うつが再発しない職場の見つけ方 | うつでアスペな夫と共に生きる妻のブログ
内定をもらい、無事に社会復帰できたとしても、

ブラック企業と知らずに入社して、うつ病が再発するのではないか、

そんな不安が夫にもありました。


そこで、職業相談のキャリアカウンセラーさんに質問をしてみました。

「ブラック企業を見分けるにはどうしたらいいですか?」

すると、こんな答えが返って来ました。

○ブラック企業の定義や感じ方は人それぞれ違う。

○実際に入社してみなければわからない部分が多々あるため回答が難しい。

○ただし、それがうつ病の再発防止という話ならば、アドバイスできることがある。

○それは、“職場以外のうつの原因を調べて改善する”こと。


【“職場以外のうつの原因を調べて改善する”とは?】

夫の場合、会社と争った経緯があるので、

職場環境が原因の多くを占めているのは明らかでした。

しかし、原因の一部が仮にプライベートにあった場合、

それを改善せずに転職すると、昼夜を問わずストレスにさらされる状態が継続し、

再発の危険が高まるそうなのです。


確かに、転職会議キャリコネに掲載されてない企業は山ほどあるし、

必ずしも、口コミ=企業の実態とは限らない。

実態がわかっていたとしても、そこに馴染めるかどうかはまた別の話。

それならば、プライベートのストレス因を取り除いた方が再発防止の近道かも。

そう思い、こちらのストレス点数表を使って思い当たるものを探していきました。


すると、うつ病発症前の1年間に、いくつかピンと来るものがあったのです。


○睡眠週間の大きな変化(ストレス点数47)

当時の夫の職場はシフト制で、早番だと19時~21時帰宅、0時就寝、

遅番だと2~4時帰宅、出来るだけ早く就寝という不規則なサイクルでした。

今思えば、無理やり寝て、無理やり起きて、空腹感がないのに食事をして、

いつも会社に縛られた不自然な日常を過ごしていたなと感じます。

→転職活動の際、規則的な勤務時間の企業のみ応募することに決めました。


○家族の健康や行動の大きな変化(ストレス点数59)

夫が就職し、実家を離れたことで、夫の母の干渉が強くなりました。

息子を心配する気持ちはわかるのですが、とにかくメールの回数が多く、

「元気?」「今何してる?」「返信がないと寂しいです・・・」の繰り返し。

結果、夫はメールが届く度に腹痛を起こすようになりました。

→心配に対する感謝と今後の要望を伝え、メールの回数を減らしてもらいました。


その他に、結婚(50点)、引越し(47点)、食習慣の大きな変化(37点)など、

プライベートのストレス点数を合計すると、それだけで344点になりました。

300点を超えると、翌年に健康障害が生じる危険性が80%に達するらしく、

これでは、どんなに環境の良い職場を見つけたとしても、

健康を維持するのは難しかったよね・・・と納得しました。

ON/OFFの切り替えや十分な休養は、

私たちが頭の中で考えていたよりも、ずっとずっと重要なことだったのです。


最後にもうひとつ、キャリアカウンセラーさんから教わったことがあります。

うつが再発しない職場を見つけるにあたってとても大切なことは、

企業に対して何か違和感を覚えた時には、応募を辞退する勇気を持つということ。

電話でも面接でも、なにか感じた場合、その直感は必ず当たっているから、

どんな時も自分の直感を大事にしなさいと、たびたび念を押されました。

自分の意思を貫けば、何が起こっても後悔は最小限。

きっと、そういうことを言いたかったのかなと、懐かしく思います。



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