こんにちは。ぬいぐるみハウスの家主いずみでございます
今回は、おじいさんベアの佐藤さんが、ガレージセールで不用品を売ることになりました。
フリマ経験ゼロの佐藤さんだけでは心配なので、リカちゃんもお手伝いにきています。
リカちゃん
「佐藤さん、いよいよ本気で終活に励むんだね~」
佐藤さん
「なにを言っとる!? わしはまだまだ若いんじゃよ! 嘘だけど。。
そんなことより リカちゃん、これらの品、売れるかなあ~」
リカちゃん
「あ!見て見て佐藤さん!
スムーピー君が、あの変なペナント気に入ったみたいだよ」
スムーピー君
「あ。これは昔懐かしい、ペナントではないですか!?
昭和の頃には、観光地の定番お土産のひとつでしたね。
ボクも昔はご当地のペナントを何枚も、勉強部屋の壁に貼っておきましたよ。
ちなみにこれは、一枚おいくらですか?」
佐藤さん
「え!? 値段のことは考えてなかったのぅ。。
そうだなあ。。さん。。。さん。。。
さん。。。3000円❔ かな。
3000円です」
スムーピー君
「はあ。。3000円ですかぁ。 思ったより高かったなぁ。。ちょっと考えておきます」
それではまた。
リカちゃん
「佐藤さん! あの変なペナントに1枚3000円なんて、値段設定がおかしーよ」
佐藤さん
「そんなこと言っても、急に値段を決められなかったから、仕方ないんじゃ。
それに、リカちゃんは変なペナント変なペナントと言っとるが、スムーピー君は気に入ってくれたみたいだよ」
リカちゃん
「そっか。それもそうだね。変なものイコール価値のないものってわけじゃないしね
あ!佐藤さん!またお客さん来たよ!」
佐藤さん
「アオバズクさんにコノハズクさん!いらっしゃいませ!
どーですか?蓄音機!お安くしておきますよ。50円でどーですか!?」
アオバズクさん
「ええっ!? たったの50円でいいんですかっ!? それは魅力的な値段だなぁ。
だけどね~」
コノハズクさん
「そうそう。僕たちには、この蓄音機で聴くためのSPレコードというものを持ってないからね~。
残念だけど、他の人にお譲りして下さい」
佐藤さん
「そうか。。買ってもらえるかと思ったら、残念じゃったのぅ。。。」
リカちゃん
「う~ん。。たしかに残念だけど、蓄音機を50円で売ろうとするその値段設定も、考え直したほうがいいと思うよ~。
あ! でもまた商品見てるお客さんがいるよ」
テディズさん
「おおお!これはなかなかいい揺り椅子だなぁ」
テディズさん
「ほぉぉぉ!座り心地も最高です!
すみません!この椅子下さい!
どんなに高くても、買いますからお願いします」
佐藤さん
「ややや! それはまだワシが使ってるお気に入りの揺り椅子じゃないかい。
どうして、商品に紛れてしまったんじゃろうな。。
あ! そーいえば ワシが座ろうと思って持ってきていた椅子に リカちゃん 座ってなかったかね?」
「はぁ。。。困ったのぅ。。
う~ん。。でもいいさ。いいさ。 せっかくテディズ君が気に入ってくれたんだから、
安くしてお譲りすることにするよ」
リカちゃん
「だ! だめだよ!佐藤さん。リカがテディズさんに事情話して、謝ってくる!」
佐藤さん
「いやいや。リカちゃんにそんな恥をかかせるわけにはいかん!
いいんじゃ、いいんじゃ、あの椅子はもう手放してもかまわんよ」
。。。。。。。
テディズさん
「あのぅ。。。さっきからおふたりのやり取り、まる聞こえなので
事情はよくわかりました。
この椅子は佐藤さんがこれからも大事に使って下さい。
ボクのことはどうかお気になさらずに」
それでは失礼いたします。
ね❔ みんないい子でしょ。
うちのぬいぐるみやお人形はみんないい子達です。
リカちゃんはけっこう毒舌ですが、根はとってもいい子です
私は、世間的に見れば、かなりおめでたい思考の持ち主に映ると思うけど、人間もぬいぐるみ達と同じように、根はみんなみんないい人だと信じて これからも生きていきます