最近、なんでもかんでもウイルスが関与しているなぁと感じる。
東京慈恵医大のウイルス学講座近藤一博教授が、今年2月に発表したほやほやの情報。
昨日のネットニュースで、うつ病になりやすいSITH-6遺伝子を持って生まれた赤ちゃんが、新生児期にママの常在微生物の一つであるHHV-6ウイルスに感染すると、SITH遺伝子を持っていない新生児でHHV-6ウイルスに感染している新生児より、約5倍うつ病になりやすいということが分かったと。
衝撃だった。
遺伝的傾向はありそうとは思っていたけれど・・・。
HHV-6ウイルスは、新生児期に母親から感染し、その後、一生涯ウイルス感染が持続するという。
HHV-6ウイルスが常在微生物というのもちょっと意外だった。
HHV-6ウイルスの中でも、RIA配列が17以下のタイプのHHV-6ウイルスがうつ病になる率に大きく影響している。
うつ病患者を調べると、RIA配列が17以下である確率は67.9%だったという。
理論的には、新生児期に、抗HHV-6ウイルスワクチンを接種し感染しないようにしたら、将来、うつ病になるリスクが大きく減少するだろうと書かれてあった。
HHV-6ウイルスに感染すると、脳細胞に何か影響を及ぼすのだろうか。常在微生物だから、どこにでもいる普段は何も悪さをしない、むしろ、何か、ヒトにいいことをもたらしてくれる微生物のはずである。それなのに、じわ~~っと20年も30年もの歳月をかけて、何かのきっかけで発病する。
うつ病になりやすい人の性質ってあるという。
完璧主義とか白黒思考とかべき思考とか。他にも他罰的とか人からよく思われたい気持ちが強いとか・・。つまり、思い込みが強くなり、視野が狭くなって、事実を客観的にみることが苦手な人になってしまい、苦しくなる。
その性質すらも、元々の遺伝子に、新生児期にHHV-6ウイルスに感染することでウイッチが入ってしまって、そういう性質によりなりやすくなるのだろうか。
謎ではある。
朗報である。
うつ病の壮絶な苦しみから、ワクチン1本で解放されるとしたら、このワクチンは救いのワクチンとなると思う。