富山マネジメント・アカデミー

富山新聞文化センターで開講、教科書、参考書、講師陣の紹介、講座内容の紹介をいたします。

「礼記(らいき)」は、クソ面白くないのか?

2022年01月26日 | Weblog

世のなかでは、孔子とその弟子たちの「論語」は、愛読されたことで有名な古典である。しかし、この「礼記」にも、「孔子曰く」として、孔子の思想が豊富に語られている。むしろ、「礼記」というホルダーに、孔子の言説が集約されている。「礼記」に採用されなかった孔子の言説は、「ゴミ箱」に回された。この「ゴミ箱」ホルダーで集められたのが、「論語」である。だから、孔子の思想を知るには、系統的な整理がなされているのは、「礼記」なんだ。ところが、これが真面目一点張りで面白くない。だから無視されていた。それを改めて重視したのが、あの朱子学の名前で知られる朱熹さんだ。「礼記」のなかの「大学篇」と「中庸篇」だけは、孔子の学問の入り口だから絶対にここから読め!という学派を拓いた。朱熹の功績は、そこにある。罪は、「孟子」をもちあげしすぎたことだ。ともかく、「礼記」は孔子思想がかなり体系化されており、「論語」は、「礼記」ホルダーからもれた私

 

この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 香港の猪の災難:動物愛護協... | トップ | 中国はウクライナともロシア... »
最新の画像もっと見る