サントリーの新社長に、ローソンの新浪会長が就くことになりました。
このニュースに関し、報道サイドの論調としては、プロ経営者、グローバル化、ということがキーワードのように感じますが、僕は、メーカーから小売業へのパワーシフト、と言う視点もあるのではないでしょうか?
サントリーと言えば、長い歴史を持つ企業で、まさに日本を代表する一社です。
一方のローソンはコンビニエンス業界の雄で、今後も成長が期待される企業です。
しかし、日本の経済人には、やはり伝統と格式を重んずる考えがある党に感じている僕としては、新浪氏という優秀な経営者がいたことはもちろんですが、小売業的な発想が非常に重要になってきている、と感じます。
サントリーはメーカーであり、長い年月をかけて商品を完成させ、販売しています。
僕もサントリーの山崎蒸留所を訪問したことがあります。
広々とした施設で、時間がゆっくりと流れるような雰囲気のある施設で、蒸留所の樽が並んでいる様は時間の積み重ねが作り出すウィスキーという商品の真髄を垣間見たような気がしました。
このようなメーカー、製造業では、えてして小売業を軽視しがちだと思います。
売れている理由は商品が良いから、小売業の努力を認めようとしないカルチャーがあるような印象があります。
製造業と小売との角質は、経営史的に言えば、パナソニックの松下氏とダイエーの中内氏との確執が有名で、以前からある傾向だと思います。
今回のサントリーが小売業出身者を経営トップに就任させることは、まさに、製造業の経営にも、小売業的な視点が重要であることの証左だと思います。
このような視点で語られることがないのは、既に、常識化してきているから、という面もあると思います。
製造業から小売業へのパワーシフト、これは、お花屋産業界に一概に当てはめること意味のないことかもしれません。
しかし、お花屋さんの皆さんは顧客と直接顧客と接している皆さんは、このような面から非常に貴重なポジションにいるという認識も重要と思います。
○ 日本経済新聞 2014年6月24日、25日
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