北条氏康といえば河越夜戦などによる勝利で武勇も優れているが、なんといっても内政が優れた戦国大名として有名です。

豊臣秀吉よりも先に、徹底的に検地を行い、古い既得権益を剥がし、領民に還元しています。

また、徳川吉宗よりもだいぶ先に目安箱を設置し、領民の声を聞いていました。

米が不作の年には、年貢の量を減らしてやったりもしています。

戦国時代において、新しき政策を実施していくには、古い抵抗勢力の妨害があり、よほど強い意志と実行力がなければ実現することはなかったと思います。
それでも実行していったのは、領民たちの幸せのためにやるという強い信念があったに違いありません。
そういった立場で内政を行っていたため、領民は氏康を大変、尊敬し、一揆はいっさい起きなかったといわれています。


現代の成功哲学でも、自分の私欲のためにがんばるのと、他の人のためにがんばるのでは、圧倒的に後者のほうが成功する可能性が高いです。
他の人のためにがんばると信念が芽生え、それを達成する方法や人が勝手に集まってきます。
なにかにがんばっているのにうまくいかない人は、がんばる理由を他の人のためにというのも追加してみてはいかがでしょうか。


北条氏康


にほんブログ村 歴史ブログ 戦国時代へ
にほんブログ村