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NPO法人ネイチャーズが母体の、基礎から始めてウォーキング、ジョギング、旅ランを楽しむ会です。孤独な人もおいで!

羅天(らてん)の難所@旅ラン「中仙道走膝痛シ」

2022年04月30日 | 中山道走膝痛シ(旧中山道ランニング)
2020年10月20日です。

ホテルを暗いうちに上松駅に向けて出発しました。
旧中仙道を逆に歩いていきます。

寒いので、途中暖かい缶コーヒーを買って飲みながら歩きました。
指先が冷たいので、缶コーヒーはすぐ温くなっていきます。

古くからある旅館、田政のある広小路信号が駅入り口です。

30分ぐらいかかったでしょうか?
駅に着いた頃から明るくなりました。

駅にはまだ人がいなくて寂しい限り。


始発で野尻駅に向かいました。

駅から旧街道に戻り、曲がりくねった街並みをゆっくりとみながらJOGしました。

曲がりくねっているのは外敵を防ぐためらしいです。
七曲りと呼ばれてます。

旧街道らしい町並みですが、どの家屋も改築がされていて感動的な建物は少ないです。

まあ実際に住むには改築していかないと無理ですよね。


西のはずれ
屋号が「はずれ」の家

野尻宿の京(西)口ですね。



この日は、快晴になりそうでした。


下在郷の一里塚跡(日本橋より77里目)



青空が美しくて気持ちが良かった。
タンタンと鳴るワラーチの足音が、何処までも青く晴れ渡った景色と相俟ってNHKの小さな旅の番組の中にでもいるかのような気分でした。

小さな旅~光と風の四季


しばらく、木曽川沿いに走ります。

シラナミ坂



読書(よみかき)ダムのあたりにて


石仏石塔群


天照皇大神宮常夜燈(1842年建立)

旧十二兼村の地下トンネル



やけに寂しい無人のJR十二兼(じゅうにかね)駅

次の南木曽駅までトイレはないので注意!
ココで入りましょう。

この辺りは、かつては「羅天(らてん)の難所」といわれた場所で、山の断崖が迫った場所で木曽川の河原を歩かなければならない難所でした。
今は楽勝です。


美しい南寝覚

こんなところの川沿いを歩くのですから大変なことですよね。
大正時代くらいまで、木曽の山々の断崖の脇の河原を、板敷の桟(かけはし)を架け、河原の上を歩いて通ったようです。







ハンターと思われる人たちに会いました。
熊が出没しているようでした。

今日は、ずっと熊鈴をつけていようと決めたのでした。


国道沿いを木曽川を眺めながら進むのですが、川の石が真っ白で美しいですね!

多分、長石の多い花崗岩でしょうか?

木曽路の中でも野尻宿~三留野宿間の羅天(らてん)の難所は最大でかつ美しい命懸けの難所でした。
天気が悪ければ足止めですよね。







三留野(みどの)宿に入りました。

三留野は広重の作品には三渡野とかかれていますね。
また、木曽氏の館があったので「御殿」(みとの)から来ているという話もありました。


歌川広重「木曽海道六十九次・三渡野」

ここは羅天(らてん)の難所を越えて、ホッと安堵する宿場なので妻籠宿と並んで大きな宿場町だったらしいのですが、明治時代の大火で町並みが失われてしまったそうです。


宮川脇本陣跡 案内板しかありません。


鮎沢本陣跡


等覚寺への入り口
行きませんでしたが、円空が滞在して円空仏三体を残しているようです。

円空仏は知ってますけど、円空さんってどんな人?
折角なので調べてみました。

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日本大百科全書(ニッポニカ)「円空」の解説より

円空
えんくう
(1632―1695)

江戸初期の僧侶(そうりょ)。美濃(みの)国竹ヶ鼻(岐阜県羽島市上中島町)に生まれる。若くして仏門に入り、天台僧として修験道(しゅげんどう)を学んだともいうが、一宗一派にとらわれぬ自由な信仰の持ち主であったらしい。つねに諸国遍歴の旅を続け、その足跡は、北は北海道から、西は四国、中国にもわたっており、ほとんど日本全土に及んだかと思われる。1695年(元禄8)故郷美濃へ帰り、自ら中興した弥勒寺(みろくじ)で同年7月15日、64歳で没した。

 彼をとくに有名にしたのはその造像で、一生に12万体造像を発願したが、現在までに二千数百体が発見されている。大は名古屋荒子観音寺の3.5メートル余の仁王像、小は2、3センチメートルの木端(こっぱ)仏まで種々に及び、像種もさまざまである。丸木を四分、八分した楔(くさび)形の、荒く鑿(のみ)を入れただけの材からつくりあげることが多く、原材における制約をそのままに利用し、また鑿の痕(あと)をそのままに残すというように、大胆直截(ちょくせつ)な輪郭や線条で構成された彫像をつくりあげた。一見稚拙なようだが、当時のまったく形式化した作風の職業仏師たちの作に比し、熱烈な信仰の所産だけに、新鮮な魅力を備えており、激しく心を打つものがあって、現代にも通ずる素朴な美と力強さが認められる。
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荒行の造形 円空仏
https://www.youtube.com/watch?v=R14JeUwlYJs
(YouTubeでしかみられません)

修行とはいえ、凄い人がいたものです。
あの粗削りの美学は多数の仏様を彫る必要から生まれたのでしょうが、円空以前にはあの独特な彫り方は無いですよね。

なかなかここまで高邁な精神をもって、真剣に長い人生を強く生き抜くのは凡人の自分には到底考えにも至りません。

なお、上記動画の最後の方に、おまけ動画として「なんでも鑑定団」が円空仏の鑑定画面が出てくるのですが、ゲスな考えではありますが、その価値の高さに驚きました。



この階段をあがると南木曽小学校があるのですが、旧中仙道はこの階段を数段上がって右角の家の前を右折して通る狭い道がが正しい道です。

旧道は通るのが申し訳ないような民家と蔵の間を通ります。

ある中仙道を歩いた方のブログ(街道の行く先へ)をみていて知ったのですが、
途中、蛇抜(じゃぬけ)橋という変わった名前の小さな木の橋を通るらしいのです。

写真は街道の行く先へよりお借りしました。

・・・が、気が付かずに通り過ぎてしまいました。
地図にも赤丸をつけていたのですが、なぜかわかりませんでした。

蛇抜けというのは、この辺りでは山津波(土石流)のことを言うそうです。
そういえば、目黒区に蛇崩という交差点があったかと思うけれでも、あれも東京の住宅地のど真ん中ですが、川の崩壊かなんかと関係あるのでしょうか?


園原先生碑
-----------観光庁の地域観光資源の多言語解説整備支援事業より抜粋

園原旧富(そのはらふるとみ)

人々に慕われた地元の学者
この記念碑は、この地出身の著名な学者、園原旧富 (1703 年~1776 年) の記念碑です。三留野の東山神社の神官の家に生まれた園原は、京都の吉田兼敬に師事して神学を学びました。神社での業務に就くために三留野に戻ってきた園原は、神学や、木曽地方の歴史に関する本を多数執筆し、多数の熱心な門人を引きつけました。

Much-Loved Local Scholar
This is a monument to Sonohara Furutomi (1703–1776), a noted local scholar. Born into the priestly family who ran the Higashiyama Shrine in Midono, Sonohara studied theology under Yoshida Kaneyuki in Kyoto. After returning here to assume his duties at the shrine, Sonohara wrote a number of books about theology and the history of the Kiso region, attracting a dedicated group of followers.
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神学、神道というと国学院大学しか思いが浮かばない自分ですが、最近、あるミステリー小説を読んで少しばかりですけど興味を持ちました。

「アマテラスの暗号」


丁度、この旅ランのころに発売されています。

主人公が京都の籠神社(このじんじゃ)の宮司の息子でしたので、この園原先生と同じだなと思ったのでした。

神道に関しての小説ですので、日本書紀に関する知識がズラズラと出てくるのですが、紙に神々の構成を書いていかないと、カタカナ名であるがゆえに、なんだかわからなくなってしまうという読み応えのある、しかし面白い小説でした。
小説の中では旅ランで尋ねた諏訪大社の上社がでてきたので、より興味を持って読むことができました。

(つづく)


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