ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する私と、皆さまにお届けするブログです

ビルボード Billboard All American Top40 1988年4月2日付 マイケル・ジャクソン Michael Jackson - Man In The Mirror

2024-03-31 20:00:00 | 1988年ビルボードTop40
1988年ビルボード Billboard All American Top40、1988年4月2日付、2週目の1位はMichael Jacksonの"Man In The Mirror"。アルバム『Bad』からは、この曲が4枚目のシングルですが、ファーストシングルの"I Just Can't Stop Loving You"からこの曲でついに4曲連続の1位となりました。Michael Jacksonのソロヒットとしては、通算21曲目のTop40ヒットで15曲目のTop5ヒット、これで10曲目のNo.1ソングとなりました。

2位は前週と変わらず2週目の2位、Richard Marxの"Endless Summer Nights"。Richard Marxですがアメリカのシンガーソングライター。デビューシングルの"Don't Mean Nothing"が1987年に3位を記録、続く"Should've Known Better"も最高位3位、この曲で3曲連続のTop3ヒットとなりました。

3位は5位からアップ、Billy Oceanの"Get Outta My Dreams"。Billy Oceanですが、初めてのTop40ヒットが1976年の"Love Really Hurts Without You"、そこから8年後に突然"Caribbean Queen"がNo.1ヒット、それから大ヒットを連発、この曲で10曲目のTop40ヒットで、2曲のNo.1を含め5曲目のTop5ヒットです。

4位は前週と変わらず2週目の4位、Debbie Gibsonの"Out Of The Blue"。Debbie Gibsonですが、ニューヨーク出身のポップス歌手兼ミュージカル女優。デビューシングル"Only in My Dreams"がいきなりの4位を記録、デビュー2曲目の"Shake Your Love"も同じく4位、3枚目のシングルのこの曲で、デビュー3曲連続のTop5ヒットとなりました。

5位は7位からアップ、Keith Sweatの"I Want Her"。Keith Sweatですが、ニューヨーク出身のR&B歌手。この曲がデビューシングルで初のTop40ヒットとなり、5位まで上がってきました。

この週2週目の1位はMichael Jacksonの"Man In The Mirror"。1位はこの2週間、年間チャートは21位。アルバム『Bad』からは、この曲が4枚目のシングルですが、ファーストシングルの"I Just Can't Stop Loving You"から"Bad"、"The Way You Make Me Feel"に続き、この曲でついに4曲連続の1位。この4曲の中では、年間チャートでこの曲が最も上位に入りました。"Bad"についてはこちらをご覧ください→→→

"Man In The Mirror"ですが、アルバム『Bad』には10曲入っていますが、そのうち8曲がMichael Jacksonの作によるもの、残りの2曲が外部のソングライターですが、そのうちの1曲がこの曲で、Glen BallardとSiedah Garrettの共作です。プロデュースはもちろんQuincy JonesとMichael Jacksonです。

この曲の作詞がSiedah Garrett、『Bad』からのファーストシングルで、No.1となった"I Just Can't Stop Loving You"をマイケルとデュエットしたR&B歌手です。"I Just Can't Stop Loving You"についてはこちらをご覧ください→→→

そして作曲したのがGlen Ballard、有名ソングライター兼プロデューサーで、1985年に最高位2位を記録したJack Wagnerの"All I Need"の作者です。良い曲書きますね。どちらかというと80年代よりも90年代から2000年代にかけて大活躍している人です。

さて、"Man In The Mirror"ですが、ゴスペルの合唱団がバックに入っています。特徴的なのはそのPV、ほかの曲のようなマイケルが主役の映画タッチのPVではありませんで、ニュース画像をつなげた作品です。キング牧師やケネディ大統領、ガンジー、マザーテレサから、ヒットラー、水爆実験、「ライブ・エイド」のボブ・ゲルドフもでてきました。マイケル自身は出てこないかと思ったら、最後に一瞬だけ赤い服を着ているのがマイケルですね。

PVを見ると、かなりメッセージ性の高い曲でしょうか。外部のソングライターチームを起用していることなど、アルバム『Bad』の中でも異色の曲でした。


今週 先週 song / artist
1 1 MAN IN THE MIRROR / MICHAEL JACKSON
2 2 ENDLESS SUMMER NIGHTS / RICHARD MARX
3 5 GET OUTTA MY DREAMS / BILLY OCEAN
4 4 OUT OF THE BLUE / DEBBIE GIBSON
5 7 I WANT HER / KEITH SWEAT
6 9 ROCKET 2 U / JETS
7 12 DEVIL INSIDE / INXS
8 3 NEVER GONNA GIVE YOU UP / RICK ASTLEY
9 13 GIRLFRIEND / PEBBLES
10 16 WHERE DO BROKEN HEARTS GO / WHITNEY HOUSTON
11 11 (SITTIN' ON)THE DOCK OF THE BAY / MICHAEL BOLTON
12 17 WISHING WELL / TERENCE TRENT D'ARBY
13 10 HYSTERIA / DEF LEPPARD
14 18 SOME KIND OF LOVER / JODY WATLEY
15 6 I GET WEAK / BELINDA CARLISLE
16 20 ANGEL / AEROSMITH
17 21 I SAW HIM STANDING THERE / TIFFANY
18 19 CHECK IT OUT / JOHN COUGAR MELLENCAMP
19 8 FATHER FIGURE / GEORGE MICHAEL
20 25 PROVE YOUR LOVE / TAYLOR DAYNE
21 15 SHE'S LIKE THE WIND / PATRICK SWAYZE(FEATURING WENDY FRASER)
22 24 ROCK OF LIFE / RICK SPRINGFIELD
23 27 PINK CADILLAC / NATALIE COLE
24 14 JUST LIKE PARADISE / DAVID LEE ROTH
25 28 ONE STEP UP / BRUCE SPRINGSTEEN
26 31 ELECTRIC BLUE / ICEHOUSE
27 30 YOU DON'T KNOW / SCARLETT & BLACK
28 29 NEVER KNEW LOVE LIKE THIS / ALEXANDER O'NEAL FEATURING CHERRELLE
29 34 ANYTHING FOR YOU / GLORIA ESTEFAN AND MIAMI SOUND MACHINE
30 38 FISHNET / MORRIS DAY
31 35 GOING BACK TO CALI / L.L. COOL J
32 33 WHAT A WONDERFUL WORLD / LOUIS ARMSTRONG
33 23 WHEN WE WAS FAB / GEORGE HARRISON
34 40 PAMELA / TOTO
35 41 I WISH I HAD A GIRL / HENRY LEE SUMMER
36 43 NAUGHTY GIRLS (NEED LOVE TOO) / SAMANTHA FOX
37 26 I FOUND SOMEONE / CHER
38 45 TWO OCCASIONS / DEELE
39 50 SHATTERED DREAMS / JOHNNY HATES JAZZ
40 47 PIANO IN THE DARK / BRENDA RUSSELL

コメント (32)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« デフ・レパード Def Leppard ... | トップ | ルイアームストロング Louis ... »
最新の画像もっと見る

32 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (太ったボンジョビ (  ;`Д´))
2024-03-31 20:19:53
ま、まじスか!?
キース汗臭いスウェット、こんなトコまで上がっていたなんて……私の記憶は9位止まりですた。ごめんなさい😫
このころ「何か違う(´・ω・`)?」と思っていましたが、モロ90年代の音または曲調てすね?
ぺブル子のガーヘンもトップ10入り☺️☺️☺️やはりニューカマーはイイですな😃
日曜なのにごめんなさい😫
Unknown (音時)
2024-03-31 20:53:08
http://neverendingmusic.blog.jp/archives/24432705.html
「マン・イン・ザ・ミラー」=鏡の中の男、というのは...「自分」のこと〜自分自身に問いかける。
・社会の飢餓や貧困に気が付かないふりをするのはやめる。
・世界をよくしたいならまず自分自身を見つめよう。
・そして「変わる」ことだ!
Unknown (星船)
2024-03-31 22:23:39
太ったボンジョビさんこんばんは。
90年代のR&Bというと、メロディのないRap HipHopばっかりというイメージがありますな。特に、キース・スウェットさんは、もろ80年代のR&Bってとこの感じがしますが。
「the change」に向けて (星船)
2024-03-31 22:30:54
音時さんこんばんは。
そうですか、「マン」は自分自身のことですか。
自分を見つめて「the change」に向けて行動する、のですか。外部のソングライターの起用ですが、良い曲でしたね。
Unknown (ダーク・ディスコ)
2024-03-31 22:36:06
グレン・バラードはこの後ウィルソン・フィリップスやアラニス・モリセットのプロデューサーで有名になりましたね。
個人的にはこの週のチャート、40-39-38位の流れが好きです。(38位はペブルスのプロデューサーコンビが所属しているバンド)
PVが印象的 (hannah)
2024-03-31 23:44:18
星船さん、こんばんは。
これで4曲連続№1、そして1枚目で共演のS.Garrettが作者なんですね。
この曲はやっぱりPVにキング牧師やケネディ大統領、ガンジー、マザーテレサが登場するのは印象に残っています。
作者のS.Garrettの意向が反映されているのでしょうか。
Unknown (太ったボンジョビ (  ´・ω・))
2024-04-01 06:18:51
いやーやっぱり変ですよ⭐⛴️さん。
88年だけで4枚めシングルが何枚No.1獲ってるんですかぁ!ちょっと異常ですよー。この週だけで3曲もあるし、ワクワクしないですよー。
(´-ω-`)うーんでもまーしょーがないスねー。
作者のグレン・バラード (星船)
2024-04-01 11:28:44
ダーク・ディスコさんこんにちは。
作者のグレン・バラードですが、この80ね年代後半時点では、本文に書いたJack Wagnerの"All I Need"などヒット曲はまだ数曲だったのですが、90年代から2000年代以降に本格的に活躍しますね。ウィルソン・フィリップスやアラニス・モリセットのほかにも、ケリー・クラークソンやクリスティーナ・アギレラ、シャッキーラなどなど、沢山の有名歌手の曲を手掛けていました。
異色の曲 (星船)
2024-04-01 11:31:37
hannahさんこんにちは。
この曲、Siedah Garrettが作者にあるということで、"I Just Can't Stop Loving You"とは一緒に作ったのでしょうか?外部ソングライターの起用や、本人がほとんど出てこない、ニュース映像で作られたPVなど、マイケルの中では異色の曲でしたね。
集計方法が (星船)
2024-04-01 11:35:29
太ったボンジョビさんこんにちは。
だんだん人気が出て、4枚目にしてのついにNo.1、というのならわかりますが、初めから4枚連続でのシングル1位、というのは、過去にはありませんで、80年代中ごろから起こった現象ですね。チャートの集計方法など変わったのでしょうか。レコードセールス中心の集計だと、そうはなりませんよね。

コメントを投稿

1988年ビルボードTop40」カテゴリの最新記事