釣果飯、アカエイを喰らう!そのお味は?
前回の記事から続き…
あらすじ
なにかしら大物が釣れる、木更津。
満月大潮の夜釣り、目ぼしい獲物もなく朝を迎えて「このまま帰るのもな~」とダラダラ釣りを続けていたら
大物狙いの竿になんとアカエイが掛かった!
さてどう料理してやろうか…
と、その前に
マンガにも出てきた、「カレイの切り身」 前回(10月25日)の釣りで釣ったカレイをば
そこそこサイズのイシガレイです!
これまた夜釣りで、この海で釣れたハゼの頭をエサにつけて投げていたら引っかかりました。
…わらしべ長者的な話ですねw ハゼ→カレイ→エイ って
大き目のセイゴ(フッコかと思ったらわずか届かず、残念)はダンナが釣りました。
カレイは32cmくらい。全国ランキングなら50位くらいかなw
マコガレイと並んで美味とされるイシガレイ、身がとてもシッカリしているので、定番の煮魚に。
うん、ハズレ無しですよ!癖の無い白身が煮汁を吸ってほろっと解けます。卵もありましたがまだ小さなものでした。
縁側は刺身にしようかとも思ったのですが、煮魚の形が崩れるし今回は見送り。
セイゴとハゼはムニエルに。
こうして身と骨は調理して美味しくいただき、残った頭と内臓を…冷凍保存し、釣り餌として利用したわけです。
いただいた命は無駄には出来ませんものね。
カレイの頭まるごとは硬いので、鰓近くに残っていた身の部分をハサミで切り取りました。
ハゼは柔らかいので頭ごとイケるんですが。
これ、夕日でも朝日でもなく、満月が沈みかけた朝5時頃の写真です。日の出は6時少し前くらい。
iPhoneで撮れるのがまず凄いと感心。空が明るく写っていますが本来はもう少し暗いです。が、月の明るさ、海の反射光なんかは割とそのまま写っています。沈む月はすごく明るく、夕日のように赤かった。
そして朝焼け
護岸から30mくらいの所に人工の磯みたいなのがあり、干潮時に露出。よくウェーダー(胴長)着た人が歩いて渡りシーバス狙ってるのを見かけます。ここは本当、全体的に浅い。
寒いのによくやるなーと思いつつ、ちょっとやってみたい私…ウェーダー買うつもりは今の所ありません…。
さて、前置きが長くなりすぎましたね。
これが
釣れたアカエイです!タモに入りきらずちょっとはみ出しています。
なんというか、凄い威圧感…魚類のくせに、見た感じ全然魚っぽくなくて、体表はサメのようなゴム皮質寄り。
ヒレをばふばふさせていました。
…よくみると目がちょっと可愛い感じで、締めるの躊躇っちゃうレベル。
軟骨魚類は死ぬとアンモニア臭が出て来ます。
浸透圧調整で体内に尿素を溜めこんでいるためとかなんとか。
なので、エイを釣ったら臭くなる前に調理!これが鉄則になります。
私達もエイを締めて血抜きしている間で即座に片づけて、高速使って帰宅しました。
体盤長40cm程。尾を入れたら80cmにはなるかな。ほんと座布団サイズですね。
大きい物だと体盤だけで80cmというから恐ろしい…そのサイズだったら完全に糸切られてます。
(重ねて言いますが、これ釣り上げたのダイソーの道糸3号よっ やるやんダイソー!しかもショックリーダーなんかは無しでそのままスズキ用の16号針の仕掛けつけただけ)
重量は、ダンナが持って体重計に乗ったので正確な所は不明ですが5キロ弱くらいはあったはず。
ダンナと二人で右往左往しながら釣り上げ、ダンナと二人でワイワイと捌く…これも釣りの苦労楽しみ。
アカエイは裏側が赤い(オレンジ)ので”アカ”エイと呼ばれるそうです(諸説有)
おクチが笑ってて可愛いんですが、写真は丁度隠れてますね。
全体的にヌルヌルとヌメリが凄い。これをタワシで擦ったり、大量の塩で揉んで洗い流します。
これは締めた時に切り落とした尾。大きな棘があり、これに強力な毒があります。
毒の成分を調べた所、不安定な高分子の毒で解明があまり進んでいないらしい…えっ不明って事?
タンパク質成分の毒と言う事だけはハッキリしており、熱分解で毒性を無くすそうな。
釣り上げた際、毒棘を切って海に捨てる人が居るそうですが、それは危ない!
切ったら責任もって持ち帰って燃えるごみに出しましょう。
埋めてもいいんでしょうが、公園内だと犬が掘り返す危険性があるので、私達はウェスで厳重に包んで持ち帰りました。
ひょ~怖ーい!
毒棘には返しがついており、刺さると中々抜けず先が体内に残ってかなり痛むようです。
アナフィラキシーショックでの死亡例もあるので、取扱いは本当にご注意ください。
もしも海辺でエイに遭遇、刺されてしまった場合は直ちに患部を真水で洗って毒を絞りだしましょう。そしてすぐに病院へ。
お湯が用意できる環境なら、火傷しない程度(50~60度くらい)のお湯に患部を浸すと痛みが和らぐそうです。
エイの可食部は、その大きなヒレと肝。
ぞりぞりと削ぐように切り落としました。
今回影の薄いウミタナゴはなかなかいいサイズですよ。
皮を剥くのにはかなり力が要ります。端を抑えてベリーっと剥がすのですが、皮が滑りやすいのでキッチンペーパーで掴んで力いっぱい引っ張ります。
真ん中全体的に軟骨が入り、その周りはずっしりと筋肉。線維が綺麗です。
食べ方を調べると、このままぶつ切りにして調理しているサイトが多かったのですが…軟骨は口当たりが悪いとも聞いたことがあるので、私は3枚におろして軟骨は分けました。
これらを…
軟骨や骨は骨せんべいに。
半身の半分を煮魚に
残りの身と、ウミタナゴは唐揚げにしました。
わくわくしながら「いただきま~~す」
食べてみると…肉厚で、歯ごたえはありますが柔らかくて、鶏肉と白身魚の中間みたいな味わい。
魚よりは肉っぽい!です。
癖も臭みもまったく無く、旨みもたっぷり、ジューシーで美味しい!!!
煮魚は、ほろほろと身が筋状にほどけてなかなか面白い。
不思議とカレイより柔らかく感じました。煮魚にすると、やわほろな食感のせいか肉風味が少し薄まって魚寄りになったように思います。ショウガをたっぷり利かせたエイはなんとも美味…!
バターとニンニクたっぷりでソテーにしても美味しいのですが、今回はこの2つで。
…刺身も捨てがたかったなぁ~ もし今度釣れたら、今度は刺身も試してみよう。
エイヒレを少し一夜干しにしてあったのは写真を撮り損ねました。コリコリしてうまい。
全体のデカさの割にあんまり肉が取れなかったな~とか思ったけれど、爆食い家族3人で食べきれないくらいでした。
余って煮凝りになった煮魚はダンナがお弁当に持って行ったので、私は残った唐揚げを
お昼にみぞれ煮にしましたよ♪
イメージは大〇屋の「チキンかあさん煮定食」みたいな?
チキンじゃなくてエイだけどw
これも美味しかった~。ダンナに写真を送ったら「いいなーいいなー」と言うので少し残して晩御飯の時に出してあげました。
結論… エイ、うまい!
しかし、持ち帰りと捌くまでが か な り 大 変である。
よって、そう釣れるものではないけれど、また掛かったら…あと1回くらいは食べるけど、その後はどうするか?その時の釣果と気分次第でリリースかな~ww
今回はいい経験だったと思います。
何事も試してみない事にはね。
あっ
ここまで書いて思い出した…肝、冷凍したまんまだった… まだイケるかなー…イケると思うけど…
今日の庭
ランタナ”七変化”が結構咲きました。可愛い~花火みたい♪
オンブバッタに葉をちょいちょい喰われてるのがムカつく!
こんな可愛いランタナですが、実は注意が必要な「侵略的外来種」なの、ご存知でしたか?
自制力が非常に高く、一株に種を1万個以上つけるのですが、その種にアレロパシーという他感作用を起こす物質が含まれています。
アレロパシーは他の植物の成長を抑制する成分の事で、周囲の土壌をランタナしか育たない環境に仕立て上げるんですね。…そう言われてみると、ランタナがすっごい旺盛に茂っている周辺ってあまり雑草とか生えていなかった記憶。
種が結構落ちるので、ウチも気を付けなければ…ちゃんと掃除しよう。
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