過疎ブログにきてくださる奇特な皆様に、心から感謝しております。
さて、『恋愛感情と生涯のパートナー』のシリーズもいよいよ終盤にはいります。
これまで延々と繰り返してきたのは、恋愛感情は個人差はあれど「期間限定の感情である」という身も蓋もない事実でした。
結婚も色々あらーな
誰しもが「情熱的大恋愛」の末に結ばれるわけではなく、「お見合い」「政略」「打算」「衝動」「不倫絡み」「周辺圧」等々、それこそ無数の事由による婚姻関係が存在するわけです。
我が国では、明治時代の初期まで一夫多妻が認められていた一方で、婚姻形態はまだまだ家と家との結びつきを重んじ、親同士で決める許嫁やお見合い結婚が主流でした。明治時代に初めて自由恋愛という概念がヨーロッパから輸入され、徐々に広がり始めます。私の敬愛する夏目漱石も、恋愛(自我)をテーマとした名作を何作も執筆しています。「然(しか)し......然し君、恋は罪悪ですよ。分かっていますか」。。ひゃ~
その後「大正デモクラシー」と呼ばれた自由主義的風潮が広がり、自由恋愛による結婚観もさらに浸透が進みます。
戦後民主主義の導入と共に恋愛を基盤とした結婚も徐々に増え始め、戦後高度経済成長期の1955年~1970年で、見合い結婚は約54 → 45%、恋愛結婚は約36→ 50%となり、1970年代に比率が逆転しします。
1980年以降になるとさらに恋愛結婚率が上がり、お見合い結婚との差は拡大します。2015年の調査では、お見合い結婚5.3%、恋愛結婚87.9% 。いまから9年前の時点で恋愛結婚が約9割を占めています。恋愛結婚最強!(上記データ/内閣府:社人研の調査より)
といった経緯を辿って現在に至り、恋愛結婚ぶっちぎり社会となったわけです。
ちなみに日本の統計データによると、見合い結婚と恋愛結婚の離婚比率は、恋愛結婚が1割~2割高いそうな。
お気づきになりましたか。(by孔明
自らの遺伝子を次世代へと継承するためのプログラミング(恋愛感情が触媒となる配偶者選択)の発動がなくても、種々条件が付きましょうが人間社会において結婚の継続は可能なわけです。
それはさておき、恋愛結婚が隆盛を誇る?現状を踏まえて「生涯のパートナー」についての独善論を進めてゆきます。
結婚(同棲)の先
様々なカタチでの恋愛熱中状態がマックスを迎えると、互いに相手を確保するための結婚(同棲)に至ります。
熱々の新婚時代を経てのち、ほぼ2~4年で互いへの恋愛感情は完全に消失します。
(いやいやそんなことはない!結婚23年いまだ恋愛感情マックス!というご主張もあるかと存じますが、レア認知ケースとして棚上げします。(強引
恋愛感情が一仕事を終えてひっそりと退場した後、さてどうするか。
結婚・同棲後、恋愛感情が消えゆく過程で、どうしたら良好な関係性を保ちながら生涯を共に過ごすことができるのか。
次回から「恋愛感情」とは別の次元で「生涯のパートナー」について、引き続き冗長(自分でもイラつく!)に話を進めてまいります。
とうとう本年も残り約3ヶ月になってしまった。なーんてこったい!
今年も新たな出会いや別れがあり、喜怒哀楽悲驚恥etc. あらゆる感情を味わい、猛反省や猛反省や猛反省など、とても深い経験や思い出を心に刻むことができた。
朝が来て夜が来てというのが死ぬまで続くわけで、今年一年とくくることもないのだけれど、やっぱり1日、1週間、1ヶ月、一年という区切りは、人間にとって必要なものなのだろう。
というわけで今年中に、机の右側の引き出し1段目を整理しようと決意してしまった。
成功体験を積むには、思い切りハードルを下げるのがコツ♪
久々に友人👩🦰と行く旅の宿をネット予約したのだが、その際にうっかり男性2名でポチしてしまった。
友人に「(実質)女装したおっさん二人でも通るよね」と言ったら超ウケていた。
いちおう宿に電話をかけて訂正したけど。
ほんとうに人の心は、一人ひとりまったく異なるシステムで成り立っているのだな、としみじみ思う今日この頃。
精神医学や臨床心理の領域でも、診断名や様々な心理学理論、心理療法各論だけではとてもじゃないが、人の心は はかれない。
心を扱う分野では、様々な研究・調査や分析、次々と発信される新しい知見も、結局は主観を含む統計学が元になっている。
〇〇症や〇〇障害といった判断基準に従った治療やカウンセリングを進めても、上手くいかないことも多々ある。ということを心理職に携わる者は知っておく必要がある、「例外がデフォルト」の世界なのだ。
もちろん、膨大な時間を費やした精神医学や心理学の調査分析や研究成果は人類にとってたいへんな価値があり、心を病む人々に多大な貢献を果たし続けているのも事実だ。
その上で、人と交流すればするほどに、人の心はほんとうに繊細で脆くて、単純で複雑で、影響を受けやすいが可塑性に富んでいて、つくづく凄い!と思う。
共通部分も多いが、個々人ではまったく異なるのだ。
信頼関係にある他者とのコミュニケーションの累積によってはじめて動く、心の琴線というものも存在している。
このところ全国的に猛暑が続いているが、熱中症だけではなく、メンタル面でも様々な影響が出ている方も多いのではないかと思う。道ゆく人々の顔も、極限不快!という強いストレスの向けどころを失って不機嫌モード全開の人が多い。
殺人を犯した理由を主人公が「太陽のせいだ」という不条理小説があったが、これは全てに無関心な主人公のせいで暑さは関係ない。しかし猛烈に暑くてむしゃくしゃしている状況にあると、自分でも想定外の言動をしてしまうことが多々ある。
つい先日も、知人との待ち合わせ場所を探し求めて彷徨い汗が吹き出し片目に入って滲みるのなんの、辛うじて時間に間に合いウインクしたまま開口いちばん「ふざけてますよね!(このクソ暑さ)」と言ってしまった。。これも暑さのせいだ!
調べてみると日本全国で35度以上の猛暑が頻繁に観測されるようになったのは2000年以降になってからという。まだ猛暑に身体が慣れていないせいもあるだろう。この程度は夏の通常気温と感じる時代が来れば、心身も多少は耐性を獲得しているかもしれない。
異常な暑さが継続することで、身体的な影響だけではなく、脳機能に及ぼす影響についてもいくつか紹介してみる。
1 気分的な影響
・特に前頭前皮質(理性や判断を司る部分)は温度変化に敏感で、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌を増加させる。これにより、イライラや不安感が増し、冷静な判断が難しくなる。
・研究によると、暑さによって脳波が変化し、リラックスや集中に関するアルファ波の活動が低下することが報告されている。これが感情制御や理性的な判断に影響を与える。
2 認知機能の低下
・体温調節(汗を出す)に多くのエネルギーが消費され、注意力・集中力・記憶力の低下を招く。
・高温環境での作業が、反応時間の延長やミスの増加と関連していることはご存知の通り。
・高温環境にあると、短期記憶と作業記憶のパフォーマンスが低下。長期記憶の形成や情報の検索能力も影響を受ける。
3 神経伝達物質の影響
・脳内での化学反応は主に酵素によって促進されるが、酵素の働きは気温の影響をもろに受ける。
・酵素は、神経伝達物質の合成と分解、エネルギー代謝、シグナル伝達、神経細胞の維持と修復、神経発生と可塑性等々、多くの重要なプロセスに関与している。外気温の変動はこれらの酵素の働きに影響を与えるため、脳の温度は一定に保たれることが重要となる。
・気温はホルモンバランスの変動にも関わっており、行動や感情に影響を与える。例えば、暑さで増加するアドレナリンは、攻撃性や衝動性の増大にも関与している。
・高温環境に長時間晒されると、ドーパミンとセロトニンのレベルを変化させ、前頭前皮質の衝動抑制機能が弱まり、気分や認知機能、感情の調節などに影響を与える。その結果、攻撃的・衝動的な行動が増える傾向にあり、性衝動の高まりの誘因ともなる。
以上、継続的な高気温環境は上記のようなメンタル面にも様々な影響を与える。ただし一般的傾向であって当然個人差はある。こういった影響を頭の隅に置いておくと、ある程度自分の状態を客観視することができ、自己管理がしやすくなる、かもしれない。
物理的回避策は熱中症対策と同じ。
高温環境での長時間の活動を避け、屋内ではエアコンや扇風機を利用して適度な温度を保ち、こまめに水分補給と休息を取る。
外出から帰ったら、冷たいタオルや冷却ジェルパックなどを使用して体温を下げる方法も効果的。
暑さによって上積みされたストレスを、自分に合った方法で丁寧に解消しつつ、少しでも愉快に酷暑の夏を乗り切ってゆきたいものです。
Netflixで映画『THE FIRST SLAM DUNK 』を視聴。
湘北vs山王戦。
終盤の試合時間残り1分、背中にダメージを受けている花道が交代で戻ってから、宮城がもみくちゃで天井を見上げる試合終了までの約10分間を、立て続けに繰り返し7回観た。そのあとも際限ない感じで、当分は続きそう。
原作漫画の山王戦がやはり最高だと思うが、映画ではアニメの全てのクオリティが、なんというか、私などでは適切に評価できないほど凄い。息が詰まり、心拍数が上がる。
私もそうだけれど、バスケやスポーツに興味のない属性でもこの映画で感動する人は多いと思う。