久しぶりのひとり言
昨夜は、本当に珍しい方からお電話がありました。
今、すごく苦しい状況にあり、こんなに情けない自分を知り、
さらに困惑し、どうにもならない状況にあるとお話しされました。
「そんな時、凛保ちゃん(こう呼ばれています)の顔が浮かんで電話したのです。」と、人生の先輩からのお電話でした。
がんで余命ひと月。半年前に手術を勧められる。
ある理由でその選択肢を手放された結果が今の状態とのこと。
やはり、あの時手術を受ければよかったとか、もうダメだとか。
怖くて怖くて仕方ない。
そんなとても後ろ向きの自分がいて、弱音ばかり吐いていて、
そんな自分が情けなく、さらに苦しい状況に追いやられる。
とお話しされました。
凛保ちゃんに何か言ってほしくて、、、。と。
私も実は2015年に癌で摘出手術をしました。
癌の疑いが発覚した時、良い先生を紹介頂き、
結果が数週間後というのが普通の検査状況の中、
結果も早く知らせて下さり、すぐに摘出手術を強く勧められました。
先生の空いている最短の日を伝えられました。
ちょうど、その日はカンナの北海道遠征の最終日でした。
また、退院予定日となる日には研修の3日間の仕事の予定がありました。
次の手術の機会は1ヶ月後。
その日にお願いして帰る車の中で、家族や友人に電話。
誰もが、「カンナの活動も仕事もキャンセルしなさい!」と。
すぐに、病院に電話。
先生に先程のひと月後の手術の日、
まだ空いていたらお願いしますと伝えました。
カンナの遠征は1日キャンセルをお願いしました。
帰宅して入院、その翌日は手術。
退院の翌日から3日間の研修の仕事は無事に遂行することができました。
そして、今、こうしてお話ししています。
私と同じ頃に別の病院で同じ手術を勧められた友人の知人は、
お嬢様が重い障がいをお持ちのため手術を迷い4ヶ月。
抗がん剤治療をされて髪も抜け、苦しい毎日を送っているとお聞きしました。
私は、本当に幸運をいただきました。
参考になるかはわかりませんが、
私の今知る治療法をお伝えすることはできます。
その方は、余命数ヶ月から、30年。
今は癌の治療の研究をされていらっしゃいます。
とお話ししました。
すると、今は良い治療は受けていることをお話し下さいました。
そして、その治療法を信じているとも話て下さいました。
「それなら、きっと、大丈夫です!」
「そうかな。大丈夫かなぁ。怖くて怖くて・・・。
そして、こんなに情けない自分だったと知り、
さらに苦しく、落ち込んでいる。」と続けられました。
6年前、私は幸運でした。
タイミングも、ご縁をいただいた先生にも恵まれました。
カンナの仲間の寛大なご対応にも、
心からの叱咤をくれる家族、友人にも感謝でした。
そして、カンナの活動と仕事の忙しさのおかげで、
手術前の恐怖を感じるいとまがなかったことも。
手術後の不安もしている状況になかったことも。
本当に幸運でした。
入院した日は、たまたま同じ手術を受けられた方が、
すごく元気に同室の皆さんとおしゃべりされていて。
いろいろお話しも聞かせてくださいました。
本当にありがたい同室でした。
私は思います。
怖いときは怖いと、
苦しいときは苦しいと、
辛いときは辛いと言って良いと。
私は活動で本当に疲れ果てることがあります。
そんな時には、こう言います。
「疲れちゃって疲れちゃって疲れちゃって疲れちゃって疲れちゃって」(笑)
息の続くだけ疲れちゃってをはきだします(笑)
いいじゃないですか。
本当に疲れた時に疲れたと言ったって。
苦しいときは苦しい苦しいと。
不安なときは怖い怖いと。
それは情けないことではないです。
この後ろ向きと思われるような言葉さえもが、
全てを受け入れることなんだと感じます。
「怖くて怖くて怖くて怖くて怖くて」
「苦しくて苦しくて苦しくて苦しくて」
そんなときは、また、お電話ください。
でも、信じる治療法があるなら、きっと大丈夫です!
さらに信じて治療して、コロナの心配がなくなったら逢いに参ります!
「凛保ちゃん、少し元気が出てきたよ。ありがとう!
凛保ちゃん、祈ってくれる?僕にはまだすべきことがあって・・・」
「はい、わかります。まだまだすべきことたくさんお持ちですね。
だから、きっと守られています。私も祈っています!」
かんなちゃん語録に「ニコニコ而今」があります。
而今は、禅のことばです。
かんなちゃんはこの笑顔で、「あの時の今」を咲いてくれたのです。
「ニコニコにこん」と読みます。
ニコニコしながら、今、精一杯生きること。
カンナのように、「咲こう!咲かなくちゃ!」
と思ったら精一杯咲くこと。
過去も明日も未来にも関係なく、今を生きること。
「今、思いついたこと」を続けて17年。
ただ、たんたんと。
橘凛保