愚石庵

日々思う愚にもつかぬところをぼちぼちと。(ほぼ)毎日更新だけが取り柄。

呆け防止その2

2022年08月14日 | 言葉

呆け防止として上げたいものに漢詩がある。

今取り組んでいるのは最も?ポピュラーな七言絶句であるが、
その基本ルールというか約束事が結構多い。

漢字には中国語の発音から平仄(ひょうそく)というモノが有り、
平字と仄字、物によっては両方兼ねる物も有る。
そして平字には韻によってグループがある。

日本語と中国語では同じ文字でも発音が異なるので厄介!(^^;

七言絶句ではまず起承転結の起句と承句と結句の末尾は同じ韻でなければならない。(通韻)
起句の2文字目が平字ならば承句と転句の2文字目は仄字でなければならない。そして結句の二文字目は平字でなければならない。
逆に2文字目が仄字ならば承句と転句の2文字目は平字。そして結句の2文字目は仄字でなければならない
各句の2文字目と4文字目は同じ平仄であってはならない。(二四不同)
また2文字目と6文字目は同じ平仄でなければならない。(二六対)
転句の末尾は仄字でなければならない。
各句の下三時が全部平字ではだめ。(下三連の禁止)
各句の4文字目が平字でその上下が仄字であってはならない。(孤平の禁止)
通韻とおなじ韻の文字を各句の末尾意外で使ってはならない。(冒韻)
七文字四行計28文字の内、おなじ文字を二度使ってはならない。但し同一句の中ではOK。
基本的に日本で作られた文字、例えば峠なんかは使ってはいけない。

そして熟語の語順なんかも気をつけないと意味が違ってしまうので注意せねばならない。
山に登ることを登山と言うように、基本的に動詞目的語の順になる。山登とは言わない。

とまぁ、多くの制約のなかで起承転結の文を作るのは容易くはない。

しかしながら、一番大事なのは、自分が何を言いたいのか、なにに感動したのかを明確にすること。

というわけで、結構な頭の体操、ボケ防止なのだ。(^^;

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