古い住宅地の中、公民館の裏にあります大阪府寝屋川市対馬江の若宮神社。 


 説明書きには、対馬江には「しょうごん」と言う、三歳児の子どもの通過儀礼のような風習があるそうです。 


 インターネットで調べると、この若宮神社は元々、若宮天神社と書いてあったそうで、昔は津嶋部神社とともに対馬江にあったものが、津嶋部神社が金田に移った後も対馬江の今とは別の場所に残されていたようです。 


 明治維新後、金田の大宮に移り境内末社となったところ、頭にカサブタのできる子どもの多いのは神様を移したからだ、といううわさが出て、明治の晩年に今の場所へうつして祀るようになったそうです。 


 神様は人間の都合で移してはいけないのですね。 

恐らく、明治以降、合祀されたり廃止される神社が沢山出て、日本中の神様ネットワークスは大きく変化したのでしょうね。 

その影響が吉なのか凶なのかは分かりませんが… 


 さて、公民館の裏の若宮神社の境内に入りますと、ちびっ子広場?のような広さの開けた敷地の隅に小さなお社。 

そして、その隣にも、もう一つ小さなお社がちょこんとありました。 


 ここは、地域のおじいさんお婆さんが憩う場所なのでしょうか。 

そんな、落ち着いた空気があります。 


 そして、境内の奥にはもう一つ小屋?
中をよく見ると、役行者の像があります。

どうも奈良県の大峰山の講があったようです。 


 どうも、ここは単なる広場では無く、地域の人達の信仰を集めた場所なのでしょう。 


 世代が変わって、信仰を持たない人達が今の老人と入れ替わったとき、恐らくここはただの広場になってしまうのかな?
そう思うと少し寂しい気がします。