昨日のラグビー大学選手権決勝
帝京が27対14で明治を破り
4年ぶり10回目の優勝
帝京大学ファンの俺としては 嬉しいかぎり
帝京ファンであり 岩出監督のファンだった
古きラグビーファンにとっては
大学ラグビーこそが スペシャルで
中でも 早、明、慶の伝統校の対抗戦こそが人気で
最も注目される 好カードだった
そこに勝利する事が 大きな目標の一つで
社会人リーグでさえ 人気の面では脇役にすぎなかった
対抗戦グループというのは 前時代的価値観で
11月3日が慶明戦 11月23日が早慶戦 そして
12月最初の日曜日が早明戦 この日程も揺るぎなかった
帝京など新参者には対戦すらない時代もあった
そんな伝統校の対抗戦中心のラグビー界に風穴を開けたのが
岩出監督率いる帝京大学だ
まず根本的な体育会的掟 4年生が絶対
そこを引っくり返し 上級生が率先して雑用下働きをする
この考え 俺が学生時代所属していた 「くるみクラブ」 が
半世紀前から実践していたルールだ
今年の細木キャプテンもそうだが V9時の歴代の
どのキャプテンもインタビューでの受け答えの
なんと素晴らしかった事 とても俺などは及ばない
それを聞いただけでも 如何にこの組織が確固たる
「心理的安全性」 が高い組織であるか分かる気がした
悪質タックル事件のあった日大アメフト部
暴力事件があった相撲部屋
上意下達 勝利至上の少年野球
心理的安全性には ほど遠いか
そして 大学ラグビーは一つの通過点であると
その先にはトップリ-グ (現在はリ-グ・ワン) があり
更には日本代表でワールドカップ出場がある
一部人気大学の対抗戦に支えられていたラグビー人気が
その ラグビーにおける世界観
視界が大きく開けたのも
帝京ラグビーの効果だと思うのだ
岩出監督無くして帝京ラグビー無し
堀江、中村、松田、流、姫野、坂手、ツイ・ヘンドリック
帝京ラグビー無くして ブレイブ・ブロッサムズ無し
ジェイミ-・ジャパンのW杯ベスト8も 無かったかもしれない
後任監督は誰になるのだろう
そして 名将岩出監督の次なる職場はどこになるのだろう
ともかく 帝京V10 おめでとう
岩出監督 おめでとう で
26年お疲れ様でした