「センバツ」だからね。ある意味恣意的に選ばれてるんだよ。




勝負の世界では強い奴が勝に決まっているが高校野球レベルだとあり得ないエラー、あるいは満塁ホームランなどで試合がひっくり返る事もしばしば。




いわゆる強豪校といわれるところは日本全国から素質のある優秀な生徒を集めて野球に専念させるんだから普通の学校が敵うわけがない。高校野球においてはずいぶん前からプロ予備軍みたいな甲子園常連のセミプロ校がひしめくにあたって、こうした枠が出来たのも理解出来なくはない。




私の住む松山市からも地元では進学校として古くから有名な愛媛県立松山東高校が21世紀枠で出場し、1回戦を突破した。地元でもおおいに盛り上がって応援の寄付金が1億円以上集まったと聴く。勝ったのはめでたいことだが、その一方で負けた二松学舎(甲子園常連校)の監督とか生徒は21世紀枠に負けたとなるとショックも大きいのではないか?


もう一歩で甲子園に出れるのに明らかにレベルの違う強豪校が同じ地区に居るために涙を呑むチームにもチャンスを、っていう理念は分からないでもないが、いろいろ意見があると思うけど私は反対だ。


そういういろいろを乗り越えたたどり着いた頂点こそに意味がある。「ゆとり教育」の、運動会で着順を明確にしないとか、、学芸会で主役が何人も居たりとか、ゆがんだ日本の現代教育の一部のような気がしてならない。






春の選抜「21世紀枠」に「いらない」の大合唱……「健闘するチームある」擁護論も




第87回選抜高校野球大会が開幕し、出場32校が熱戦を繰り広げる中、インターネット上では21世紀枠について、今回も「もういらない」と不要論が浮上した。選ばれた各校の戦いぶりには好意的だが、枠自体については「どうせボロ負け」などと否定的な言葉の大合唱。「有力OBがいるんだろ」といった見方もあり、選抜基準への不満が根底にあるようだ。



 今回の不要論は、21世紀枠で53年ぶりに大会出場した桐蔭(和歌山)が発端だった。7-11で今治西(愛媛)に敗れた初戦に対する評価は上々で、ツイッターでは「21世紀枠やのに結構打つな~」「実力差もあったと思うし、健闘」などと選手の頑張りにエールが相次いだが、出場までの経過は批判にさらされた。


 桐蔭は昨年8、9月の県下新人戦で4強に入ったものの、秋季県大会ではシード権を得て挑んだ初戦で敗れ、「秋の県大会0勝でセンバツ出場という珍しい事態」とスポーツ紙に評された。


「なんで0勝で出られるの?」


 これを引用する形で、ネット上では「こんな枠いらんだろ」と疑問の声が浮上。巨大掲示板には「こんなのが出られるなら、もう選抜自体いらねーわ」「0勝でも出られるんならいっそのことラグビー部とかサッカー部も出しちゃえ」「21世紀枠なんかやめろよ。東北各県に復興枠をやれ」などと辛辣(しんらつ)な言葉が並んだ。

 「こういう選抜が通るなら、根拠は何でもいいということになり、自ら春大会をおとしめていることになると思う」などのファンならではの意見のほか、ツイッター上でも「ボロ負けという事態だけは避けたいけれど、21世紀枠はもともと、そういう運命だよね」「正直なところ、春のセンバツの21世紀枠はいらないと思う」などの投稿が相次いだ。


 一方、掲示板には「松山東みたいに、名門・二松学舎大付に勝つようなチームだってある」「(4強に入った)宜野座、利府は強かった」など擁護の声もある。


 問題は、「21世紀枠は弱いの代名詞」というレッテルや、不明瞭ともいえる選抜基準にあるとの分析もある。母校が選ばれたことがあるという当時の高校生は、掲示板で「『地域のゴミ拾いしてたら甲子園行けんのか』『どうせ初戦敗退や』って他の部活からボロカス言われてた」と校内の“惨状”を暴露。


 ツイッターにも「『21世紀枠なのに』とか『21世紀枠だけど』とか。勝っても負けても結局、そーゆーこと言われるポジションなんだよね」とする書き込みが見られた。

選抜基準については「もう少し厳格化してほしいし、なるべく勝てそうなところを出してほしい」「21世紀枠候補校でトーナメントをやり、勝ち残った1校を出すというのが良い」と真面目に底上げを求める声もあるが、「実力ではとても出場できない有力者の出身校に(主催社などが)こびるための枠だな」などと不信感がにじむ投稿も数多い。


 こうした憶測は選抜のたびにネットでささやかれ、もはや春の風物詩。都市伝説の領域だともいわれるが、中には真に受けたのか、自身のブログに「母校出場に向け、何でもするのが野球部OBの私の使命」「(主催社の)毎日新聞の拡販運動に取り組んでいます」と書き込む地方議員も。意外な影響を生み出しながら、議論が続いている




■21世紀枠 長年出場から遠ざかっている学校にも出場機会を与えようと、平成13年の第73回大会から導入された。原則として、秋季都道府県大会のベスト16(参加校128校以上はベスト32)以上から、「困難な練習環境を克服した」「清掃などの地域貢献で他校の模範になった」などの戦力以外の特色も加味して選ぶ。全国9地区の候補校から東西で1校ずつを選び、残り7校から3校目を決める。


(引用終わり)