けいれん発作2 | 都内で院長をしている獣医さんのブログ

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武蔵小金井の動物病院、ハル犬猫病院の院長ブログです。
動物病院で行った検査結果の解釈などの情報発信をしています

前回、けいれん発作で来院された動物の病気の候補には
・てんかん発作(脳の病気)
・反応性発作(脳以外の病気)
・失神

があるとお伝えしました。

反応性発作と失神は、通常その原因を治療していきますが、てんかん発作(脳に原因がある発作)ではその原因によって、少し対処が変わってきます。

てんかん発作はその原因により
・特発性てんかん(MRIなどの検査を行っても脳に異常が検出されないもの)
・症候性てんかん(脳腫瘍や脳炎など脳に明らかな病気が検出されるもの)
に分けられます
*正確には疑似症候性てんかんというものもありますが、ここではややこしくなるので省きます。

これらのてんかん発作の治療は以下のようになります。
・特発性てんかん
抗けいれん薬によりけいれん発作を制御する。
・症候性てんかん
その原因の治療(お薬の投薬や放射線治療、手術など)を行うが、けいれん発作の制御ができない時や原因そのものへの治療が困難な場合には抗けいれん薬を使用する。

ただし特発性てんかんについては、全てのコが治療対象となるわけではありません。
そのへんについて、次回お伝えします。



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