前回のブログで、サントリー社長にローソンの新浪会長が就任する記事から、メーカーから小売へのパワーシフトの表れではないか、というお話をしました。
それを裏付けるような記事を見つけました。
コカ・コーラがセブンイレブン向けに独自商品を商品化するようそうです。
コカ・コーラと言えば、グローバルでも認知度・イメージともに上位に位置づける、非常にブランドを大切にしてきた企業であり、部ランディングの背景として、世界各地で同じ味で展開しているグローバル企業という印象があります。
記事によると、コカ・コーラグループが同ブランドで特定の小売店向けの専用商品を投入するのは国内でも初めてだそうで、世界的にも珍しいそうです。
セブンイレブンは全国に約17,000店の店舗があり、世界ブランドのコカ・コーラでもコンビニの圧倒的な販売力を重視せざるを得なかった、と分析しています。
食品メーカーが専門商品やプライベートブランドを供給すると、セブンイレブンの店頭で、売り場の目立つ場所におくなど、優先的に取り扱ってくれるそうです。
メーカーから小売へのパワーシフト、今更ですが、注目すべき傾向です。
一昔前なら、力のあるメーカーが、小売に、取り扱いさせてやる、という考え方だったと思います。
これは、製造業は商品の開発、量産のために、長いリードタイムが必要になります。
また、開発投資や設備投資に巨額の資金が必要となり、大規模な企業でないと製造業は
できない、という構図もありました。
ですので、日々変化する小売の現場に対応していくことは困難な構図もあり、このような背景もあったのでしょう。
一方で、極論としては、小売業は店舗があり、在庫も数日分の在庫があれば、ビジネスが可能だと思います。そのため、規模の小さい企業でもできるビジネスです。
日本では企業の規模の大きさが企業を図る尺度と認識されており、、暗黙的に小売より製造業のほうが地位が上、というような雰囲気があるものだと思います。
お花屋さんも、日常的にお客様に接しており、お客様の嗜好の変化や売れ筋が直感的にわかるもののような分析ができる立場があります。
お花屋さんは仕入れをしている市場や生産者にそのような市場の変化のトレンドをお知らせしていくことも非常に重要な視点だと思います。
○ 日本経済新聞 2014年6月27日
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