いつもへべれけ
中年を過ぎた酒屋の三男坊
ぼんです。
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お盆休みに事務所の整理をしているとこんなものがありました。

写真は、先代社長(私の父です)
私とよく似ています?(ブログのトップページを見てください。ただし、7年前の写真)
約40年位前のポスターです。
当時日本酒は、国税局が価格を決めていて、
特級酒、一級酒、二級酒の3種類しかなかった時代です。
当社は、二級酒中心に販売していましたが、
アルコール度数を上げて、二級酒でも少し上等のお酒を「デラックス神聖」として販売しました。
なぜ、父本人が出ているかというと、単に、タレントを使う金がなかったからだと思います。
この頃は、いろんなポスターに本人が出ています。
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ということで、山本本家の販売促進の歴史
No1 桃山駅前に、休憩所を開設
明治天皇が崩御された際、御陵(お墓)を桃山の丘に建てられました。
当時、明治天皇は、日本国民すべての父以上の存在です。
全国から大勢の方がお墓参りに来られました。
そこで、最寄り駅の桃山駅前に休憩所を設置、当社のメインブランドの「神聖」をふるまったそうです。全国の参拝者が、これは、良い名前で美味しい酒だと絶賛!
全国に知名度が広がったようです。
No2 伴淳三郎 「かあちゃん いっぱいやっか 伏見の神聖」の5秒テレビCM
戦後、テレビが普及すると、東京市場にテレビコマーシャルを出して、販促をかけました。
庶民のお父さん的なキャラクターの喜劇役者 伴淳三郎が、神聖の瓶をもって
「かあちゃん いっぱいやっか 伏見の神聖」という、トータルで5秒のコマーシャルを出します。ご家庭で美味しくて安いお酒を提供するということで、爆発的に売れました。
No3 やすきよ(漫才師)でコマーシャル
次に、その当時大人気の漫才師やすし・きよしを採用したのですが、明日から放映となった日に、やすしが暴力事件を起こして、放映中止
No4 エッチなコマーシャル
次に、先代のアイデアで、赤ちゃんが母乳を飲むように、おとなは、日本酒を飲む ってのりで、赤ちゃんがお母さんの胸から母乳を飲んでいるCMを作成 残念ながら大不評
N05 祇園の芸子「かつ乃」を起用
色々あって、「源兵衛さんの鬼ころし」という、辛口のお酒を販売
「かつ乃」という、祇園の芸子を採用、雑誌に広告を載せます。
のせた瞬間、「郷ひろみとかつ乃」のゴシップ記事が掲載されて「かつ乃」が大人気に
「源兵衛さんの鬼ころし」も、大爆発しました。
これも残念なことに、「鬼ころし」は、「辛口の美味しい酒」という意味で、商標が取れていなかったため、安いパック酒が鬼ころしの名前を付けだして、安い酒=鬼ころし というイメージができて、急降下
No6 酒蔵を改装したお酒をきき酒できるスペースをつくる
先代が、美味しいお酒を伝えるには、飲んでもらうのが一番、ヨーロッパのワイン蔵には、必ず酒蔵の横に試飲する場所がある。当社も造ろう!
ということで、「鳥せい本店」を昭和51年に開業、日本で初めての試みだったそうです。
おかげさまで、今も多くのお客様が来店いただいている、繁盛店です。
しかし、当初は、「神聖酒場 鳥せい」だったのですが、いつの間にか「鳥せい本店」になり、
お客様から時々「え!鳥せいってお酒造ってたの?」と聞かれます。
いろいろあって、今でも、つぶれずに、酒蔵やってます。
是非、ご愛顧ください。