英国では、非常にたくさんの人々が悲しんでおります。

96歳というお年からいつ亡くなられても不思議ではないように思えますが、最近、少々体調がすぐれないことはあったようですが、つい2日前に新しい総理大臣の任命を行ったばかりで、ご家族のうちチャールズ新国王とアン王女のみがスコットランドに居たためなんとか女王様の最後に間に合われたことから、かなり急激にお具合が悪くなられたのだと思います。
国民にとってもそこまでお具合が悪いという情報はこれまで全くなく、まさに青天の霹靂でした。

元々は全く王位を継ぐはずはなかったのに伯父のエドワード8世が王位を退いたため、父であるジョージ5世に王位が譲られ、10歳で王位継承者第一位となったエリザベス女王。たったの25歳で英国の女王となられ、以降、旧体制の王室を現代化し、君臨するだけでなく、王家が一丸となってチャリティーに力を入れ、国民とともに歩む王室へと変化させてきました。

また、英国が不景気の時に、王室がかなりの借地収入があるにもかかわらず税金を払っていないことを批判された際にはバッキンガム宮殿の一部を観光客に開放し、その収入で税金を納めるようにも変えました。

長年の在位の中には良いことばかりではなく、チャールズとダイアナの離婚、そしてダイアナの死で国民からの非難を浴び、王室の存続が危ぶまれたこともありました。

また、チャールズとカミラの結婚、近年ではアンドリュー王子のスキャンダル、ハリー王子の王室離脱と晩年は難しい問題を抱えていました。

しかし、エリザベス女王のいつも国民とともにいる姿勢、彼女の笑顔、まじめだけれど、たまに見せる茶目っ気のあるユーモアを国民は非常に愛し、いつまでもそばにいてくれる存在だと思っていましたが、それを突然失ってしまった国民のショックは非常に大きいものです。

英国と言えば女王、クイーンの国でありましたが、チャールズ三世国王、ウィリアム王子、ジョージ王子続きますので、とこれから私たちの世代はもう二度と女王の国である英国を見ることは無いのです。

Rest in Peace, Her Majesty the Queen