META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOINDEX,NOFOLLOW,NOARCHIVE" 脱「テレビ」宣言・大衆演劇への誘い 劇団素描・「若葉劇団」・《「お母さんのお弁当箱」と「瞼の母」》
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2024-01-21

劇団素描・「若葉劇団」・《「お母さんのお弁当箱」と「瞼の母」》

【若葉劇団】(座長・愛洋之介)〈平成20年9月公演・大宮健康センターゆの郷〉
 「劇団紹介」によれば、〈プロフィール 若葉劇団 昭和30(1955)年創立の老舗劇団。役者の本分である芝居を大切にしており、レパートリーは名作狂言、現代劇、新派と幅広いが、中でもオリジナルの芝居が売り物、平成16(2004〉年に総師・若葉しげるが座長を退き、現在は愛洋之介座長が劇団を引っ張っている。座長 愛洋之介 昭和47(1972)年4月8日生まれ。神奈川県出身。血液型不明。どことなく甘さを残した渋みのあるルックスで、芝居は二枚目を演じることが多いが、その剣さばきや舞踊の見事さでも人気を集める。総師・若葉しげる 昭和14(1939)年3月30日生まれ。大阪府出身。血液型A型。6歳で初舞台を踏み、16歳で「劇団わかば」を旗揚げ。寺山修司作品への参加、テレビ出演などで全国的に有名に。特に女形の芝居・舞踊を得意とする。平成16(2004)年10月、東京・浅草公会堂での記念公演をもって座長を退く〉とある。またキャッチフレーズは、〈芝居の名門が今、新たなる船出。名優・若葉しげるとともに歩んできた「若葉劇団」。若葉しげる総師、愛洋之介座長を中心に新メンバーも加わり、今、新たなる航海へ乗り出す。伝統に培われた絶品の芝居力で、さらなる感動を心に運ぶために・・・。〉であった。
 私が初めて大衆演劇を見たのは昭和46年8月、場所は東京千住の寿劇場、まさに「劇団わかば」の公演であった。(当時の若葉しげるは32歳、現在は68歳なので)以来、36年が経過したことになる。若葉弘太郎、若葉みのる(後の若葉愛)といった親族中心の座員で、座長が「女形」という特徴があった。離合集散の激しい斯界で、よく「頑張り」その「暖簾を守り通した」ことに敬意を表したい。
 芝居の外題は、昼の部「お母さんのお弁当箱」、広島の原爆で死んだ子を追想する母親の物語(若葉しげるの一人芝居)で、総師「渾身」の舞台であった。芝居の眼目は、言うまでもなく「反戦平和」、水を打ったように見入る客席の風情は、日本の大衆がいかに「戦争嫌い」かを、証拠立てる「あかし」になったのではないだろうか。この演目は、おそらく総師の「オリジナル」作品、舞踊の「夢千代日記」と並んで、斯界の「名作」に数え挙げられなければならない、と私は思う。夜の部、芝居の外題は「瞼の母」、何と、総師・若葉しげるが「番場の忠太郎」を演じるとあって、客席は「ダブルの大入り」、たいそう盛り上がったが、総師本人の口上にもあったように、「役者の賞味期限は短い」、親子ほど年齢の違う役者が、反対の「親子役」を演じることには無理があった。加えて、総師の真骨頂はかわいらしい「女形」、「渡世人」「遊び人」「股旅姿」は似合わない。もともと、配役に「無理」があったのだが、「ころんでもただでは起きない」のが大衆演劇、その「無理」「不釣り合い」を見事に払拭し、「喜劇・瞼の母」に塗り変えてしまったのが、座長・愛洋之介と一心座座長・若葉隆之介の「絡み」であった。料亭・水熊に出入りするヤクザ(若葉隆之介)と、その一家の用心棒(愛洋之介)が、忠太郎を「闇討ち」にしようとするのだが、忠太郎を待ち受けるまでの用心棒の様子が、何とも可笑しい。「体調不良」で「便意」をもよおす風情はともかく、「早く始末を付けて帰りたい」という「やる気のなさ」や、「忠太郎って、大きい奴?強そう?」「そうだよな、強いに決まってるよな」などと言うセリフが、総師の舞台姿と対照的で、実に「鮮やか」であった。いよいよ、終幕、忠太郎登場、意外な姿に「驚く」用心棒、用心棒の反応に、また笑いをこらえる総師、そのやりとりが「絶妙」で、まさに「名作狂言」を「オリジナル」化(パロディー化)した「名舞台」であった、と私は思う。
 昼の部、舞踊ショーで踊った、若葉ショウタの「河内音頭」(唄・小野由起子?)、北は北海道、南は沖縄までの民謡舞踊・流行歌が盛り込まれており、途中から拍手が沸き上がるほどの「熱演」で、印象に残る「逸品」であった。
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Re: 瞼の母

埼玉県行田市には「茂見の湯もさく座」という劇場があります。詳しくはhttp://www.yumoto-g.co.jp/siteFiles/mominoyu.htmlを御覧下さい。
> なお、「若葉劇団」は、ほぼ年1回(一ヶ月興行)の割で「大宮健康センターゆの郷」の舞台に来るようですよ。

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