ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する私と、皆さまにお届けするブログです

ビルボード Billboard All American Top40 1988年3月5日付 ジョージ・マイケル George Michael - Father Figure

2024-03-03 20:02:38 | 1988年ビルボードTop40
1988年ビルボード Billboard All American Top40、1988年3月5日付、2週目の1位はGeorge Michaelの"Father Figure"。この88年は、早くもGeorge Michaelの年になりました。George Michaelですが元Wham!のメンバー、Wham!で6曲のTop40ヒット、ソロになってからのヒット、Aretha Franklinとのデュエットを含め、通算11曲目のTop40ヒットで、9曲目のTop5ヒット、"Wake Me Up Before You Go-Go"、ソロでの"Faith"などこの曲で6曲目のNo.1となりました。

2位は4位からアップ、Rick Astleyの"Never Gonna Give You Up"。Rick Astleyですがイギリス出身のポップスシンガー。この時まだ22歳のRick Astley、"Never Gonna Give You Up"がデビューシングルで、2位まで上がってきました。

3位は前週と変わらず、Patrick Swayze Featuring Wendy Fraserの"She's Like The Wind"。この曲も5位の"Hungry Eyes"と同様、映画『Dirty Dancing』挿入歌です。Patrick Swayzeですが、歌手で俳優、この映画『Dirty Dancing』の主演がこの人です。俳優としては80年代初めから活躍、歌手としては、この曲がデビューシングルとなります。女性ボーカルのWendy Fraserは、アメリカのシンガーでヒット曲はこの曲のみのようです。

4位は8位からジャンプアップ、Belinda Carlisleの"I Get Weak"。Belinda Carlisleですが、The Go-Go'sのボーカリスト。The Go-Go'sでは、最高位2位の"We Got the Beat"を筆頭に5曲のTop40ヒット、ソロになってからは、86年にソロデビューシングル"Mad About You"が最高位3位、続く"Heaven Is A Place On Earth"がNo.1、この曲が3曲目のソロヒットで、グループ、ソロを通じて4曲目のTop5ヒットです。

5位は2位からダウン、George Michaelに抜かれ1位なりませんでした、Pet Shop Boys & Dusty Springfieldの"What Have I Done To Deserve This?"。この曲はPet Shop Boysのセカンドアルバムの収録曲。Pet Shop Boysですが、イギリス出身のポップデュオ。"West End Girls"がいきなりNo.1を記録、この曲で4曲目のTop40ヒットで、2曲目のTop3ヒットとなりました。そしてDusty Springfieldですが、1960年代にデビューしたイギリス出身のベテランソウルシンガー。初のTop40ヒットは1963年にまでさかのぼります。60年代に合計10曲のTop40ヒットを持っていますが、1969年に最高位24位を記録した"Brand New Me"以来、Top40ヒットは出ていませんので、実に19年ぶりのTop40ヒット、Top5ヒットとなると、1966年に最高位4位を記録した"You Don't Have to Say You Love Me"以来、22年ぶりのTop5ヒット、長いキャリアの中での初めて2位まで上がるヒットとなりました。

この週2週目の1位はGeorge Michaelの"Father Figure"。1位はこの2週間。年間チャートは27位。Hot100には17週間と短いヒットで終わりましたので、2週間の1位にしては年間チャートは低めでしたが、年間チャート1位の"Faith"に続く2曲連続のNo.1ヒットとなりました。

George Michaelですが、私のブログにも、何度も登場済みです、同級生のアンドリュー・リッジリーとデュオWham!を結成、Wham!2枚目のアルバム『Make It Big』からのファーストシングルの"Wake Me Up Before You Go-Go"が初めてのNo.1を獲得。そして続いてシングルとなった、"Careless Whisper"が年間チャート1位に輝く大ヒット、この曲は名曲中の名曲として、全世界でも大ヒットしました。

Wham!結成中には、この2曲のNo.1を含め、全部で6曲のTop40ヒット、そのすべてがTop10内に入るヒットで、5曲がTop3ヒット、うち3曲がNo.1となりますが、1986年になってWham!としての活動は停止してしまいます。

Wham!解散後、George Michaelは本格的にソロ活動を開始し、そこでまずリリースしたのがAretha Franklinとのデュエット、"I Knew You Were Waiting (for Me)" 。1987年4月に2週間の1位の大ヒットとなりました。こちらをご覧ください→→→

続いて、ヒットしたのが"I Want Your Sex"で最高は2位、この曲はソロでファーストアルバムの『Faith』の収録曲ではありますが、映画『ビバリーヒルズコップⅡ』挿入歌としてヒットしました。

そして1987年10月に、本格的なソロアルバム『Faith』がリリースされ、そのソロアルバムからのファーストシングルが"Faith"、4週間の1位を記録して、1988年の年間チャートNo.1となる大ヒットとなりました。こちらをご覧ください→→→

その『Faith』からのセカンドシングルがこの曲"Father Figure"で、2曲連続のNo.1ヒットとなりました。

曲の作者はもちろんGeorge Michael。彼自身がプロデュースも手掛けています。

"Faith"のアコースティック調のギターに60年代風ロックンロールには驚かされましたが、この曲にもまた驚かされました。R&B風のリズムに、ささやくようなボーカル、洗練された、おしゃれな曲でした。さすがGeorge Michaelです。


今週 先週 song / artist
1 1 FATHER FIGURE / GEORGE MICHAEL
2 4 NEVER GONNA GIVE YOU UP / RICK ASTLEY
3 3 SHE'S LIKE THE WIND / PATRICK SWAYZE(FEATURING WENDY FRASER)
4 8 I GET WEAK / BELINDA CARLISLE
5 2 WHAT HAVE I DONE TO DESERVE THIS? / PET SHOP BOYS & DUSTY SPRINGFIELD
6 10 CAN'T STAY AWAY FROM YOU / GLORIA ESTEFAN AND MIAMI SOUND MACHINE
7 12 JUST LIKE PARADISE / DAVID LEE ROTH
8 15 ENDLESS SUMMER NIGHTS / RICHARD MARX
9 17 MAN IN THE MIRROR / MICHAEL JACKSON
10 14 I FOUND SOMEONE / CHER
11 5 HUNGRY EYES(FROM DIRTY DANCING) / ERIC CARMEN
12 18 OUT OF THE BLUE / DEBBIE GIBSON
13 13 PUMP UP THE VOLUME / M/A/R/R/S
14 6 SEASONS CHANGE / EXPOSE
15 7 SAY YOU WILL / FOREIGNER
16 20 I WANT HER / KEITH SWEAT
17 19 LOVE OVERBOARD / GLADYS KNIGHT & THE PIPS
18 9 DON'T SHED A TEAR / PAUL CARRACK
19 22 BE STILL MY BEATING HEART / STING
20 24 HYSTERIA / DEF LEPPARD
21 11 COULD'VE BEEN / TIFFANY
22 29 GET OUTTA MY DREAMS / BILLY OCEAN
23 25 THE DOCK OF THE BAY / MICHAEL BOLTON
24 28 ROCKET 2 U / JETS
25 23 PUSH IT / SALT-N-PEPA
26 33 GIRLFRIEND / PEBBLES
27 27 BECAUSE OF YOU / COVER GIRLS
28 38 DEVIL INSIDE / INXS
29 21 NEED YOU TONIGHT / INXS
30 16 I WANT TO BE YOUR MAN / ROGER
31 34 WHEN WE WAS FAB / GEORGE HARRISON
32 35 CHECK IT OUT / JOHN COUGAR MELLENCAMP
33 36 SOME KIND OF LOVER / JODY WATLEY
34 31 TWILIGHT WORLD / SWING OUT SISTER
35 40 WISHING WELL / TERENCE TRENT D'ARBY
36 39 ANGEL / AEROSMITH
37 41 ROCK OF LIFE / RICK SPRINGFIELD
38 47 WHERE DO BROKEN HEARTS GO / WHITNEY HOUSTON
39 26 HAZY SHADE OF WINTER / BANGLES
40 48 NEVER KNEW LOVE LIKE THIS / ALEXANDER O'NEAL

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30 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
東洋的な (hannah)
2024-03-03 21:32:22
星船さん、こんばんは。
この曲で2曲連続№1ですが、♪Faith♪とは異なった楽曲でした。
Wham時代はポップな楽曲が多かったですが、♪Faith♪は讃美歌のようなイントロからアコースティックな60年代風ロックンロールで、この曲はちょっと東洋的なテイストを感じる楽曲でした。
ホントにいろんなタイプの曲作りますね。
Unknown (太ったボンジョビ ,( ^3^)ムヒョオ~♪)
2024-03-04 00:50:15
「ボクがキミのパパだと思っちゃいなyo♥️」
う~ん、30年も先読みしていたなんて、さすがすぎるぞジョージマイケル❗
とはいえ相手はおねーちゃんじゃないかも知れないのがまた難しいおヒトでありますね😃
George Michaelの才能には (星船)
2024-03-04 14:30:45
hannahさんこんにちは。
そうなんですよね、Wham!の時の、特にシングルは、ポップス、時々ポップスバラード、という感じでしたが、ソロになって、自由に幅広い曲を作っていて、それがすべてヒットしている、さすがGeorge Michaelです。
そうか、この曲は、R&B風と本文に書きましたが、そういえば東洋テイストも感じますね。George Michaelの才能には恐れ入ります。
この曲は? (星船)
2024-03-04 14:38:02
太ったボンジョビさんこんにちは。
いきなりこの曲の核心に触れたコメントですね。
この曲は当時の恋人とのことを書いた曲で、お相手は女性で、でも、「君のお父さんのような存在」ですからねぇ、「恋人ではなくてお父さん」のような気持ちで付き合っていたんでしょうか?
Unknown (花田まさる氏 (  ´・ω・ ))
2024-03-04 17:02:22
「横綱でなしに、お兄ちゃんと呼ばれたいです(プレイ)」
Unknown (芳賀研二さん 🤡♂)
2024-03-04 17:04:42
「ぃゃ彼女とはぁ~、、、きょうだい、兄いもうとみたいな関係ですね😃(大ウソ)」
Unknown (太ったボンジョビ ( *_ _)ペコリ)
2024-03-04 19:12:36
ごめんなさい😫

さて、この曲はしかしなぜか心の中に滑り込んでなかなか剥がれなかったんですよお~😣
そして洋楽カラオケなどなかった時代でしたが、歌ってみたい、と抑え気味のボーカル練習などなど☺️
難しいデファレントコーナーの覚えやすい版みたいでして…テヘヘ
三者三様 (hannah)
2024-03-04 21:38:39
星船さん、こんばんは。
初めてこの曲を聴いた時は、まさかこの曲がシングルに、でした。
でも何回も聴いていると良さがわかったきますね。
この時期はPSB、G.Michael、R.Astleyのイギリス勢が覇権争いをしていました。
華々しいデビューに続いて大御所とコラボして勝負に出たPSB、実質初ソロアルバムで早くも王者の風格のG.Michael、時代の寵児となりつつあったプロデューサーチームSAWの強力バックアップのR.Astley。三者三様でした。
PSBは力及ばずでした。
抑え気味のボーカル (星船)
2024-03-04 22:12:37
太ったボンジョビさんこんばんは。
そうですか、この抑え気味のボーカル、なかなか難しそうですが、歌い甲斐のある曲でしょうか。
歌のうまさで差が出る曲かもしれませんね。いい曲でした。
George Michaelは別格 (星船)
2024-03-04 22:23:37
hannahさんこんばんは。
そういえば、この時、ブリティッシュポップスが元気にチャートを上がってきていましたね。まあ、この3人に中では、George Michaelは別格ではありました。
この曲、ホント何度か聞くごとに、良さがわかってきますよね。よく考えられた、1位になるベくしてなった良い曲でした。

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