夫婦学では修復が第1目的ではない

 

これがゴールだと錯覚すると、修復しないと、

とか修復させすれば

という心理になります。

 

つまり、結果主義になります。

 

そもそも夫婦の問題が起こる理由は

奥に横たわる「本質的な課題」を

解決することが必須だから。

 

夫婦の悩みを持っている人のほとんどが

親の賞罰教育を受けてきた人が多いのです。

 

私のクライアントさんのご両親には

これこれしなかったらだめとか、

これからはずれたらゆるされなかった

など・・・

 

真面目なご両親が多いのです。

 

あるいはまったく子どもに関心がない

放任、無視するなど、極端なケースもあります。

 

奥さんが無意識に夫に自分の

ものさしを押し付けていたり、

これこれは許せない!

などの規制をかけている

 

夫の自由をどこかで奪ってしまっている

など・・・。

 

これはどこからくるのでしょう?

 

そもそも親の思い込みや、ゆがんだ教育がきっかけです。

 

人生は親の価値観では通用しないですよ!

これを警告するために

表れてくれるのが配偶者なのです。

 

 

これを家族治療の分野ではIPといいます。

この視点を持つだけで見方がガラリと変わってきます。

 

IPとはアイデンティファイドペイシェントの略です。

 

アイデンティファイドというのは

立証、証明するということ。

 

ペイシェントは患者ですね。

 

患者になって問題を見せてくれる夫や子ども

 

事例をあげると夫の不倫や無視、

離婚宣告、はたまた

子どもさんのアトピー、

引きこもり、摂食障害などです。

 

これは親の隠れた問題を夫や子どもが

患者になってあきらかにしてくれているのです。

 

子どもは自らを犠牲にして親の課題を

見せてくれる存在でもあります。

 

この症状だけをなんとかしようと

切磋琢磨しますが、実はこの現象は

家族の課題に気づいてよ!

という警報装置なのです。

 

だからアトピーを塗り薬で治すと、

次は決まって喘息にななど

次のことが起こるんです。

 

不登校や夜尿症もそうです。

自分に注目をしてほしい、という心理があるのです。

 

家族療法とは、家族を一つのまとまりを

持ったシステムとみなし、その家族システムを

対象としてアプローチしていく、システム論に基づいた療法です。

 

統合的な治療がなぜ離婚回避に必須なの?

 

家族療法の場合、家族システムの中で、

不登校になったお子さんは

たまたま症状を出した人

または

「患者とみなされた人

(Identified Patient:IP)」であり、

子どもや夫の問題として捉えるのではなく、

家族全体のシステムの問題として捉え、

カウンセリングをおこなっていきます。

 

家族という生きたシステムの中では、

ある現象が何らかの原因にもなり、また、

結果にもなるという因果関係の円を作っています。

 

そこに気づくことが出発点となることで

本質的な問題解決が始まるのです。

 

離婚回避はここに軸を置くことで

解決に向かいます。

 

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