META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOINDEX,NOFOLLOW,NOARCHIVE" 脱「テレビ」宣言・大衆演劇への誘い 劇団素描・「橘小竜丸劇団」・《座長・橘龍丸の「課題」》
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2023-05-26

劇団素描・「橘小竜丸劇団」・《座長・橘龍丸の「課題」》

【橘小竜丸劇団】(座長・橘小竜丸、橘龍丸)〈平成24年7月公演・小岩湯宴ランド〉
例によって、老若男女のファン層は厚く、連日「大入り」の活況を呈していたが、私自身は、岩盤浴の方に赴くことが多かった。理由は単純、芝居の舞台模様に「魅力が感じられなくなってしまった」のである。座員は大きく様変わりしたが、主演・座長橘龍丸、共演・花形橘鈴丸、敵役・座長橘小竜丸、それに特別出演・北城嵐が色を添えるというパターンで終始する。たちばなゆき、たちばなゆり、たちばなスミレ、たちばな千夏、橘つばさ、たちばな晶葉、たちばな百花、たちばな茜といった脇役陣がそろっているはずだが、彼らは、おそらく舞踊ジョーの「手駒」にすぎず、芝居での「存在感」は希薄であった。座長・橘龍丸は弱冠21歳(?)、心意気も「スター気分」で悪くはないが、経験不足は否めない。洋舞の実力は、父親ゆずりで(斯界)ピカイチ!(女形舞踊は、座長・橘小竜丸には及ばない)。しかし、それが芝居にまで及ぶとは限らない。公演中盤での芝居「丹下左膳」を見聞したが、屈折した人物像(主人公・丹下左膳の心象風景)の描出にはほど遠く、左手一本の「立ち回り」だけでは、物足りない。芝居の鉄則は、相手との「呼吸」をはかること、人物に「なりきる」(役に徹する)こと、だと思われるが、まだ「人気者・龍丸が(学芸会並の)一人芝居をしている」といった域から抜け出すことができなかった、と私は思う・結果、「客との呼吸」合わせばかりが「鼻につく」といった案配で、いささか食傷気味であった。もしかして、斯界の大スター・梅沢富美男の「芸風」を目指す?、それならそれでもよい。ただ、彼には、天賦の「三枚目」振り(センス)に加えて、抜群の「歌唱力」、「楽器演奏の名技」(ギター、ドラム)が備わっていたことを見落としてはなるまい。「龍丸」(らしさ)を主張することはかまわない。それを「洋舞」の場面に限ること、芝居では「おのれを空しゅうして、役に徹する」こと、相手との「呼吸」を合わせること、脇役があってこその主役であることを肝に銘じ、座員それぞれの「個性」を活かすこと等々が、座長・橘龍丸の(重要な)課題ではないだろうか。
資料が語る丹下左膳の映画史―大河内伝次郎から豊川悦司まで資料が語る丹下左膳の映画史―大河内伝次郎から豊川悦司まで
(2004/12)
田中 照禾

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