの二段蹴り
2R、アデサニヤが動きながら前蹴りで飛び込むが、ロメロは貰いながらも左を大きく振る!
それでもアデサニヤは、動き廻りながら蹴る~スイッチを繰り返しながらロー
ロメロの足払いのようなローで、アデサニヤはバランスを崩す~一気にロメロがパンチのラッシュ!
廻って逃れたアデサニヤ~待っているロメロに、アデサニヤは距離を取りながら細かく動き攻める
3R、お互いにステップを踏み動く~アデサニヤがハイキックを狙えば、かわしたロメロは左オーバーハンドを狙う
やっとロメロが出ていくと、アデサニヤが廻りながら長い打撃を出す
しかし、アデサニヤも遠い打撃ばかりで膠着し再び場内ブーイング
ロメロは舌を出して挑発するも、攻撃が出てこない~アデサニヤは廻りながら細かいパンチばかり
4R、流石にロメロ出ていくが、アデサニヤが廻りながら強烈なロー!
ロメロは歩くように前に出るだけで、アデサニヤも廻りながら単発の打撃を出すだけ
アデサニヤの指が、ロメロの目に入り一時中断~再開後、ロメロがタックルからテイクダウンを奪う!
しかし、アデサニヤは直ぐに立ちお互いに距離を取る~ブーイングが出る中、ロメロがタックルもアデサニヤはガブる
5R、やはり、距離を取りながら蹴るアデサニヤ~間接蹴りにきたところに、ロメロが左を振る!
ロメロがパンチで前に出て、アデサニヤが廻る~ロメロが組み付くもアデサニヤ切る
アデサニヤは、ポイントをリードしてると逃げ切りに入っているのか!?
アデサニヤが走るように廻る~ロメロが、ラフに追いかけてきたところにハイキック
ブーイングが飛び交う中、多少打ち合ったかたちで試合終了
判定は、48-47 48-47 49-46 イスラエル・アデサニヤが3-0の判定勝ちでミドル級王座初防衛に成功!
なんとも不完全燃焼の闘いは、イスラエル・アデサニヤが統一戦は含まないようで初防衛に成功。手数とヒット数でアデサニヤの勝利は間違いないが、アデサニヤも試合後 『ダンスパートナーが踊ってくれなかったのが本当に残念。ケルヴィン・ガステラムのような人こそ試合を素晴らしいものにしてくれる。ロバート・ウィテカーもそう。タンゴは2人で踊るもんだし、戦おうとしているのに、とにかく“来いよ、来いよ”と思うだけなんて、あんなのない。最初のラウンドで相手のベストショットを食らってしまって、あのラウンドだけじゃないかな、向こうにあげてしまったのは。かなりポーカーフェイスがうまくて、いい感じに見せていたけど、足が言うことを聞かなかったね。一度も退屈な試合はなかったし、向こうがもっと来ると思っていた。5Rでさえ、かかってくるんじゃないかと思ってとにかく待ち続けた。タンゴは2人で踊るのに、俺しか踊りたがっていなかった。ベルトを取りに来たのなら、取りに行かないと。差し出すなんてするかよ。バカなのか? 自分の集中力には満足している。だから退屈なやつだって言われんだよ。コーチからは25分間、集中しないといけないと言われていたし、ずっと集中できた。結局は試合に勝てたし、ベストは尽くした。ダメな夜だったけど、それでも世界3位を倒したんだ』 と話す。
採点表を見ると、ジャッジ2者が1Rと2Rをロメロ、3R~5Rをアデサニヤ。もう1人が、1Rをロメロで、2R~5Rをアデサニヤに付けている。この試合でイスラエル・アデサニヤは50万$(約5,400万円)ヨエル・ロメロは35万$(約3,790万円)を稼ぐ。
そして、この頃から世界中でコロナ禍になりアデサニヤの次戦は6ヶ月後の2020年9月にアラブ首長国連邦のアブダビ・ヤス島で開催されたUFC253でミドル級2位のパウロ・コスタと2度目の防衛戦。3連敗となったヨエル・ロメロは、UFCからリリースされ2020年12月にBellatorと契約。2021年9月のBellator258で、ライトヘビー級ワールドトーナメント1回戦で元UFCのアンソニー・ジョンソンと対戦予定もメディカルチェックをクリアーできず欠場~9月のBellator266で、ライトヘビー級3位のフィル・デイビスと対戦。
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