うちの畑は丘の上にある。
シークワーサーとかもぎって食べては、
タネをペッペと崖下に吐いている。
そのうち、下は勝手に果樹だらけになるかもしれない。
影響は下に行く。
悪い薬を撒いたら、きっと下の木々は枯れる。
上の畑をススキだらけにしたら、
下の森も荒れる。
新成人の君へ。
上を見るのはもう止めた方が良い、
今日を最後に。
上の影響は下へ行く。
大人たちの影響が、君たちの世代へ流れている。
それに気づいているか、気づいていないかに関わらず。
そして、もうバレているとは思うけど、
上が流しているのは悪い薬だ。
ぺっぺと吐いてるのは、悪いタネだ。
その影響が君たちの世代へ毎日毎日流れている。
たしかに、卵から生まれたヒナは、
最初に動くものを親と認識し、
その「行動」を模倣し続けなければ生存できない。
だから最初は「何もかも全てを模倣する」。
それは生物に組み込まれた本能だ。
でも、鳥は、ヒナは、
1年を待たず巣から突き落とされる。
そしてニンゲンも「生物」であるのだから、
「親の全てを模倣する」という本能はSTOPできない。
これは、自分の意思で「OFF」にできる機能では無いのだ。
だから、君たちはどうしても「親」の言うこと、
「年長者」の言うこと、
「先輩」のやることを「模倣してしまう」だろう。
生物的に無意識に、
そしてもう20年も。
それを、今日までにして欲しい。
それが今日のメッセージのコアの部分だ。
君たちは純粋で、あまりにも優しい。
まるで飼育員の後をずっと着いてくるヒナ鳥のようだ。
でも、人間社会には突き放す文化が無いだけじゃなく、
ヒナたちに真似して欲しいような「伝統ある文化」「誇れる気質」も荒廃しきっている。
いや、ほとんど「マネしないで欲しい」ことしか無い。
情けないけどこれは事実だ。
例えば流行りのコロナ一つ取ってみても、
自分で責任を負いたくないがゆえに、
誰もマスクを外す「きっかけ」さえ出せない。
大臣も、保健局も、ダブリューエイチなんとかも。
子供の重症率がほぼ0でも、
「大人のために」注射を子供へ打とうと言う。
本人が無意味だと思っている感染対策も、
「やってますよ」というアピールのためにやり続ける。
みんなが守りたいのは「自分」で、
自分を守るために、
みんな、誰も守れなくなっている。
だから、本当に情けないのだが。
聡明な君たちに、
一筋の望みを見るしかない。
どうか今日で「上を見る」のはやめて欲しい。
悪い薬も流さず、
悪いタネも吐かず。
そんな君たちが、一番上の畑になる覚悟を決める日が今日「成人の日」だ。
20年間、ヒナ鳥のように純粋にヨチヨチと僕たちを信じて付いてきてくれてありがとう。
そして、さようなら。
良い旅立ちを。
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さとうみつろう
日本の作家・ミュージシャン。中2の長男コクトウ君と、小4の長女ザラメちゃん、3才になった次女ミリンちゃんの3児のパパ。石垣島で生まれ中学は大分県、大学は北海道。社会を変えるためには「1人1人の意識の変革」が必要だと痛感し、大手エネルギー企業から独立。本の執筆や楽曲の発表を本格化し、初の著書がシリーズ累計30万部のメガヒットを記録。10代の若者を中心に多くの支持を集める。ところ…
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