ルノーアルピーヌＶ６ターボの喜怒哀楽

普通は車好きの方は、この車に乗りたいというアプローチで愛車を選ぶと思います。
僕の場合、友人の車屋で偶然出会いました。「何？この車」「ちと、乗ってみようかな？」
というお気楽な気持ちで買いました。
色はソリッドブラック。屋根に生えてるアンテナ、「うわっ！ゴキブリ！」
しばらくは「ゴキブリ買った！」と皆に言いふらしていました。
まあ、こんなノリで買ったアルピーヌＶ６ターボ、
いい加減な僕といい、いい加減なアルピーヌＶ６ターボ。
そこから始まった喜怒と哀楽また喜怒。
これはアルピーヌのせいではありません。
僕の性格によるものでしょう。
この話は１９９５年から始まる物語です。

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正直言ってこの個体のエンジンは本当に「大当たり」でした。
前期型、エンジンはフレームの後端、リアオーバーハングに横置きされ、
前方にギヤボックス。そこから後輪に駆動力が伝達される。
２，５L、SOHCのPRV製９０度V6ユニット（あのバックツーザフューチャーで有名になった悲しきスーパーカー、デロリアンにも積んでいた）にギャレットT3ターボと水冷インタークーラーを組み合わせたもの。
ボア×ストローク91，0㎜×63，0㎜と超オーバースクエアだ。
ルノー製電子燃料噴射装置。２００PS。
ギャレット製ドッカンターボの効きも良く、加速はR32のGTRと劣るとも勝らない！
もしくは同等。
友人のポルシェ乗りもビックリしていた位です。
このギャレットT3は、もともと25ターボ用に開発されたものです。
スチール製バックボーンフレームにFRPのボディー。
フレームとボディーの接合は工夫され、モノコックに近い構造になっていて鋼製が高い。
V6Tは究極のリアエンジン車も目指した。
しかし、乗り方次第で、テールヘビーになったり、パワーに押され、どアンダーにもなる。


トラブルも全くありませんでした。
まあ、この時は８年落ちの極上車でしたから。

スタイリングも最高！Cd値0，28。

ゴキブリV6Thidemaru号初号機
１９８７年式前期型　車体番号D５０１－０３６－J
１９９５年７月２４日、２００万円で、めでたくお買い上げ。

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納車したばかりのhidemaru号ver.1は快調そのもの。
愚息を乗せ、いざドライブにGoGo！
車内ではアルピーヌV6ターボ自慢話のオンパレード！
「この車はな、おフランス製のスーパーカーで、ほら、見てみろ！」
「メーターも２６０㎞まであるだろ！」
「エンジンも後ろで、今まではエンジン前だろ！」
「日本には数台しか無いんだぞ！」
「そんでもって〇×△□＊фΞξ※⇔Χ！！Ｐ－なんだぞ！すげーだろ！」
「聞いてる！？」

信号待ちで停車。
と、その時。
愚息「あ！hidemaru号と同じ車ぁ！」
と、斜め前方を指さす。


そこには、、、ワン　エイ　ティ、、、




日産１８０SＸ


「う？え？へ？、、、、、、」
、、、、、、、、、、、、、、、、
「違う違う！全然！絶対！違うーぅっ！」
「違う違う！全然！絶対！違うーぅっわ！」
「どこが同じか、言ってみろ！」
「早く！！」
と、怒ってやった。

愚息、半ベソ。



日産１８０SX
S１３型シルビアの輸出モデル２４０SXがベースとなった
スポーツ・スペシャリティモデル。
軽量FRモデルで、走り屋にはとても人気が高かった。現在でもファンが多く、
チューニングパーツも数多く出ている。
中古車市場ではノーマル車を探すほうが大変。
友人のワンエイティもターボをバヒュン！バヒュン！いわせてカッ飛んでます。
僕も嫌いじゃありません。
Ｖ６ターボとＡ６１０を混ぜてスリムにしたみたいな、、、
って　んなわけないか×ｗｗｗ

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シトロエンBXスポール

今から２１～２年前、シトロエンBX SPORT前期型を購入しました。
最初見たとき、えっ？これBX？
ブリスターフェンダーにFRPボディー。
聞くと日本に２０台ぐらいしか入っていない。との事でした。すぐに惚れて購入しました。
たしか２００万円。
軽いボディーで良く走りました。

BXスポールVSロータスエスプリ
ある日の夜、横浜の本牧通りを流していると、数百ｍ前方に平べったい
スーパーカーらしき車。
スーパーカー好きの僕は胸躍りました。
何だろー？！
やっと追いつき信号で並びました。
ロータスエスプリ！
カッコイイなー！
ジロジロ見ているとドライバーも気が付いたようでした。
そしてエスプリはエンジンをホワン！ホワン！とレーシングしました。
え！？
シグナルグランプリ？！
一瞬、エスプリS1、エンジントヨタ直４、２L、と頭の中をかすめた瞬間、信号が青！
２車、レーシングスタート！
BX　クゥオーン！とソレックスの音！
ロー！
クォーンンン！！
セカンド！
クォクォーン！！
頭ちょっとBX！
サードにぶち込んだときは完全にBXリード！
と思ったのは大きな間違いで、
エスプリと僕の行く方向が違っていただけでした。
ミラーを見るとエスプリは左折してしまいました。
もっと一緒に走りたかったー！！

カッコイイのでハイドロを一番下げてシャコタンで
いつも走っていたらホースが外れ緑色のオイルがドバーとなりました。
オーバーヒート気味で手動で電動ファンが回るようスイッチを付けました。
エンジンとソレックスのつなぎ目に穴が開きパーツがなくパテ埋めしました。



ミラーを何かにぶつけ鏡が割れたので、
ガラス屋さんに行って、鏡をミラーの形に切って貰い両面テープで張り付けました。
バックミラーの鏡と家用の鏡の違いが解りました。



印象に残った良い車でした。
遠くに富士山が。

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ある日駐車場から出そうとしたら、駐車場侵入車に側面をぶつけられました。
これを期にあちこち弱ってきたパーツ、塗装をやろうと思い、どうせなら
カッコよくモデファイをしようと考え、
デッサンをしました。

ノリは当時流行りつつあったスポコン！。

モデナの黄色にグリーンのストライプ。

どうせならステッカーも作ってしまえと。

フランスといえばダッソーでしょ。

デビルにはこんなロゴマークは無いがなんか有りそうでしょ。

グリーンのアルピーヌステッカー。

うん！カッコイイ！

車屋さんにこのデッサンを持って、こうしてくれ！と行きました。
１９９６年８月の事でした。　

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出来たデッサンを友人に見せた。
友人は大いに受けて、イイ！イイ！超イイ！と大いに受けた！
僕も、そうじゃん！そうじゃん！
と、得意になった。
友人も誘って車屋さんに行き、担当者にスケッチを得意顔で見せた。

アルピーヌという由緒ある車を愛する担当者は無口になった。

それを見ていた友人は
畳み込むように
イイでしょコレ！最高最高！
どうせならライトの周りもグリーンにして
「メキシコ悪役覆面レスラー！アルピンターボ！！」
なんちゃってー！
と言った。

僕はなんだか急に悲しい気持ちになった。

一瞬時間が止まり、

担当者はモデナの黄色は良いと思いますが、
ラインはオールペンが上がってからイメージしてみては？
と提案してくれた。

僕は一言「はい、そうします」と言ってその日は帰りました。

帰りの車中で友人は
「あいつ、分かってねーなぁ」
と僕を慰めてくれました。
、、、、、



hidemaru号初号機改　出来上がり。

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グリーンのラインはやめました。

エアロパーツ着けました。

オモチャぽくて良いです。

ATEVホイール　フロント７，５J/１６　ミシュラン２０５－４５－１６

ATEVホイール　リア１０J/１７　ミシュラン２５５－４０－１７

ノーマルハンドルに黄色の皮巻

汚いエンジンルーム

このミラーのデザイン好きです

この角度のリアビュー好きです
結局、メキシコ悪役覆面レスラー「アルピンターボ」とはならず、このようになりました。

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こんななりました。
しめて１、１４５、０００円なり！！

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警察から電話。
「あんた勝手に道路にポルシェ捨てちゃ駄目だよ！」
「子共がぴょんぴょん飛び跳ねて、遊び場になっていて、
近所から、すっころんで危ないから退かせてくれ！」
「って苦情が入っていて」
「困るんだよ！！」
１９９２年の出来事。







はぁ？？？？
ポルシェが遊び場ぁ？！
ぴょんぴょん？

子供が
ぴょん↑ぴょん↑ぴょん↑ぴょん↑ぴょん↑ぴょん↑ぴょん↑ぴょん↑ぴょん↑
ぴょん↑ぴょん↑ぴょん↑ぴょん↑ぴょん↑ぴょん↑ぴょん↑ぴょん↑ぴょん↑
飛び跳ねて塗装が割れたフロントフード

「さっさと退かせ」と言われても。
とにかく事情を聴いたがお巡りさんはあんたの車だからの一点張りで、、、
話をしているうちに思い出した。


この９１４SLは１９８２年に僕が購入して名変手続＆オーバーヒート対策修理を依頼して
車屋が車ごと居なくなった１０年前の９１４SLだ！


まだこの世に存在してたんだ！
とっくに部品取か海外に不正輸出されたと思ってた。

お巡りさんに事情を話した。
取に行かなくてはならないのは分かりましたが
その後
逃げた車屋見つけ出して、お金１００％ではないが回収した事を話しした。
そういう事情なので僕、泥棒になりませんか？
と、聞いてみた。
お巡りさんいわく
あんたの名義なんだからあんたに言うしかない。
だから退かしてくれ。
と。　　　　　　　　　　　

積載車を手配して、お巡りさんと待ち合わせした。
９１４SLとはブラック＆黄色とホワイト＆オレンジの２バージョンがある限定車だ。
希少価値のある僕のブラック＆黄色の９１４SLは
９１６になっていた。
なんてことすんだ！

積載車に乗って千葉県のどこだか忘れたが取りに行った。
お巡りさんに聞くと１か月ぐらい前からココに放置してあったそうだ。
最初は近所にスーパーカーが止まっていると
子供たちの間で広まり
しばらく静観していたが
どっかのガキ大将が
ぴょんぴょんし始め。
遊び場になったそうだ。
ドアは開いていて、みんなでドライブごっこ＆ぴょんぴょんしていたらしい。

お巡りさんは僕に車検証のコピーを見せてくれた。
たしかに所有者は僕。
使用者欄を見ると全く知らない人の名前があった。
お巡りさんに聞くと使用者とは連絡取れず、
しかたなく僕に連絡した。
との事だった。
そうか
俗にいう金融流れみたいな車か。
使用者は分かっていて安く手に入れ、少し前まで車検を取続けて乗っていたんだ。
税金の知らせが来なかったので
てっきりこの世に存在していないと思っていた。

しかしどんな事情でココに放置されてしまったのだろう、、、
９１４ではあるがポルシェの放置車両。
しかもナンバー付で。
９１６仕様のオーバーフェンダー
太いタイヤ＆ホイールを履かせていたのは察しが付く。

この９１４SLは当時、死ぬ思いでバイトをして現金で買った車だ。
そして車が融けて奈落の底に落ちた悲しい思い出だ。

結局この車は知り合いのポルシェ屋が引き取ってくれた。
１００％回収にはならなかった購入代を少し埋めてくれた。
そして自分が手放した車達は今どうしているのだろう、
と
思いました。
幸せで居てほしいです。

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１９８４年ルマン２４時間耐久レースにBELLANCAUTOからエントリーした
水玉模様のNo２７の５１２BB
カッコイー！！

hidemaru号を買う前の戯言でした。
しかしよく、スケッチ残ってました。
友人は超！受けてました。

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