急がば回れIllustrator教室

アナログ時代に培った技を活かして

デジタルデザインの時代になって久しいですが、日々進歩するアプリケーションの便利さの奴隷になっているグラフィックデザイナーさんが多い気がします。そんな世の中に一石を投じたく、僕の重箱の隅をつつくようなこだわりを時間の許す限り、お伝えしていこうと思います。

第一回目は「表組み」です

デザイナーの皆様はおそらく、
「表組みはめんどくさい…」という方が多いと存じます。しかし、この厄介な表組みを楽しくこなせるようになると、世界観が変わります。

その1.おおまかなレイアウト

図1

「名簿」の表組みを例に説明していきます。
IllustratorのA4ファイルにガイドライン(天18㎜、地20㎜、左右18㎜)を引き、タイトル(日本の女優一覧 た行)を作成しました。表組みのテキストとなる文字(日本の女優一覧た行から引用したテキストです)は、14Q、行間24Hで41行のものを、3列にしました。

その2.氏名の字取り

名簿で最も重要なのは「氏名の字取り」である。
まず、一番字数の多い名前を見つけます。実際は「高橋メアリージュン」さんの9字ですが、カタカナ名で極めて特殊なため「たかはしあいこ」さんの7文字をもとに姓と名の間に半角アキを入れて「7.5字取り」に統一したいと思います。

図2
図3

一般的な4文字の場合は、姓の字間トラッキングを1000に。姓と名の字間トラッキングを1500に。名の字間トラッキングを姓と同じ1000にして、合計7.5字(7500)になるようにします。同様に他の字数の氏名もセンスよく合計7500分に全て揃えます。字取りのやり方に決まりはないので、あなたのセンスで読みやすい法則を決めてくださいね。


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