ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する私と、皆さまにお届けするブログです

カーリー・サイモン Carly Simon - Coming Around Again(1987年の洋楽 Part3)

2023-01-26 20:31:29 | '87年洋楽
1987年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart3はCarly Simonの"Coming Around Again"。最高位は1月24日付の1週間の第18位。年間チャートは圏外でした。

Carly Simonですが、デビューは1960年代、アメリカニュー・ヨーク出身のシンガーソングライターです。アメリカを代表する女性ポップボーカリストです。
父親がアメリカの大手出版社の創業者で、とても裕福な家庭に育ったお嬢様だったそうです。

デビューアルバムのリリースは1971年。『Carly Simon』がいきなりの大ヒットとなり、このアルバムからのデビューシングル"That's the Way I've Always Heard It Should Be"「幸福のノクターン」がいきなり10位を記録する大ヒットとなり、さらに続くシングル"Anticipation"もヒット、新人ながらも人気歌手となります。

1972年にリリースされた彼女の3枚目のアルバム『No Secrets』、このアルバムは名盤でした。アルバムチャートNo.1を記録、年間チャートで4位(1973年)を記録する大ヒットアルバムとなりました。
このアルバムからシングルカットされた"You're So Vain"は、彼女の初めてで、唯一のNo.1ヒットとなり、年間チャートも9位、彼女の人気を決定づけました。
その後も、1977年に、007シリーズの「私を愛したスパイ」主題歌"Nobody Does It Better"が、最高位2位を記録する大ヒットとなるなど、ヒットを重ねます。こちらをご覧ください→→→

"Coming Around Again"ですが、曲の作者はもちろんCarly Simon自身。プロデューサーは、Russ Kunke、Bill Payneの有名ミュージシャン、そしてエンジニアーのGeorge Massenburgの3人です。
この曲は、映画『ハートバーン』のために書かれた曲。映画『ハートバーン』ですが、メリル・ストリープとジャック・ニコルソン主演で、この年のかなりのヒット映画となりました。残念ながら私は見なかったです。

映画のヒットに伴い、挿入歌の"Coming Around Again"もヒット、Carly Simon久し振りのTop40ヒットとなりました。
Carly SimonのTop40ヒットは、この曲で12曲目。この前のTop40ヒットが1980年に11位を記録した"Jesse"となりますので、実に6年超ぶりのTop40への登場となりました。

Carly Simonのボーカルは、女性としては低音ですが、とても穏やかな、心地よい声をしていて、こういったバラードにはぴったりです。この映画の他にも、後にテレビドラマでも使われたようです。恋愛系のドラマで流すにはぴったりな曲ですね。

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24 コメント

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Unknown (太ったボンジョビ ( ノ ∀`))
2023-01-26 21:30:21
これは入ってきた時から出てきそうだなあ、メジャーな人らしいしなー、で予習しておきました、サビしか覚えてなかったので。
改めて聴いてみて女性版のレディInRed(クリスデさん)の雰囲気でありますな、ポワ~ンとして、つかみどころはないけれど、私のようにサビは覚えてしまうと言う。
ただお初のビデオだと、さすがカーリー、美人なおばさん、しかし声があんま出てなさそう、と加齢を心配してしまいました。久々のヒットだとそういうものかな?
歌っていないと高音を大声出せなくなりますもの。
ちっちゃいクモが雨どいを何度も登ってくるように (音時)
2023-01-26 21:45:54
http://neverendingmusic.blog.jp/archives/35651283.html
カーリーはこの曲と童謡“"Itsy Bitsy Spider"(イッツィ・ビッツィ・スパイダー)〜子どもの手遊び歌〜とメドレーで歌うようです。映画「心みだれて 」でも機内で子どもと童謡を歌いながら…“Coming Around Again”がフェードインしてきます。
 僕もこの曲、好きでした。日常の夫婦、そして母親の生活…。毎日変わらないように見えても、変わらないものなんてない。表面的には穏やかに見えても、心のなかでは叫びたいことが沢山あったりするんです。でも心の持ちようなのかな。恋しよう、人を愛そう、と思ってそうすれば、恋は何度でもやってくる(coming around again)。 カーリーはそのことを子どもの手遊び歌"Itsy Bisty Spider"で、クモが雨水に流されても太陽が出て雨どいが乾いたら何度でも昇っていく…ってことと例えたのだろうと思います。
元恋人がプロデューサー (hannah)
2023-01-26 21:54:36
星船さん、こんばんは。
C.Simonの前に太ぼんさんのクイズ、元Shalamerのあの人J.Watleyですね。
♪Everything♪は名曲でした。
久しぶりのC.Simonですね。彼女の曲はやっぱり、007のテーマと、後でDoobieの曲とわかった♪You Belong To Me♪です。
プロデューサーはWest Coastの有名スタッフ2人ですね。
West Coast系のアルバムには必ずと言っていいほど2人の名前がクレジットされていました。
そして、C.SimonとR.Kunkelは恋人同士であるという噂を聴いたことがあります。
もちろんJ.Taylorと別れた後ですけど。
これは知らなかった (240)
2023-01-27 07:08:56
おはようございます。
カーリー・サイモンはもちろん知ってますが、70年代の人ってイメージでした。80年代にもヒット曲があったんですね。
実際聴いてみると、聴いたことある曲でした。見事に80年代風な楽曲(というかアレンジ)になってますね。
プロデューサーにラス・カンケルやビル・ペインが名を連ねているのはちょっと意外。この2人、ミュージシャンとしては超有名ですが、プロデュース業もなされていたんですね。
Unknown (blackmore1207)
2023-01-27 13:54:44
こんにちは。
カーリー・サイモンのミュージック・シーンを概観すると、72年にリリースした3rdアルバムの『 No Secrets 』がブレイクしトップ・チャート入り、75年の『 Playing Possum 』、78年の『 Boys in the Trees 』と着実にヒット、79年の『 Spy 』、80年の『 Come Upstairs 』辺りから80年代は低調気味な印象があります。
その中で本曲は久しぶりのヒット・チャート上位にランクインしており、その大きな要因は86年の映画の主題歌に採用されたことが大きいと思います。
ちなみにカーリー・サイモンはミック・ジャガーと付き合っていた時もあり、70年代はジェイムス・テイラーと婚していましたし、とてもモテモテな女性だったんですね(笑)
美人歌手 (星船)
2023-01-27 21:38:05
太ったボンジョビさんこんばんは。
いやいや、言うんだったら、クリス・デバーの方が、男性版「カーリー・サイモン」でしょうとは思いますが。
カーリー・サイモンですが、なかなかモテモテの美人歌手ですよ。この時は、40代半ばでしょうけれども、やっぱり歌うまいですし、声質も実に良い声をしています。
2曲目の映画ヒット (hannah)
2023-01-27 22:21:45
星船さん、こんばんは。
C.Simonは70年代のイメージがありましたが、80年代に入っての久しぶりのヒットは映画の曲でした。
1曲目はもちろん007の♪Nobody Does It Better♪で彼女の絶頂期のヒットでした。
ちょっとS.Nicks的な魅力がありますね。
それにしても、G.AbottとかR.Nevilとか新鋭がヒットするかと思えば、C.Simonのように久々のヒットもあり、なかなか奥が深いチャートです。
映画見ればよかった (星船)
2023-01-27 22:35:10
音時さんこんばんは。
いい曲ですねー。やっぱりカーリー・サイモン、良い歌うたいます。
歌詞もまたいいですねー!彼女の声と曲、メロディとぴったりです。映画見ればよかったなぁ。
恋の真っ最中 (星船)
2023-01-27 22:44:25
hannahさんこんばんは。
Jody Watleyの"Everything"、いい曲でした。彼女はダンス系の曲が多かったですが、バラードでも実力を発揮してくれました。
そうでした、"You Belong To Me"は、彼女の代表曲の一つですね。よく聞くと、やっぱりマイケル・マクドナルド、っていう曲でした。
ちょうどこの曲の頃が、Russ Kunkelとの恋の真っ最中だったでしょうか。
映画がヒット (星船)
2023-01-27 22:46:57
240さんこんばんは。
この曲は、やっぱり映画がヒットしたからでしょうか。日本のラジオからも良く流れていたと思います。覚えやすい親しみやすいメロディでもありますね。
ラス・カンケルは、hannahさんのコメントにもありましたが、ちょうど恋に落ちていた、その時期のプロデュースでした。

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